「PSPはカーナビになりました」――GPSレシーバー+カメラで広がるPSPの世界(1/2 ページ)
携帯ゲーム機としての用途だけでなく、“多目的なデジタルデバイス”として進化を続けているPSP。年末からは本格的なカーナビ用途にも使える「MAPLUSポータブルナビ」をはじめ、さらに幅広いユーザーに向けたPSPの商品展開が本格化するようだ。
PSPの機能を拡張するオプションとして、すでにSCEは「PSP用カメラ」(11月2日発売予定)、「PSP用GPSレシーバー」(12月7日発売予定)を発表しているが、東京ゲームショウ2006(以下、TGS)では新作のゲームタイトルに加え、さまざまなPSP用拡張ハードに対応したソフトも数多く展示されていた。なかでもPSPのニーズを大きく変えるもののひとつとして期待できるのが、エディアから発売されるポケットサイズのナビゲーションシステム「MAPLUSポータブルナビ」だろう。
「MAPLUSポータブルナビ」はUMD1枚に全国の道路地図と施設情報が収録されており、徒歩や自動車のルート検索が可能。PSP専用GPS「GPSレシーバー」を組み合わせることで移動中でも現在位置をリアルタイムに追跡し、地図と道順を表示しながら目的地まで案内してくれる本格的なGPSナビソフトだ。
TGSでは画面のみの出展だったため、実際の使い勝手まではチェックできなかったが、PSPの特長である4.3インチのワイド液晶画面の特性をうまく生かしたポケットサイズのナビとなっていることは確か。価格設定にもよるが、本ソフトの登場によりカーナビ(価格帯は10〜20万円)やハンディーGPS(ナビ機能よりも位置情報検索がメイン)といった従来のGPS市場だけでなく、バイクや自転車、旅行やアウトドアでも手軽に使えるリーズナブル&ポータブルユースな“GPSナビ”の市場が大きく拡大する可能性は高い。周辺機器メーカーから車やバイク、自転車などに装着するスタンドの登場も待たれるところだ。
なお「MAPLUSポータブルナビ」の発売にあわせて開設されるWebサイトでは、目的地の設定や周辺検索に活用できる施設情報や最新情報を配信する予定となっている。こちらはメモリースティックDuoにあらかじめダウンロードすることで、機能を拡張できるようになっている。発売時期は2006年12月中旬、価格は未定。なお、TGSでの完成度は40%とのこと。
その他のGPS対応ソフトウェアも続々登場。GPSでアソビが変わる
「MAPLUSポータブルナビ」といった実用ソフト以外にも、PSP用「GPSレシーバー」の登場にあわせ数多くのGPS対応ソフトが登場する。興味深いのはエンターテインメント色の強いPSPらしい、従来のハンディーGPSにはないソフトラインアップとなっているところだろう。中でも「みんなのGOLF場(仮)」は、発表されればゴルフ好きにはかなり注目されるはず。
リアルゴルファーに強い味方〜現場で役立つゴルフ攻略ツール――「みんなのGOLF場(仮)」
PSPで定番人気の「みんなのGOLF」シリーズに、日本全国のリアルゴルフコースを収録した“ゴルフ攻略ツール”が登場。本作の特徴は、ゲーム中のキャラクターにプレーヤー自身のリアルなショットデータ(飛距離や球筋など)を記録させ、「みんGOL」の操作感覚で“自分の分身であるキャラクターが各地の実在コースをお試しラウンドをまわれる”面白さにある。つまり週末にゴルフの予定が入っている時に本作でそのコースを“予習”しておけば、ラウンド攻略中の大まかなシミュレーション、さらに各ポイントにおけるコースマネジメントができてしまうわけだ。
そしてさらに本作の魅力は、収録されたコースであれば“実際のゴルフコースをGPSでナビゲーションする攻略アシストツール”にもなる点だ。GPSレシーバーによってそのコース状の現在地が表示されるのはもちろん、障害物の位置、グリーンまでの距離を正確に表示されるため、ラウンド中のイメージ攻略にも最適。スコア管理もでき、まったく新しいエンタテインメントゴルフ攻略ツールにもなる。ゴルフの楽しさをさらに広げる、新しいコンセプトウェアだ。発売時期は2007年、価格は未定。なお、TGSでの完成度は30%とのこと。
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