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興行やるなら参考に「SUPERレッスルエンジェルス」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/3 ページ)

今回は、プロレスの試合をうまく再現したシステムで好評を博した、「レッスルエンジェルス」シリーズを取り上げてみましょう。スーパーファミコン版「SUPERレッスルエンジェルス」を中心に。終盤ちょっと妄想も入ります。

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10年ぶりに新作が登場!

 「レッスルエンジェルス」が人気になったのは、優れたゲームシステムもさることながら、登場する選手たちの個性によるところも大きい。

 第1作、第2作をプレイしていないと、各選手の関係がちょっと分かりにくいかもしれない。ただ「3」、「SUPER」では、オープニングデモで各選手の紹介文が表示されるし、また選手をスカウトするときに、その隠れた個性が垣間見える。

画像 高飛車でワガママ、あちこちでトラブルを起こすビューティー市ヶ谷
画像 ひたすらジャーマンスープレックスにこだわり続ける永原ちづる

画像 芦屋のセレブなお嬢様、だけど名前が「伊集院光」……
画像 同人誌即売会でコスプレしている富沢レイ

 「SUPERレッスルエンジェルス」は、「3」をスーパーファミコンに移植したものだが、「3」とはいくつか違いがある。

 まず、ゲームクリアーの条件。「3」では所属選手が、クリス・モーガンに勝ってIWWF世界王者になればクリアー。一方「SUPER」では、一定の年数が過ぎた時点で、女子プロレス団体の中で最も評価が高くなっていたらクリアーとなる。

 「3」が発売された1993年から、「SUPER」が出た1994年までの間に、プロレスの多団体化はますます進んだ。クリアー条件が変わったのは、こうした時代背景が反映されたのかもしれない。

 「SUPER」では、選手が他団体に引き抜かれることがよくある。団体間の争いを再現しているわけだが、主力選手もよく引き抜かれるので、ちょっとつらい。

 あと、やたらにギロチンドロップが決まるなど、不満な点はいくつかあるが、元のシステムがいいだけに、ゲームそのものは十分楽しめると思う。

 家庭用ゲーム機への移植としてはほかに、PCエンジンに「レッスルエンジェルス ダブルインパクト」という作品があるらしい。「2」と「3」が1本にまとまっているらしい。

 「らしい」というのは、私は記事を書くにあたってネットで検索するまで、このソフトを知らなかったからだ。しかも、中古ソフト屋さんを何店か回ったが、とうとう入手できなかった。

 1995年というと、プレイステーションやセガサターンの発売より後。時代は既に“次世代機”に移りつつあっただけに、もともと出荷数が少なかったのかもしれない。

 また、スーパーファミコンでは1996年に、「美少女レスラー列伝 ブリザードYuki乱入!!」が発売されている(ケイエスエス)。

 マイティ祐希子、ブリザードYuki(同名マンガの主人公。実際に全女のリングに登場したこともある)ら、5人の選手から1人を選んで育てる育成シミュレーション。「レッスルエンジェルス」より少し前、祐希子が新人だった時代が描かれている。

画像 「美少女レスラー列伝」の画面。毎週トレーニングのメニューを決めて、レスラーを育てる
画像 試合中は大まかな指示しか出せず、ほぼオートで進む。技の種類が増えているので、見ていて楽しい

 そして近々、プレイステーション 2用ソフトとして、10年ぶりの新作「レッスルエンジェルス サバイバー」がサクセスから発売される。団体経営モードがメインとなるようで、個人的にはすごく期待している。

ここからはちょっと妄想が入ります

 私が「レッスルエンジェルス3」にハマったのは、当時なんとなく「興行やりたいなー」と思っていて、その参考になると考えたからだ。

 剛軍団を見ていたのも同じ理由で、小さな団体の興行を参考にしたかったからである。

 興行といってもプロレスではない。テレビゲームによる対戦を、興行にしようという考えだった。

 1994年前後に対戦が盛んだった、「バーチャファイター2」や「ぷよぷよ」、それに「ストリートファイターII」、「餓狼伝説」、「鉄拳」、カードゲームの「マジック・ザ・ギャザリング」。これらのゲームによる対戦で、お客さんを呼べそうな気がしたのだ。

 演出や選手個別の入場テーマ曲も勝手に妄想していた。たとえば新宿ジャッキーさんなら、クイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」で入場。ブンブン丸さんなら、「ダンス・ダンス・レボリューション」にも使われた「恋のブンブンダラー」。

 チャンコ増田、忍者増田、カミカゼ長田、DJ侍の4氏でチームを組んだら、これがほんとの「チームジャパン」。

 もちろん高橋名人VS毛利名人の再戦も希望。高橋名人には「Bugってハニー」を歌いながら入場してほしい。リングアナは志賀正浩さんで。

 あと、サッカーゲームが得意らしい飯野賢治さん。鐘の音とともに、黒い外套と黒い帽子を身にまとって入場。そしてリングに上がったら、対戦相手に顔を向けて白目をむくというパフォーマンスを。

 ……え? “WWEネタは読者にウケが悪い”って?

画像 現実にはなかなか、こんな収益を出すのは難しいんだろうなあ……

 現在では、WCGやCPLといった、世界規模のゲーム大会が行なわれている。ゲームをプレイすることで(スポンサーなどから)収入を得る、プロゲーマーも誕生している。

 私もこういう現象に、すごく興味はあるのだけれど、残念ながらそれらの大会で使われているゲームを、どれひとつ知らない。

 ただ、以前何かで見た4dN.PSYMINの皆さんのインタビューが興味深かった。個性的なゲーマーが、もっと大勢出てくれば、バーチャファイター2やぷよぷよのときみたいに、そのゲームを知らない人にも注目されるのかもしれない。

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