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新たなモード、新たな試み、新たなリッジ――「リッジレーサー7」(2/2 ページ)

5月に行われたE3で発表されたプレイステーション 3のための「リッジレーサー」シリーズ最新作にはハードと同様、さまざまな“新しい”が詰まっている。

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新たなコンセプト――「ワールドコネクター」

 「リッジレーサー7」では、プレイステーション 3だからこそできる“ワールドコネクター」と呼ばれるコンセプトが詰め込まれている。ユーザーインタフェースもこの概念に基づいている。1人用のモードで遊んでいるときでも、いつでも世界のリッジレーサーたちとつながっている――そんな新しい体験が待っている。

 今年、北米ロサンゼルスで開催されたE3 2006において発表されたコンセプト映像「RIDGE RACER VISION 2010」にも、ワールドコネクター(WORLD HUB)をイメージするシーンがあったことは記憶に新しい。

 右スクリーンショットをご覧いただくと分かるが、画面右側には、プレイステーション 3のネットワーク上で集計されているグローバルタイムアタックのランキング順位が表示されている。上からリッジステイトでの名声や獲得賞金額、オンラインバトルの戦績に応じて与えられるオンラインバトルポイント(OBP)によって集計される、「リッジレーサー」としての強さを示す総合ランキングとなる「Ridge Racer ランキング」。リッジステイトグランプリモードや、オンラインモード等で獲得した名声の世界ランキングとなる「名声ランキング」。オンラインバトルポイントの世界ランキングとなる「OBP ランキング」、所持金総額の世界ランキングとなる「Rich Racer ランキング」である。定期的に更新されていくのを目にしていると世界とのつながりをより実感できるだろう。

 さらに、画面下部ではリッジステイトに関するニュースやグローバルタイムアタックのランキングが常に流れている。プレーヤーは、リッジステイトグランプリを制覇したり、スペシャルなマシンに勝利したときなどに「ヒーローインタビュー」を受けるのだが、そこで入力したコメントがこの“リッジステイトニュース”で世界中のリッジレーサーに発信されるとのこと。もちろん、プレーヤーの元にも、世界のどこかにいるリッジレーサーのヒーローインタビューが届くのだ。

新たなイメージ――アジアンテイストなコース

 システムが新しく生まれ変わったのであれば、コースやビジュアルだって進化を遂げるのは必定だろう。「リッジレーサー7」では、シリーズ初となる「アジアの景観」をモチーフにした数々の新コースが用意されているという。今回公開されたイメージショットはあくまでもいくつかのコースの“選りすぐり”とのこと。すべて実際のゲーム画面で、次世代のハイビジョングラフィックを細部に至るまで追求したクオリティを誇る。

アジアの熱帯雨林。樹木に覆われ、苔むした寺院遺跡。鏡のように静かな水面。鳥をはじめとした数々の動物たちも、コースサイドでプレーヤーの走りを見守っている
照りつける日差しと、巨大な石像が見下ろすサーキット。コンクリートの壁面で風化していく貼り紙……。極限まで追求したディテールは圧巻
巨大な滝。緩やかな河にかかる橋。開発途上の道路や橋の欄干は、その構造をや素材をむき出しにしたラフな表情を見せている

アジアの街並み。急速に発展するアジアの都市には、1つの街にさまざまな顔がある。エアコンの室外機が壁面でむき出しになっている古いビルと漢字の看板に彩られた旧市街の隣に、整然と近代的なビルが立ち並ぶ新市街があり、その横には複雑に配管が張り巡らされた巨大な工業コンビナート……。雑多な町並みがめまぐるしく変化していく

景観の広がり。スケール感。PS3のパワーによって実現されるのは、ディテールの精密さだけではない。見渡す限りの遠方まで描画されたコースの景観によって、プレーヤーは今までにない大きなスケール感で、そのコースのある都市や場所を体験することができる。緻密なディテールと巨大なスケール感に、リッジのスピード感が融合する

