何かを得るためには何かを捨てなければならない――葛藤と決断のステルス泥棒アクション「神業」(1/2 ページ)
多彩な盗みアクションを自由自在に使いこなし、“盗みの美学”を極めるスニーキングアクションゲーム「神業−KAMIWAZA−」(以下、神業)が、2006年夏に登場する。価格は7140円(税込)。
「神業−KAMIWAZA−」オープニングストーリー
幕末。
東北一帯を騒がす「銀鴉衆」(ぎんがらす)と呼ばれる義賊集団が民衆の味方として、名を馳せていた。そんな義賊集団に拾われ、育てられた主人公「海老三」も、義賊として民衆から慕われる大人たちと同じように義賊になろうと日々努力していた。だが、海老蔵が初めての仕事を行ったその日、銀鴉衆は盗み入った先の人々を殺してしまう。義のために盗みをしている銀鴉衆が殺しを……。
それを目撃した海老三と兄貴分であった「藍之助」は、その行為に失望するのだった。その時、まだ幼い女の子が海老三の目に入る。このままでは、この小さな命も失われてしまう。海老三は、藍之助に諭されその幼子を抱えてその場から逃げ出す。そして、盗みに入った屋敷より遠く離れた、「三角城下」(みかどじょうか)にたどり着くのだった。
それから10年後。
海老三は連れ出して来た娘「すずな」と、貧しいながらも人並みの生活をしていた。海老三はすずなを自分の娘のように、すずなは海老三を本当の父親のようにお互いを思っていた。また、海老三は10年前の出来事を境に盗みからは完全に足を洗っていた。ふたりの生活は永遠に続くように思えたのだが……。
ある日、すずなが難病を患ってしまう。高価な薬を使えば治す事が可能だが、その薬を購入できるほどの収入を、海老三は持ち合わせていなかった。必死にすずなを助けようとする海老三は、かつての盗み道具を身につけ再び盗みを働くことを決意する。海老三にできることはそれしかなかったのだ。
直後、海老三は、かつての兄貴分「藍之助」と再会した。そして、藍之助から「再び義賊として働く気はないか?」と誘われる。海老三は藍之助を信じ、義賊としての盗みを再開するのだが……。
「神業−KAMIWAZA−」(以下、神業)の舞台は江戸時代末期。プレーヤーは、かつて義賊集団に所属していた海老三となる。義賊たるもの、押し入り強盗、殺しは御法度だ。とは言え、それ以外はすべてプレーヤーの決断により変化していく。娘を救うために盗むのか? 貧困に苦しむ民衆のために盗むのか? 手当たり次第に盗むのか? 悪事を働く者のみから盗むのか?
どのような行動を取るのもプレーヤーの自由だが、何かを得ようとする場合、その代わりに何かを失ってしまうもの。本作では、海老三を通してこの辺りの葛藤も描かれるという。物語は繰り返される葛藤の中で幾重にも分岐し、結末へと向かっていくわけだ。
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