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「ラグナロクオンライン」日本最強ギルド決定戦「RJC2006」開催(2/2 ページ)

5月21日、東京・ディファ有明は熱気に包まれていた。MMORPG「ラグナロクオンライン」の日本最強ギルドを決める、「RAGNAROK ONLINE Japan Championship 2006」(以下、RJC2006)の決勝トーナメント。1ヶ月にもおよぶ予選をくぐり抜けた勝者たちが集うこの大会の様子をお伝えしよう。

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戦いの要は“教授”とクリエイターの火炎瓶「アシッドデモンストレーション」

 ROでは普段から攻城戦と呼ばれる、GvGが盛んに行われているが、こちらは100人単位がぶつかり合う大規模戦闘で混戦が多く、個人の技量というよりはどれだけ同盟ギルドを多く抱えているか、どんな良い装備品を身につけているかなどが勝敗を大きく左右してしまう。しかしRJC2006では1ギルドの人数が補欠を含めて10名、実際に出場するのは7名で、さらに職業への制限が設けられている。装備品は通常ならば手に入りにくいレアカードも含めて決められた資金内であれば何でも購入できるため、アイテムによる優劣もない。いわば真の実力者だけが勝ち進める、純粋なPvPなのである。

 昨年は全16ギルドが決勝トーナメントにこまを進めたが、1試合数分といえど準備時間も含めると結構な長丁場だったのも事実。今年は半分の8ギルドまでに絞り込まれていた。しかし2つのギルドが事前に出場を辞退しており、実際の試合数はさらに数が減っていたのが残念な点だ。

画像 こちらが会場に張り出されたトーナメント表。「Cafeteria」と「Penrir」は昨年の優勝・準優勝ギルドで、今年も決勝進出を果たしていることからその実力が分かる
画像 大会では、RJC2005では試遊台として設置されていた、オンラインゲーム筐体「ASTROCROSS BB」が使われた

 試合運びは大変スピーディで、ものによっては5分以内で決着がつく試合も見られた。1ギルドわずか7名という構成では、誰が欠けても厳しい戦いになり、2名から3名が戦闘不能になった時点で実質勝敗がついてしまう。主力を欠いてもなおの大逆転!といった試合は見られず、昨年の準優勝ギルド「Penrir」などはどういうわけか最初から5名での参加。2名差の溝を埋められないまま初戦で敗退してしまった。

 ジョブの構成はほとんどが、プリースト、バード、ウィザード、プロフェッサー、クリエイターの組み合わせ。設置魔法を無効化する「ランドプロテクター」の使い手「プロフェッサー」と、RJC2006から使用可能になった「クリエイター」新スキル「アシッドデモンストレーション」が今回の要だ。特にアシッドデモンストレーションDEF値を無視してダメージを与え、場合によっては一撃で沈められてしまうこともある。Cafeteriaを除く全ギルドがこのクリエイターをメンバーとして投入していることからも、ダメージディーラーとしてウィザードに並んで最重要視されているのが分かる。

 決勝戦はCafeteria対蒼天の光による3本勝負(2本先取で優勝決定)。蒼天の光もここまで勝ち抜いてきただけの実力はあるのだろうが、Cafeteriaとの圧倒的なプレーヤースキル差の前にストレート負けしてしまい、優勝ギルドはLokiのCafeteriaに決定された。

画像 試合前の買い物などを済ませる準備タイム。頭につけているのは対人攻撃力が増加する装備「アレ」
画像 一見真っ白で何も分からないが……よく見れば画面左はじではダンサーが「スクリーム」のスキルを発動。中央には大魔法の「ロードオブヴァーミリオン」と「ストームガスト」が炸裂している
画像 蒼天の光は別ブロック2ギルドが辞退しているため、自動的に決勝戦へと駒を進めることになった

画像画像 (左)2連覇を達成したCafeteriaのギルドマスター。(右)こちらは準優勝となった蒼天の光のギルドマスター
画像 最後は両ギルドと森下氏、ラグナロク娘、製作担当の廣瀬氏などもそろっての記念撮影。ちなみに森下氏の左横は、実況中継を担当したエンターブレインの中村氏である

 RJC2006の最終入場者数はのべ3000名を越え、昨年の2000名をはるかに上回る賑わいぶりだったようだ。RJC2007が開催されるかどうかは全くの未定だが、壇上でベストを尽くす出場者と、その試合1つ1つを真剣に観戦する一般参加者の顔を見ていると、これだけの大規模イベントでありながらラグナロクというオンラインゲームを本当に大切にしているユーザーが集まっていることがわかるだけに、ぜひとも来年、ディファ有明に熱い戦いが戻ってくることを期待したい。

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