第5回:音ゲーなのにアクションたっぷりの「R2BEAT」:もっとネトゲしましょ!
梅雨真っ最中のこの時期、体を動かさないとなまっちゃうけど雨だからおうちにいよう……と思ったアナタ。今すぐ体操着に着替えて、インラインスケートで爆走しながらゴールを目指しませんか?
音楽ゲーム、略して音ゲーはお得意でしょうか。実はワタシは大の苦手で、過去いくつかの音ゲーに挑戦しましたが、スコア0という華麗な記録を残したことすらあったりします。難易度EASYの曲データの中から、さらに比較的スローな曲を選んでもまるでダメ。それ以来、家訓として音ゲーには関わらないことに決めていたのですが、今回取り上げる「R2BEAT」はリズム感をどこかに落としてきた(ワタシのような)人でも楽しめるタイトルです。
従来の音ゲーと何が違うのかと問われれば、まずは画面を見てもらえばすぐに分かるはず。これまでの一般的な音ゲーは、画面半分には映像が流れるかプレーヤーのアバターが立ち、残り半分の画面で音符に相当するバーが上から下へ流れ落ちて、それに合わせていくつものキーを叩けば得点になるというスタイルでしたが、R2BEATはご覧の通りまるで障害物競走。コースの上をインラインスケートで疾走しながら音符の代わりに設置された障害物、アイテム、コインを上手に避けたり取ったりすることでメロディが流れます。
過去にワタシが苦しめられた音ゲーはどれも、「WASD」、「JKL」さらに「スペース」キーを組み合わせてリズムを刻みましたが、R2BEATは基本的にカーソルキーとCtrlキーのみ。右に障害物があれば「←」を、地面に障害物があれば「↑」でジャンプと、目で確認しながら操作できるせいなのか、音楽のテンポに関わらず結構すぐになじめました。
ID登録を済ませてゲームをスタートさせると、まず与えられるアバターは全員一緒の顔。女の子を選ぶと、何とも懐かしい二つ結びに体操着姿(しかもブルマ!)のアバターで始まります。ちなみにこのブルマ姿は日本独自のもの。韓国では男女同じ、黒Tシャツと短パンとなっています。
次に選ぶのは「みんなで遊ぶ」、「ひとりで遊ぶ」のどちらかのモード。ひとりで遊ぶは黙々と練習したい時向けなので、ここではあえて解説しません。中には一定レベルに到達すると挑戦できる、ミッションも用意されているので、のぞいてみるとよいでしょう。
ほかのプレーヤーと競争しながら遊ぶモードにも、ひたすら早さを競う部屋と、アイテムによる駆け引きを楽しむ部屋の2種類を用意。どちらもそれぞれの面白さがありますが、個人的には同じコースでも、相手の出方次第で全くプレイが変わる、アイテム戦のほうが賑やかでオススメです。
早く着替えさせたくなるアバターアイテム
キャラメイキングがない代わりに、ゲーム内で貯められる「Rコイン」や、別途購入が必要な通貨「エンチュ」によるアバターアイテムが用意されています。どれも結構かわいくて、早くブルマ姿を脱出させたいばっかりに、夢中でゲーム数をこなしてしまったり。
レベル3の時点で手持ちRコインは2038ですが、ショップのアイテムは思ったより高くて3000Rコイン前後からのアイテムしかありません。同じアイテムでも購入コイン数が違うと、使用期限も違うのでよく考えてから決めましょう。なお、アイテムの中にはボーナス効果がついてるものもアリ。他のユーザーに質問してみたところ、女性アバターに人気なのは、ピンクの猫娘の姿になれるアイテムなんだとか。いやはや、耳と尻尾はいつの時代も最強なんですね。
曲データ数はこれからに期待
さて、R2BEATに用意されている曲について。ステージやキャラの愛らしさに合わせてあるのか、ポップで明るい曲調がメインのようですが、キャラクターのレベルがまだ低く、全ての曲をプレイ可能ではないということを考慮しても、曲数はやや少なめ。ただ、この辺は随時追加アップデートで解決されていくそうなので気にならないでしょう。
なお、難易度順、新曲順などでソートして好きな曲を選べるシステムはごく普通ですが、ソロプレイで遊ぼうとすると、1曲ごとにRコインを消費するのにちょっと驚きました。曲によっては20コインを消費するなど、練習のつもりで遊びたかったのに思わず躊躇してしまいます。コインが余ってしょうがない上級プレーヤーには気にならない程度でしょうが、ヘタなうちは影で猛特訓を重ね、上達したら他プレーヤーとの交流試合に参加したい初心者プレーヤーにとって、これは正直やりづらいです。このあたりは改善してほしいと思います。
R2BEAT
今回の星取り表 | |
---|---|
意外性 | ★★★★ |
爽快感 | ★★★☆ |
操作性 | ★★★★ |
音ゲーなのにコース上をアバターが走る意外性に加え、可能な限りシンプルにした操作性のわりに高いアクション性を持つ、大人から子供まで楽しめる良質なタイトル。飛んだり跳ねたりする際のアバターの動きは、他人のプレイを見ていても楽しくなる。障害物がステージによってはキノコだったりする演出も、細かいことだが工夫が見て取れる。音ゲーは苦手という人にこそ挑戦してもらいたい。
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