ここんとこ頻繁に侵略しに来る「スペースインベーダー」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/2 ページ)
どうも。わたしが、「2006 CESAゲーム白書」に記事を書かせていただいた、府元晶ことゲイムマンです。ゲーム白書掲載記念&連載第25回記念。今回は超大物ゲーム「スペースインベーダー」を取り上げてみます。
リメイクブームを巻き起こしたスーパーファミコン版
さすがに知名度抜群のゲームだけあって、「スペースインベーダー」は、家庭用ゲーム機に何度も移植されている。
ファミコンには1985年に移植された。タイトーのファミコン参入第1弾ソフトだが、ブームから6、7年と、中途半端な時間が経っていたため、ナムコの「ゼビウス」移植のときと違って、話題にならなかったのが惜しい。
1990年には、PCエンジン(「スペースインベーダー 復活の日」に収録)と、ゲームボーイに移植されている。
「スペースインベーダー」に転機が訪れたのは1994年である。ブームから15、6年経過したこの年、スーパーファミコンで復活したのだ(「スペースインベーダー The Original Game」)。
このスーパーファミコン版は、家庭用ゲーム機向けの横長の画面ではあったが、まさに「スペースインベーダー」の完全移植版といってよかった。
「スペースインベーダー」にはいくつかのバージョンがある。背景に絵が描かれているアップライト筐体、黒い背景にインベーダーが白く浮かび上がるモノクロバージョン、後に登場したカラーバージョン。スーパーファミコン版では、その3種類を全部プレイすることができる。
スーパーファミコン版はかなりヒットしたようで、これ以降各メーカーで、往年の名作ゲームが次々と、スーパーファミコンやプレイステーションなどに移植されるようになった。
また、スーパーファミコン版とほぼ同じ仕様で、同年「スペースインベーダーDX」が、アーケードに登場している。タイトーのほかのゲームのキャラクターを使った、ニューバージョンも追加された。
さらに、ワンダースワンやバーチャルボーイでも、「スペースインベーダー」が発売されている。
プレイステーションには1997年に移植された。アーケード、スーパーファミコン版と同じく、アップライト、モノクロ、セロハン、カラーの4通りの画面表示を選ぶことができる。
ちなみにわたしはプレイしたことがないが、1996年、セガサターンにも移植されている。
携帯電話のアプリとして登場したときも、話題となった。
25周年で底力を発揮
2003年、「スペースインベーダー」登場25周年を記念して、プレイステーション2で「スペースインベーダー アニバーサリー」が発売された。
このときは渋谷で大々的にプロモーションが行なわれたほか、メディアにも数多く取り上げられ、“インベーダー25周年”を強烈に印象づけた。
「アニバーサリー」には、「スペースインベーダー」と「スペースインベーダー・パートII」が収録されている。
ちなみに「スペースインベーダー・パートII」は、1980年、アーケードに登場したゲームで、点滅する500点UFOが出現したり、インベーダーが分裂したり、UFOがインベーダーを落としてきたりする。
「スペースインベーダー」のほうは、スーパーファミコン版同様、アップライト、モノクロ、セロハン、カラーの画面が選べる。
対戦モードは、スーパーファミコン・プレイステーションとは違う形。インベーダーを撃つというよりは、インベーダーを盾にして、相手のビーム砲を撃つゲームになっている。
先日、エンタ!371(スカパー371ch)の「エンタdeパンチ」という番組の中で、このゲームでの対戦を収録したが、思っていた以上に盛り上がった。8月7日放送(14、21、28日に再放送)。エンタ!371か、CS日本のパンチクラブが見られるかたは、ぜひご覧ください。以上、ちょっとした宣伝終わり。
プレイステーション2の「タイトーメモリーズ」では、上巻に「スペースインベーダー・カラー」と「DX」、1990年に登場した「マジェスティック・トゥエルブ」が、下巻に「スペースインベーダー」(モノクロ)と「パートII」、1995年の「あっかんべぇだぁ〜」が、それぞれ収録されている。
最新の携帯型ゲーム機、ニンテンドーDSとPSPにも、それぞれ移植されている。ファミコン版やPCエンジン版が発売された頃と違って、「スペースインベーダー」の注目度は、ますます高くなっている。
2年後、30周年を迎えたとき、おそらくインベーダーはまたやってくるだろう。今度のターゲットはWiiかプレイステーション 3か、Xbox 360か?
次の世代のゲーム機に、「スペースインベーダー」はどんな影響を与え、何をのこしてくれるのだろうか?
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