「リッジレーサー7」では、新マシンを獲得した際、リアルタイムデモが流れる。それは、きらめく夜景のテーマパークであったり、広大な都市を見下ろすヘリポートであったり、謎の研究所エレベータであったりする……。マシンを獲得したプレーヤーの高揚感をリッジは派手に演出する“おもてなし”をかかさない

新たなマシン――「KAMATA RC410」

 歴代シリーズに登場したマシンに加え、新車種が収録される。そして本作で初登場となる新たな主役マシンが公開された。その名も「KAMATA RC410」。

 PSP「リッジレーサーズ」の主役マシンRAGGIO(ラッジォ)や「リッジレーサー6」の主役マシンMELTFIRE(メルトファイヤ)の持つ鋭角的で流線的なフォルムとは異なる、日本メーカー・KAMATAらしい迫力の面構えが特徴。PS3の描写能力によって、バケットシートなどインテリアの細部にいたるまで表現されている。

 「KAMATA RC410」は、KAMATA悲願のグランプリ優勝を記念し製作された新型マシンで、2ドアのスポーツモデルのみという大胆なパッケージングと、強気な価格設定にも関わらず注文が殺到、納車は約1年待ちという状況がしばらく続いた。また、クーペボディのスポーツマシンが自動車月間販売台数の上位にランクインするという快挙を達成し、予想以上の大ヒットマシンとなった。アグレッシブなエクステリアデザインには、新型の4リッターV 型ターボエンジンが搭載され非常に乗りやすく、そして速い。グランプリ連覇を予感させる1台だ。

排気量:4000cc
駆動方式:FR
全長×全幅×全高(ミリ):4400×1980×1250
最高速度:317キロ
ドリフトタイプ:スタンダード

新たな試み――シリーズ初の「マシンカスタマイズ」

 前述したとおり、シリーズ初となるマシンカスタマイズ機能が実装されている。まさに自分だけのマシンが作れるというわけだ。しかも特に車に関する専門知識は必要とせず、気軽にボディの形状を好みに合わせたり、自分が走りやすいように変更できる。

マシン外観変更

 「フロントスポイラー」、「サイドステップ+ミラーセット」、「リアバンパー+マフラーセット」、「リアウィング」、「ボンネットフード」、「ホイール」の各部パーツを組み合わせることによって、1車種あたり最大で37万5000通りのバリエーションを実現たとのこと。さらに、ボディやホイールのカラーリングやルーフに貼るステッカーを選択できるので、さらにバリエーションは増大することになる。ちなみに「ペイント」はボディ、ホイール、ライト光色、ウィンドウのカラーなどの変更が可能。マシンのルーフに貼られるステッカーやゼッケン番号は、ダウンロードコンテンツとして追加配信される予定だ。


マシンの走行性能の変更・強化

 エンジンの基本性能を強化できる「エンジンチェーン」、上位のマシンカテゴリーへの変更ができる「エンジンスワップ」、ドリフト傾向の調整やコーナリング性能のアップをはかる「タイヤ&サスペンション」、通常チャージやアルティメットチャージの強化、ニトロタンクの数やニトロ持続時間の変更、オートチャージなどの特性が変更できる「ニトロキット」、ロケットスタートを100%成功させたり、ライバルカーのニトロ量解析などの追加機能をマシンに1つ搭載することができる「プラグインユニット」などが存在し、1車種あたり最大7150通りになる。

アジアンな風景を疾走する「KAMATA RC410」

 さらに、新たな試みとして、PS3ワイヤレスコントローラのモーションセンサーに対応することが発表されている。その機能の詳細は9月22日〜24日(22日はビジネスデー)に開催される東京ゲームショウ2006で明かされるという。


「リッジレーサー7」
対応機種プレイステーション 3
メーカーバンダイナムコゲームズ
ジャンルレース
発売予定日未定
価格未定
対応プレイステーションネットワーク対応(対戦プレイ・協力プレイ・ランキング・追加コンテンツのダウンロード)、PS3コントローラのモーションセンサー
人数オンライン対戦人数:2〜14人(予定)、オフライン対戦人数:2人
RIDGE RACER 7 (C)2006 NAMCO BANDAI Games Inc.
(画面は開発中のものです)


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