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最後は“やりたい放題”――サクラ大戦・歌謡ショウファイナル「新・愛ゆえに」公開稽古(1/2 ページ)

2006年8月12日から22日まで、青山劇場で開催される「サクラ大戦・歌謡ショウ ファイナル公演『新・愛ゆえに』」。その公開稽古が2006年7月15日に行われ、出演者より意気込みなども語られた。

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 2006年8月12日から22日まで、青山劇場で開催される「サクラ大戦・歌謡ショウ ファイナル公演『新・愛ゆえに』」。その公開稽古が2006年7月15日に行われた。1997年7月「帝国歌劇団・花組特別公演『愛ゆえに』」より始まった歌謡ショウも、今回の公演でファイナルを迎える。

「新・愛ゆえに」あらすじ

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 帝国歌劇団レビュウショウが華やかな幕を開ける。しかし、支配人大神一郎は、月半ばでその公演を終了し、「新・愛ゆえに」へ変更を決断した。一方、秘密部隊帝国華撃団の存続をかけ、米田一基、藤枝かえでは賢人機関と交渉を重ねていた。

 そこへ、元賢人機関の科学者であった暗闇博士が、帝都崩壊をもくろみ人造人間(モンスター)を帝都に放つ。花組は緊急出動するが、人造人間に苦戦する。さくら絶体絶命の危機に、花組の「愛」が輝いた。

 帝都は再び平和を取り戻し、そして第3幕ミュージカル仕立ての全5景「新・愛ゆえに」の幕が上がる。



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 記者会見には、作/総合プロデューサーの広井王子氏、音楽監督の田中公平氏、演出の茅野イサム氏のほか、横山智佐さん(真宮寺さくら役)、高乃麗さん(マリア・タチバナ役)、西原久美子さん(アイリス役)、渕崎ゆり子さん(李紅蘭役)、田中真弓さん(桐島カンナ役)、伊倉一恵さん(レニ・ミルヒシュトラーセ役)、折笠愛さん(藤枝かえで役)、陶山章央さん(大神一郎役)、富沢美智恵さん(神崎すみれ役)、西村陽一さん(西村ヤン太郎役)、武田滋裕さん(ベロムーチョ武田役)といったメインキャストに加え、ゲスト出演する真矢武さん(モンスター役)、三ツ矢雄二さん(暗闇博士)、岡村明美さん(藤井かすみ役)、増田ゆきさん(榊原由里役)、氷上恭子さん(高村椿役)が出席した。

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 「このキャストさんたちと10年間やれたことを大変誇りに思います」と切り出した広井氏。続けて「去年の夏公演が終わった時ぐらいから仕込みを始めていたんですが、実は劇場が取れなかったり、台本が固まらなかったりと、いろいろと大変な思いをして“10年目危ないな”という話をしながらやってきました。というのも、これまで花組のメンバーが身につけたものを全部たたき込んだら、最初の台本が4時間を越えまして……どう切っていくかを茅野さんと随分話し合いました。3回書き直して、今は4回目の台本。3時間半ぐらいですかね。本当にやりたい放題で、商業演劇でも小劇場でもなく“帝国歌劇団花組のショウ”というまったく新しいものになっています。ひとつひとつの素材が吟味されている、大変楽しい幕の内弁当のショウだと思います」と語ってくれた。

 ファイナルをうたっているからには当然ではあるが、最後ということを強く意識させられる広井氏の言葉には、何とも言えないものを感じた。なおここでは、“やりたい放題”のひとつの具体例として「ジェミニとエリカが来て、幕あいにちょっとしたコント(?)をします」(広井氏)というサプライズが明らかにされている。どの日に来場するかは定かではないが、最後にしてかなった夢の共演を楽しみにしてもらいたい。

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 続けて、舞台では途中に4年ほどの休みがあったものの、「サクラ大戦」を語るうえで欠かすことのできない人物のひとりである田中公平氏があいさつを行う。「例年では先に発売するはずの歌謡全集が、今回は公演後に発売されるということで、(お客さんにとっては)すべてがサプライズのショウになります。リピーターも多いので2日目には一緒に歌ってくれる方もいるかもしれませんが、それが段々と増えてきて、最後にはどのようになるかが楽しみです。今回はバンドも入りますので、いつもとは違ったライブ感も楽しんでいただけるのではないかと思います」と、音楽監督ならではの視点で見どころを語ってくれた。

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 また、演出の茅野氏は「10年前はまだ参加していませんでしたが、(参加するにあたって)当時のビデオを見た際、その初々しさと若さにものすごく感動したのを覚えています。と同時に、お芝居自体がすごくのどかでかわいらしくて、“あの娘たちがここまでなったのか”という意味で、今は感動しています。花組さんたちはただ年を経てきたわけではなく、その間にいろいろなスキルを積み上げてきています。それらを出しきった最高傑作にしたいと考えています」とコメント。“いろいろなスキル”というのがどれを指すのかは定かではないが、大いに期待したいところだ。

 なお、公開稽古では花組のテーマソングである「ゲキテイ〜激!帝国華撃団〜」の部分を含めた3つのシーンが公開された。内容については詳細は避けるが、中には“大神隊長切られる!”という衝撃的なシーンもあるので、しっかりとチェックしていただきたい。また、次ページには今回の公演にあたっての出演者の意気込みを掲載する。こちらも合わせてチェックしてもらえればと思う。

photophotophoto 楽屋での一幕。こういった何気ない日常のシーンが面白いのも歌謡ショウの特徴だろう
photophotophoto 大神隊長の戦闘シーン。最後は切られているように見えるが……
photophotophoto 公開稽古はいつも通り「ゲキテイ!」で締められた
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