第2回:うれし恥ずかし乙女の花園「女神幻想ダイナスティア」:もっとネトゲしましょ!(2/2 ページ)
次々と新作タイトルが発表されるオンラインゲームの世界。「あなたの代わりにそのネトゲ、プレイします」を合言葉に始まったこの連載。第2回目は、大人の女性向けタイトル「女神幻想ダイナスティア」少女のあの頃に誰でも戻れる夢のシークレットガーデンをさまよってみました。
これぞダイナスティアの真髄「メタモリング」システム
友達作りも乙女な会話も楽しいけれど、ダイナスティアの真髄はその独自生産システム「メタモリング」にあります。モンスターもクエストもない世界なので基本的に新しいアイテムはそのままでは手に入りません。全てメタモリングによって生み出すことになります。
メタモリングができるのは自分の部屋のキッチンのみ。最初はお店で買えるアイテムで練習してみましょう。台所にこれまたドーンと体当たりすると、メタモリングのためのウィンドウに切り替わります。スロットを選ぶと「上トレイ」、「下トレイ」が表示されるので、上下のトレイに任意のアイテムをセット。さらにその“料理方法”を選びます。料理方法は「分ける」、「置く」、「熱する」など数種類、さらにその調理時間が「すぐ」、「ちょっと」、「うんと」、「かなり」と選択肢は豊富。この組み合わせを変化させることで、何ができるかも変わるわけです。
メタモリングシステムのすごいところは、この料理時間がリアルタイムで進行すること。すぐは約1分、ちょっとは約5分、うんと&かなり当たりから30分、1時間と時間が延び、しまいには1日と1週間……。1つのアイテムを作るのにリアルタイムで1週間ってなんと気の長いことか。しかもできあがり予想時間を大幅に超えてから取り出すと“腐った〜”という名の失敗作が出来上がります。
やり始めた当初はなんて面倒なシステムと思ったのですが、これがかなりハマります。キッチンタイマーと携帯電話のアラーム機能を駆使して、次に何を作ろうか悩んでしまったほど。ゲーム内ではメタモリングの組み合わせレシピは一切情報として公開されていませんが、ファンによる情報サイトは思ったよりも充実していますので、ダイナスティアをプレイされる際にはちょっと探してみてください。
どうせここで公開するならと思い、今やたらと流行のメイド服作成に挑戦。ちゃんと「メイドカチューシャ」がレシピとして存在していますが、ここは本格的に「メイドキャップ」を選択。黒いスカート、レースの襟飾り、エプロンときてあとは「黒いブーツ」を作れば連載用にメイドファッションが完成……完成するはずでした。黒いブーツの原材料はなぜか「あんこ」。あんこまでの道のりは実に遠く、さまざまな行程を経てようやくあんこができあがります。えー、ここまで1日以上経過。で、日曜日の夜にあんこをセットし、約半日かかる黒いブーツのメタモリングにいよいよ挑戦。完成予定は翌日の朝5時でした。予定時刻にはちょっとソワソワしながらダイナスティアを起動、キッチンタイマーの残り時間をにらみつつログインを試みるもつながらず、もしやと公式サイトを確認してみれば。
「月曜日は定期メンテナンスのため終日停止いたします」
わたしの黒ブーツ(予定)は、翌日の火曜日に腐ったあんことなって取り出されました。
最後に乙女寮でお友達になった皆さんと記念撮影会。降臨したばかりと言うと、赤ワインや素敵な「プリシラ姫のドレス」、さらにニーソックスまでもらってしまいました。なお、乙女寮で出会ったプレイヤーさんはみな普通に「ごきげんよう」と挨拶します。恥ずかしくて「こんばんは」としか言えなかったけれど、立派な聖乙女としていまこそ勇気を出して。それでは皆さんこの辺でごきげんよう!
女神幻想ダイナスティア
今回の星取り表 | |
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乙女度 | ★★★★★(満点) |
ストーリー | ★★ |
ユニークさ | ★★★★ |
評価:アバター・生産・チャットという女性ユーザーが好きな三種の神器を備えたタイトル。モンスターを倒して強くなることや、PvP(対人戦闘)には全く興味がない。また、複雑な操作やアクション性が強いゲームが苦手で、ゲーム内でのコミュニケーションが好きなユーザー向け。ただ、メタモリングシステムは高く評価できるだけに、もう少しグラフィックス強化に力を入れてほしいところだ。
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