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「家門ポイント」や「ミッション」など新システムを採用――グラナド・エスパダ「Progressive Test」(3/3 ページ)

ハンビットユビキタスエンターテインメントが運営するMMORPG「グラナド・エスパダ」のファイナルクローズドβテストとなる「Progressive Test」が行われた。その模様についてのリポートをお届けしよう。

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レベル50以上が対象の高レベルエリアも出現

 β1では「リボルドウェ」の街とダンジョン「アル・ケルト・モレッツア」のみ、β2ではこの2つに加えて「テトラ遺跡ダンジョン」と、公開エリアがやや手狭に感じられたグラナド・エスパダだが、Progressive Testでは一気に新エリアが追加されていた。

 一部マップは前提条件を経て「爵位」を手にしていなければ先に進めないといった制限もあり、ワールドマップに表示されているすべてを目にできたユーザーは、テスト期間が延びたとはいえそれほど多くないと思われる。ここでは高レベル向けのダンジョンを含む新エリアをいくつか紹介しよう。

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コインブラ

 港町コインブラは公式サイトでも触れられている、旧大陸からグラナド・エスパダへの玄関口だ。アル・ケルト・モレッツアで物足りなくなってきたプレーヤー達が、次に訪れる場所でもある。この街からは「テトラ遺跡」へ繋がっており、しばらくはコインブラを拠点にクエストをこなしつつ、レベル上げに励む場所となった。

画像 港の向こうにコインブラの象徴であるドームが見え、夕日(朝日)が美しく町を照らしている。この街の建築物はギリシア風のデザインらしい
画像 坂の途中、「カフェセイウチ」で一休み。ここの名物は女主人が作るアボガドサンドイッチとショコラッテ。実際に回復アイテムとして販売している
画像 コインブラでは、家門ポイントを使ってバラック(キャラクタースロット)の拡張が可能。ミッションとクエストだけでは、とうてい9個の追加は無理そうだ

ポルトベルロ

 朽ち果てた船が並ぶ砂浜や、船そのものがダンジョンとなっているポルトベルロ。巨大な蛸や海老のモンスターが出現し、その難易度は一気に上がりっている。ここで苦戦したユーザーも多かったはずだが、実はレベルが上がれば資金稼ぎにはもってこいの場所となる。

画像画像画像 鯛やヒラメが舞い踊るではなくて、ザリガニ、カメ、蛸、海賊といった海にまつわる形のモンスターが激しくポップする、ポルトベルロエリアの1つ「デッキ」。ここで5つの骸骨を捜すクエストが、コインブラでは受けられる

リオン平原

 爵位をもらうと初めて通行可能となるエリアだが、実はリボルドウェの隣にある非常に行き来しやすい場所だ。ここを通過できるようになれば、いよいよ推奨レベル40以上の「ジャケン収容所」や商工業都市「オーシュ」が見えてくる。

画像画像 バッファロー、狼といったモンスター達はHPと防御が高い。スタンスによっては二桁のダメージしか与えられないため、ユーザーによってはスタンスの見直しを迫られるエリアかもしれない

ジャケン収容所

 レベル45以上でも苦戦を強いられる、Progressive Test最強のエリアがこのジャケン収容所。グラナド・エスパダの黒い歴史としてこれまで語られなかったらしいが、ごく当たり前のようにレベル50〜70のモンスターが出現する。

画像画像 ジャケン収容所ダンジョンは、5階層で構成されている高レベル向けエリア。突破したくてもレベル50ですらお話にならず、一瞬にして戦闘不能が当たり前となってくる
画像 それまでのダンジョンと違って、余計な通路や小部屋が存在しないほぼ1本道なのは、小細工をする必要がないほど難易度が高いからだ

オーシュ

 ここまでたどり着けなかったプレーヤーでも、ローディング画面で何度も登場した都市オーシュ。本来は5日間のβテストということもあり、テスター達がここまで来れるとは予想していなかったのだろうか?町のNPCはほとんど意味あることを話してはくれず、ケーキショップの少女は開店準備中。訪れるユーザーも少ない街中は静まり返っていた。

画像 ローディング中に見られるオーシュの風景がこのポイント。他の町と違って、華美ではないすっきりとした町並みが印象的だ
画像 町を進むと一部に貧民街とおぼしき、薄暗い通路が。商業都市というだけあり、そこには富めるものと貧しきものが生まれたのだろうか?
画像 背後に見えるアーケードは、オーシュのメインストリートなのだろうか。どんなNPCやショップが配置されるのか、今から楽しみだ

チューリンゲン森

 澄み切った空気をイメージさせる美しい森だが、その風景とは裏腹にグロテスクなモンスターが出現する。そのあまりの強さに、今後さらなるエリア拡張が行われるとしたら、レベルキャップを一体どのあたりに想定しているのかが気になる

画像画像画像 3キャラクターともレベル50が目前という、結構育った状態なのだが、それでもチューリンゲン森ではたまに冷や汗がでる場面もあった

「Progressive Test」を振り返って

 β1を初めてプレイした時、改善すべき点は山積みだし、インタフェースも全体的に使いやすいとはとても言えないが、それでもβテスト期間の3日間フルに遊びたくなってしまう魅力のあるMMORPGと感じ、またひさびさに期待できるタイトルが出てきたな、という印象を抱いた。しかしβ2は、新要素は多く含んでいたものの、MCCをどう扱うか迷走のようなものが感じられ、ゲームバランスは残念なことに崩れてしまっていた。それゆえ、今回ファイナルクローズドβテストと聞いた時には、β1のグラナド・エスパダとは様変わりして、まったく違うゲームになってしまったのでは? と勘ぐっていた。しかしProgressive Testは、ファイナルクローズドβテストを名乗るにふさわしい仕上がりになっていた。もちろんすべての不安材料が拭い去られたとは到底いえないが、スタンス、スキル、MCCといったグラナド・エスパダらしさをしっかり残しつつ、新システムである家門ポイントやミッションをうまく取り入れ、洗練された良い方向へ確実に向かっている。

 韓国ではとうにオープンβテストが開始されていることもあり、日本でも間もなくオープンβが始まると予想されるので、MMO好き、RPG好きの読者には、ぜひとも参加してほしいと思う。

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