目指すはたこ焼き作り?――ハイファイブ・エンターテインメント設立記者発表会(2/2 ページ)
本日、澤紫臣氏が代表取締役を務めるハイファイブ・エンターテインメントの設立記者発表会が開催され、新作「ブライトキングダム オンライン」などについて報告。山佐との提携も発表された。
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「アリアスストーリー」と「WSW(仮)」とは
北京光宇維思科技によるファンタジーMMORPGで、謎の力「生命の光」を巡って4つの種族がそれぞれの宿命を背負って旅に出るストーリーが魅力の「アリアスストーリー」は、後述する「WSW(仮)」と同じく開発初期段階から開発ツールを作成し日本語化が済んでいるという奇特な形態で開発が進められている。このことにより、ローカライズや日本語独自実装に関する開発期間短縮と、ハイファイブ側のローカライズイニシアチブが実現している。
また、中国名で「三国鼎立」で現在仮称「WSW」と呼ばれる、三国志演義をベースにした魏・呉・蜀の興亡を描いたコミカルタクティカルMMORPG(ジャンル名未定)は、デフォルメされた三国志の英傑達が登場する作品。カード(アイコン)を組み合わせて、地形や敵陣形に適した自軍配置を行い敵を迎え撃つ。通常フィールドで敵を倒す部分はMMORPGなのだが、ボス級キャラクターや対立国のプレーヤーと鉢合わせになるとタクティカルコンバットが開始されるという一度に2度美味しいシステムとなっている。
こうしてハイファイブでローカライズおよび日本独自のアップデートが可能なシステム構築を初期段階から組み込んだ澤氏は、目指すは「たこ焼き作り」だと語る。たこ焼きは作るのもすべて手の内を見せて、目の前で作られるもの。ハイファイブでも開発ツールを紹介し、手の内を見せることから始めたいとしている。これで美味しければなおよしというわけだ。
プログラマーでなくてはできないことも、この開発ツールを使用すれば簡単にキャラクター生成やエフェクト、光源設定が行えることも利点だ。さらに開発ツール上でゲームが動かせ、デザイナーレベルで修正ができるという。これで工期の短縮にも貢献可能に。また、公開された開発ツールでは、MMORPGのほかにもアクションゲームやスポーツゲームも製作することができるという。
最後にさらなる提携を発表
澤氏は最後に山佐との提携を発表。今後ハイファイブは山佐とともにオンラインゲーム事業に取り組むことを明かした。また、新企画ゲーム「スペースサーカス(仮題)」の存在も明らかにした。本格的なスペースオペラを味わえる作品になるという。
山佐CS開発部部長・宮内浩氏が特別ゲストとして招かれ、最初に澤氏に会った際に面白いことができるのではないかと直感が働いたと明かす。宮内氏の言葉ではないが、すでに明確な目標を見せる澤氏率いるハイファイブは、どこに向かうのか。料金体系やその他のサービス状況については今度のリリースを待たねばならないが、ハイファイブが提供する新しいエンターテインメントがどのようなものなのか、たこ焼きのように目の前で焼いて見せてくれ、さらにそれが美味であることを期待する。
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