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リリーさんも言ってることですし、第2弾もフランクにやってみることにします「bit Generations series2 」レビュー(3/4 ページ)

7月13日に発売された第1弾に続く、「ゲームの原点」を見つめ直すことをコンセプトにしたseries2の4本。お手頃感はそのままにシンプルだからこそ分かる真理がそこにはあった。

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Soundvoyager(サウンドボイジャー):ヘッドフォン推奨の“サウンド”にこだわった異色タイトル

 最後に紹介するのは、bit Generationsシリーズで、もっとも異色の作品とも言える「Soundvoyager」。このタイトルには、7種類のゲームが入っているが、そのどれもが“サウンド”に頼ったものばかりだ。多少グラフィックの要素もあるが、基本は音だけが絡んでいるので、とにかくサウンドが聞ける環境が必要となる。さらに、ステレオの環境がないと、ゲームとして成立していないというのも、特筆すべきこと項だろう。そのため、ゲームをプレイするならば、DSなどのハードのスピーカーを使うよりも、ヘッドフォンを使うことを強くオススメする。プレイすればわかるが、ヘッドフォンなしのプレイは、逆にSoundvoyagerの面白さを満喫できないと思ってもらってもいいだろう。

 7種のゲームを簡単に紹介する前に、すべてのゲームの基本を覚えておこう。とは言っても簡単なもので、自機は白の○で、緑の◎が取らなければいけないもの、赤の◎が敵なり障害物でぶつかってはいけないもの、そして青の◎はチェックポイント(sound slalomのみ)だ。あとは、ヘッドフォンをして、サウンドの左右の位置を確認しながらプレイするだけ。一番最初は「sound catcher」しかプレイできないが、1つひとつクリアしステージを分岐していくことで、新たなゲームをプレイできるようになる。

 その「sound catcher」は、画面上部から流れてくるサウンドを捕まえて、BGMを完成させるモードだが、ゲームオーバーはない。何度取り逃がしたとしても、サウンドが流れてくるので1つずつ捕まえよう。取らなければいけないサウンドの数は、ステージごとに違う。また、これはかなり私見なのかもしれないが、高めの音より低めの音の方が位置を確認しづらいので注意が必要だ。各ルートへの分岐は「sound catcher」で行なわれるので、同じステージをクリアしなければ違うルートに行けない。

 「sound drive」、「sound chase」は、基本はドライブゲーム。driveはゴールまでたどり着くことを目指し、chaseは緑の◎を捕まえることを目指す。どちらのゲームにも赤◎が出てくるので、上手く避けながら進もう。どちらのゲームもAボタンがアクセルなので、早く進みたい時はどんどんアクセルを踏んで先を目指すのだ。

 「sound cock」は、鶏に見立てた緑の◎を捕まえるゲーム。ただ、一箇所にじっとしていないので、鳴き声を頼りに右に左に動いて捕まえよう。「sound slalom」は、唯一青の◎が出るゲーム。そのチェックポイントをくぐり抜けてゴールを目指すのだが、通れない場合はタイムがマイナスされてしまう。持ちタイムが0になるとゲームオーバーになるでの注意が必要。

 「sound cannon」はシューティングゲーム。どこかにいる赤の◎を探し出して、Aボタンのレーザーで撃つのだ。右上に出ている個数分撃破できればステージクリアとなる。「sound picker」は限定フィールド上に散らばった緑の◎を、すべて取ればクリア。十字ボタンで左右に回しながら探していこう。

 駆け足ではあるが、「Soundvoyager」に入っているゲームは以上となる。7種類のゲームの中には画面を見た方が多少なりともプレイしやすいものもあるが、目を閉じてプレイするほうがより臨場感を味わえることだろう。特にsound catcherで、右から左にサウンドが動いて行く時などは、自分の聴覚をどれぐらい研ぎ澄ませられるかにかかってくる。遠くの方で聞こえるサウンドを、センターの基準となる自分の鼻のあたりに来て捕まえた時は、得も言われぬ感覚を味わえるはずだ。この感覚は、プレイをしなければ間違いなくわからないはず。ぜひ、ヘッドフォンを使って、ステレオサウンドの新たなゲームの世界に入り込もう。

ゲーム進行の基準となるのは「sound catcher」。ステージクリア後に、2種類の音が出た時は分岐の合図だ。どのsound catcherが分岐できるかは、ステージセレクト画面で確認ができる(写真左)。どのゲームも最初に遊べるステージは各◎がハッキリと視認できるので、苦手なゲームなどはステージ1を繰り返しプレイして感覚をつかむといいだろう。写真は「sound cock」だ(写真中)。「sound chase」のように複数のサウンドが入り混じるゲームは、より聴覚の感度が重要になると言える(写真右)。「sound catcher」などもそうだが、その多数のサウンドからお目当てのものを見つけた(聞きつけた)時には、自分の五感がレベルアップしたようなカタルシスを感じられたりする。実際に五感の感度が上がっているかは、知る由もないが……

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