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「PSPはカーナビになりました」――GPSレシーバー+カメラで広がるPSPの世界(2/2 ページ)

携帯ゲーム機としての用途だけでなく、“多目的なデジタルデバイス”として進化を続けているPSP。年末からは本格的なカーナビ用途にも使える「MAPLUSポータブルナビ」をはじめ、さらに幅広いユーザーに向けたPSPの商品展開が本格化するようだ。

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南十字星を探す旅へ〜ロマンチックな星空巡りが楽しい天文ツール――「プラネタリウム クリエイター 大平貴之監修 ホームスター ポータブル」

 セガの「ホームスターポータブル」は、現実世界とまったく同じ星空をPSPの中に再現する“星空ナビゲーションツール”。本作は日時と場所を指定し、その場所で見られる星空を現実の軌道シミュレーションにそって再現する天文観測ツールで、プラネタリウムクリエイター・大平貴之氏の全面監修による500万個の星データ、300個以上の星座・恒星・星雲の天体解説、星座絵・星座線・天体名の表示などをPSPで手軽に楽しむことができる。

 この「ホームスターポータブル」は、PSPで初めてGPSに対応した作品(GPSレシーバー本体の発売前にソフトが発売される)で、GPSレシーバーを使ってプレーヤーの位置情報を自動取得、その場所で見える星空をリアルタイムで表示する“GPSモード”が用意されている。ゲームではないが、天文ファンはもちろんのこと、親子連れやカップルにもオススメできそうな一作だ。発売は2006年10月19日、価格は3280円(税込)。なお、TGSでの完成度は90%とのこと。

時間と場所を入力して星空を再現するStarry Sky Mode、さまざまなテーマで星空の魅力を語るファンタジーシアターなどなど、さまざまなモードを収録した本作。GPSモードは、GPSレシーバーを接続している時にのみ使える機能だ
GPSで緯度・経度を計測して位置情報を取得したあとは、現在地・現時間をもとにホームスターエンジンが「その場所で見られる星空」を描き出す
描かれた星空は、その場所で見られる星の明るさ、色みまでもが再現される。恒星の等級選択機能をはじめ、多彩な画面表示オプションもそなえている

リアルな世界で仲間を捜す、宝探し的な要素を加えたMGS新作――「メタルギアソリッド ポータブルOPS」

敵兵を捕獲することで、自分だけの部隊――仲間を増やす楽しみが味わえる「MPO」。PSPで初の本格的な「MGS」世界が味わえるアクションとなっている

 「メタルギアソリッド ポータブルOPS」(以下、MPO)はコナミの小島監督が手掛ける「メタルギアソリッド」(MGS)シリーズの流れを受け継いだ、戦術諜報アクションの最新作。MGSシリーズ史でもっとも古い1960年代の冷戦時代を描いた前作「MGS3」と初代MSX版「メタルギア」の間をつなぐストーリーに注目が集まる一作だが、本作はWi-Fi機能を使ったオンライン対戦機能も見どころのひとつで、特にさまざまなモードで対戦時の仲間キャラクターを集める要素が充実している。


リアルな世界にPSPを持ち歩き、GPSやWi-Fi機能を使い仲間の兵士を探し出す。集めた兵士はみな個性的なパラメータを持っているとのことなので、いっぱい歩いて兵士を集めよう

 このGPSモードは、GPSレシーバーのセット後にレーダーマップ上に反応するポイントを見つけ、GPSを頼りに自分の足でポイントへと向かう“宝探し”のようなモードだ。ポイントをエリア内に収めるとそこには新たな仲間がおり、対戦やシングルプレイで貴重な戦略として使用することができる。ゲーム本編とは直接は関係ないが、GPSを使ったお遊び的な要素として面白い試みのひとつだ。

カメラ&動画で積極的にPSPを楽しむ――「ちょっとショット」

 GPSレシーバーよりもひと足早く登場するPSP向けの拡張オプションは、静止画・動画編集ソフト「ちょっとショットEdit」が同梱された“PSP専用のカメラユニット”だ。有効画素数131万画素というスペックは最新の携帯電話のカメラスペックと比べるとやや劣るもが、実際に使ってみると「ちょっとショット」の強力な動画編集機能、大画面のおかげで大勢がその場で見られるライブ感、そして画面閲覧をはじめとした全体の素早いレスポンスが生み出す小気味良さなど、携帯電話やデジカメとはまた違った“コミュニケーションツール”となっている。またPSP同士によるアドホック通信の写真転送機能、撮影した静止画・動画ともに「PCにデータを移せばすぐに見ることができる」など、PSPの外に対してオープンな仕組みにもなっているのも特徴だ。

 なお今回発表されたPSP専用カメラにはマイクが内蔵されているところから、SCEが2006年秋に予定しているPSPのアップデート(Ver.2.9か?)で「VoIP電話」へ対応する可能性も高い。“TV電話”としての機能が付くとすれば、PSPのデジタルデバイスとしての可能性はさらに広がっていくだろう。

撮影した画像はプリクラのようなフレーム(47種)をつけて保存することが可能。静止画はPSPの基本解像度である480x272のほか、VGAの640×480ドットでも保存できる。カメラに内蔵されたマイクが音に反応して自動的にシャッターを切る“番犬撮影”、記念写真などで使う“タイマー撮影”などなど、豊富な機能をどう使いこなすかはアイデア次第

動画の場合は、480×272ドットの解像度で最大15秒間の連続撮影ができる(メモリが許す限り静止画・動画は保存可能)。驚いたのはその場で複数の動画を1フレーム毎に編集できる機能がついていることで、動画テロップやエフェクトで加工すればかなり本格的なショートムービーやPVが制作できるところ。動画はAVI形式で書き出せるので、メモリースティック経由でPC再生も行える

撮影した素材のグルーピング化をはじめ、画像や動画の編集機能はかなり強力。ワイドショー風などのテンプレートも用意されているが、複数の動画ファイルをつなげてアフレコを行ったり、スタンプ・エフェクト加工やテロップ表示もかなり細かい設定で行える

35ミリ換算で28ミリ広角レンズにあたるPSPのカメラは、ユニットを動かさずにレンズ部分を180度回転させることができる。通常の撮影から自分撮りまで、シチュエーションを選ばず気軽に撮れる作りとなっている

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