何かを得るためには何かを捨てなければならない――葛藤と決断のステルス泥棒アクション「神業」(2/2 ページ)
多彩な盗みアクションを自由自在に使いこなし、“盗みの美学”を極めるスニーキングアクションゲーム「神業−KAMIWAZA−」(以下、神業)が、2006年夏に登場する。価格は7140円(税込)。
極めよ、盗みの美学
義賊と言えども泥棒は泥棒、見つかれば捕まってしまう。置いてあるものを連続技のようにつぎつぎと盗む、金庫や蔵の鍵を開けて盗み出す、人の懐から貴重品をスリ盗るなど、プレーヤーはさまざまな状況とターゲットに対し、多彩な盗みアクションを駆使しながら、華麗に、かつ誰にも見つからずに盗みを行わなければならないのだ。ここからは本作に用意されている多彩な盗みアクションを紹介していこう。
盗みの極意とは、“周囲の人間に盗まれたことすら認識させないこと”にある。そのために重要になるのが「アテンション・コントロール」だ。これは周囲の人間の注意をそらしたりしぼったりするもの。何かに物をぶつけて音を出したりして気を引く、といった行為が基本となるが、自分自身が接触して気をそらし、その瞬間に盗むといった際どいプレイも可能だという。
盗んだ後はどうするか? そう、運ばなければならない。本作においてプレーヤーは、盗んだものを「風呂敷」に詰めて運ぶことになる。この風呂敷は、サッカーボールのように蹴飛ばして、アテンション・コントロールを狙ったり、曲芸のように扱い敵を威嚇したりすることができる。これが「風呂敷アクション」だ。ただし、大きくなった風呂敷はどうしても目立ってしまう。さらに言えば、物陰に隠れにくくなったり、狭いところで突っかかったりすることもあるので、計画性を持って行動するようにしてもらいたい。
ちなみに本作には、どんな時でもすぐに隠れることができる「ワンボタンステルス」が導入されている。「しゃがむ」、「はりつく」のは当然として、「ほふく」、「押入れ」、「つっぱり棒」、さらには「人張り付き」まで、状況に応じたアクションが、ボタンひとつで可能になっているのである。
また、こちらはアクションというわけではないが、義賊稼業の悲喜こもごもをいたるところで表現している点にも注目したい。例えば、高価な獲物の情報はネタ屋から入手する、盗んだものを貧しい民に配っていればピンチの時にかばってくれる、なんてことも起こるのだ。現場で目撃されればされるほど似てくる「人相書き」、厳戒態勢になると登場する特別警察「火付盗賊改方」との攻防など、泥棒ならではの特殊な事情もしっかりと描かれている。
このほか、盗んだ品物をコレクションする「盗品コレクション」、与えられた課題に挑戦する「泥棒ライセンス取得」や「技習得システム」など、やり込み要素も用意。これらすべてが一体となり、神業の物語を紡いでいくわけだ。しかも、先にも述べたように、その物語はプレーヤー次第で、さまざまに変化していく。何を得るために、何を捨てるのか? そして、最後に残るものは何か? 神業は自由度が高く、奥の深いゲームとなりそうだ。
神業−KAMIWAZA− | |
対応機種 | プレイステーション 2 |
メーカー | アクワイア |
ジャンル | ステルス泥棒アクション |
発売日 | 2006年夏予定 |
価格 | 7140円(税込) |
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