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インタビュー

「車のイメージががらっと変わりました」――映画「カーズ」製作者がゲームを語る(1/2 ページ)

7月1日より公開される映画「カーズ」のプロモーションのため、ジョン・ラセター監督とプロデューサーのダーラ・K・アンダーソンさんが来日。6月14日、都内で記者会見が行われ、多くの報道陣が駆けつけた。今回特別に同作品のゲーム化について、直接アンダーソンさんにインタビューすることができたのでお伝えしよう。

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 「カーズ」はディズニー作品で数々のヒット作を出している、「ピクサー・アニメーション・スタジオズ」が手がけた新作映画。ひと足先に公開された米国では、オープニング3日間の興行収入は、6280万ドルを記録する大ヒットになっている。

 タイトル通り、今回の主役は「車」だ。若き天才レーサー、ライトニング・マックィーンがカーレースの途中、思わぬトラブルに遭遇し、寂れた田舎町に迷い込むところから物語は始まる。これまでレースに勝つことだけが生きがいだったマックィーンが、その小さな町の仲間たちとの交流によって少しずつ変化していくというストーリー展開である。

 おふたりは終始にこやかだった。質問にも軽快な語り口答え、時には笑いを誘うコメントをして会場を盛り上げる。カーズができ上がった背景として、ジョン・ラセター監督の車好きが影響しているらしい。というのも監督の父親は車のディーラー。「新車が出るたび近くで見てきた」(ラセター監督)と話す。

 「トイ・ストーリー」、「バグズ・ライフ」、「トイ・ストーリー2」と働きづめだったラセター監督は、ある時奥さんに「このままでは子どもたちの成長を見逃すことになる」と言われ、“はっ”としたという。これをきっかけに、2カ月間家族と一緒にキャンピングカーでの旅に出る。「この旅で学んだことをいつか物語にしたい」という思いが同作品誕生に繋がった。

 アンダーソンさんは、映画が公開となる喜びを次のように表現した。「公開される時というのは、エキサイティングな瞬間。キャラクターは親友のようなものなので、それらを世界中に紹介できることは、非常にうれしい」。

左から山口さん、アンダーソンさん、ラセター監督
「この車ライトが点くんです」と山口さん。なかなかスイッチが見つからないというハプニングの後、ラセター監督も手伝い点灯したが「全然目立ちませんね」と少し残念な様子

 キャラクター「ドック・ハドソン」を演じたのは、あの名優ポール・ニューマンということで、彼の起用についての質問も飛んだ。ラセター監督は、「最初出演してくれるとの返事を信じることができなかった。『あのポール・ニューマンが?まさか』という感じだった」と語る。また、「彼もカーレースが好きなので、コンサルタント的なアドバイスももらった」とエピソードを明かす。またアンダーソンさんが「声優の目とキャラクターの目は一緒にしています」と、ピクサー独自のこだわりを教えてくれた。

 最後に日本語吹き替え版でメーター役を務める、山口智充さんがゲストとして登場する。ラセター監督は、山口さんの演技について「本当にすばらしい」と大絶賛。この時、山口さんは頭にメーターを被っていたのだが、ラセター監督も負けずとフィギュアを頭に置くなどお茶目な一面も披露していた。

2006 Disney/Pixar
7月1日(土)より日比谷スカラ座他全国ロードショー
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