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E3 2006から4カ月。ついに国内発売が決定――「FORMULA ONE CHAMPIONSHIP」(仮称)

5月に開催された「E3 2006」に出展されてから4カ月――ついにプレイステーション 3版「FORMULA ONE CHAMPIONSHIP」(仮称)の国内発売が決定した。

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 「FORMULA ONE CHAMPIONSHIP」(仮称)は、プレイステーション時代から続くFOM(Formula One Management)公認の唯一のTVゲームシリーズ。プレイステーション 3というプラットフォームを得て、新ハードのパフォーマンスを有効活用しつつ、F1マシンのモデリングや細部の作りこみ、プレイ時における各種演出などは大きく進化。まさに「次世代のF1エンタテインメントの提供」を実現している。

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 「FORMULA ONE CHAMPIONSHIP」(仮称)では、2006年F1シーズンに参戦する全22名のドライバー、11チーム、18のサーキットを全て網羅。家庭用ではこのタイトルのみが公認F1ゲームとなる。

 実際のF1レースカレンダーとゲーム開発スケジュールの関係上、ゲームに収録されるドライバーやマシンなどのチームデータはシーズン開幕時のものになりがちだが、プレイステーション 3版では一部データをアップデート。たとえば、スーパーアグリF1チームのデビューマシン「SA05」も、“PS3版”では今年のドイツGPから新規に投入された「SA06」にアップグレードされる。

 また、全22名のドライバーの顔をレーザースキャニングすることで採取した3DCGデータは、今までのゲームとはくらべ物にならない再現度を誇る。さらにはファンにはなじみのの深い各チームの監督やテクニカルディレクター、チーフメカニックなども登場予定となっている。

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 なお、毎年ユーザーからの要望が一番多かった「フォーメーションラップ」を今年ついに実装。フォーメーションラップは、決勝の前にサーキットをゆっくり1周してタイヤを暖めるためのものだが、その後に待つレーススタートに向け、緊張感が徐々に高まっていく様子はまさに“嵐の前の静けさ”。プレイステーション 3版ではタイヤ温度も画面に表示されるため、本物のドライバー同様に左右にマシンを振ったり、ホイールスピンでタイヤの温度が上昇していく様子を体験できる。また、プレイヤーの任意で、または意図的な逆走などのルール違反を犯すと強制的に本戦までスキップされるようにもなっている。

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 サウンド面では、プレイステーション 2版で採用されている「ドルビープロロジック II」とは異なり、最初から5.1ch信号を出力しているのでサラウンド効果は抜群。エンジン音自体のクオリティのみならず、トンネル内での反響や、後ろから迫るライバル車の左右の位置、そしてF1マニアであればエンジンマニュファクチャラーまでがはっきりと分かるレベルのサウンドを実現している。

 去年まではドライバーやチーム名、周回数が単純に語られるだけで実況の音声がやや単調になっていたが、今年から導入されるシステムにより、より自然なアクセントでの実況が可能に。解説陣はおなじみ、実況にフジテレビの塩原恒夫アナウンサー、解説には今宮純、川井一仁の両氏が登場する。

プレイステーション 3のマシンパワーがリアルさを演出する

 これまでのプレイステーション 2およびPSP版では、マシンがダメージを受けた際に壊れる個所が決まっていたが、「FORMULA ONE CHAMPIONSHIP」(仮称)では実際にマシンにダメージがあった場所が破損するようになる。また雨天時の路面の反射、レンズフレア、パーティクル処理、環境テクスチャマッピングなど、グラフィック系演出がさらに強化されている。ドライバー視点で走行中、雨が降ってきたときの水滴の付き方は見ものだ。

 なお、1台のマシンあたりに使用されるポリゴン数はプレイステーション 2版の20倍。通常は見えないマシン内部のエンジンやラジエーター、パイピングまでもがリアルモデリングされ、さらにはアルミ、鉄、カーボン、布といった材質による質感の差も忠実に再現されている。

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 また、ライバルマシンのAIもさらに進化。特に今まで批判の多かった“抜かされるときの挙動”がより自然になり、自分が速い場合に、前方の遅いAI車がラインを空けてくれるようになった。

 理想的な走行ラインを表示したり、ブレーキやステアリングを自動的にアシストすることでライトF1ファンに好評だった「ドライバーアシスト機能」。オーバースピードでコーナーに進入しようとすると自動的にブレーキをかけてくれる「ブレーキアシスト」、ステアリングを思いっきり切っているだけでそのコーナーごとの最適なステアリングアングルに自動修正してくれる「ステアリングアシスト機能」といったアシストのオン/オフがさらにスムースになるほか、「バーチャルレーシングライン」もコース上に色つきの走行ラインが全て表示される初心者モード以外に、通るべきポイントだけが半透明の点で表示される中級者向け「バーチャルマーカー」モードも用意される。

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 このほか隠し要素としてゲームを進めていくことで登場する往年の名車も、プレイステーション 3版はさらに追加車種が加わるなど、さらに充実していく予定となっている。

FORMULA ONE CHAMPIONSHIP(仮称)
開発会社 SCEE Studio Liverpool
ジャンル レース(F1シミュレーター)
発売日 未定
価格 未定
CERO 審査予定
Game(C)2006 Sony Computer Entertainment Europe. Published by Sony Computer Entertainment Inc. Developed by SCEE Studio Liverpool. An official product of the FIA FORMULA ONE WORLD CHAMPIONSHIP.
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