ニンテンドーDSにジョブチェンジ――「ファイナルファンタジーIII」いよいよ発売(4/4 ページ)
ファミコンで発売されて以来、沈黙を守っていたシリーズ第3弾が完全リニューアルでニンテンドーDSに帰ってくる。スクウェア・エニックスがこの夏、すべてを刷新し、伝説を蘇らせる。
召喚魔法が確立したのも「FFIII」
先述したジョブチェンジシステムの確立もさることながら、FFIIIから登場して以来定着したお約束も存在する。それが召喚魔法だ。ファミコン版のFFIIIでは8種類の精霊がおり、それぞれ“黒”と“白”、そして両方を掛け合わせた“合体”と、効果を見越して使用するジョブを変更できるという戦術面にも影響を与えていた。例えば炎を操る精霊イフリートを魔法によって(ファミコン版ではヒートラ)呼び出すと仮定する。その際、白ならパーティー全体へのHP回復を、黒なら敵一体を攻撃、合体ならば敵全体への攻撃を行ってくれた。当時はまだ魔法の一系統としての位置づけだったが、世界のどこかに眠っている精霊を見つけ出すという、やり込み派に絶大なる支持を受けた要因ではなかっただろうか。ちなみにイフリートのほかにもオーディンやバハムートなどが当時から登場している。
「モグネット」でまずは文通から――他にもいろいろ仕掛けが満載
フィールドの街や村にいるモーグリに話しかけると、モグネットという独自の通信システムを使用できるようになる。これはトパパやサラ姫、シドなどのNPCと手紙のやりとりができるというもの。手紙の交換だけではなく、その返事をくれた相手のところに赴くと、イベントが発生することもあるというのだ。また、ニンテンドーWi-Fiコネクションやワイヤレス通信を使用すれば、友達とも文通が可能となっている。やりとりを繰り返しているとなにやら起きることもあるとのことで、確かめない手はない。
これらモグネットのように、ニンテンドーDSならではの仕掛けは多い。それよりもDSでこれだけのクオリティが出せるのだという開発陣の気概のようなものを感じる。携帯ゲーム機としての宿命とも言えるが、セーブがいつでも安易にでき、いつでも始められるということを求められるのは、じっくり腰を落ち着かせて世界観に入り込むRPGというジャンルにとって、実は難しい機種なのかもしれない。それでも本作は、DSでなくてはならない“挑戦”が溢れている。
ファイナルファンタジーIII | |
対応機種 | ニンテンドーDS |
メーカー | スクウェア・エニックス |
ジャンル | RPG |
発売予定日 | 2006年8月24日 |
価格 | 通常版:5980円(税込)、クリスタルエディション:2万2780円(税込) |
TITLE DESIGN:YOSHITAKA AMANO
ILLUSTRATION:AKIHIKO YOSHIDA
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.