DS片手にオーケストラ鑑賞――「ポケットモンスター」シリーズ生誕10周年記念コンサート(1/2 ページ)
スポーツ、読書、行楽と何をするにもいい季節になりましたね。わたしは週末、「ポケットモンスター」オーケストラコンサートに出かけ、音楽の秋を満喫してきました。そこはなぜかDSを持った人たちで溢れていて……!?
10月28日、東京・メルパルクホールにて「ポケモンはっぴーバースデーコンサート」が行われた。これは、携帯ゲーム機用ソフト「ポケットモンスター」の生誕10周年を記念して、全国4会場にて同ゲームシリーズの音楽をフルオーケストラで演奏する限定イベントで、「ポケモンだいずきクラブ」会員と、「クラブニンテンドー」会員が招待されている。
初めての試みということもあり、全国で一番乗りで実施された東京会場には待ちに待ったという表情で、当選したファンが続々と訪れた。オーケストラコンサート会場では珍しい光景――「親子」で鑑賞する姿が多く見られる。
今回の主役はもちろん「音楽」なのだが、参加者のほとんどがニンテンドーDSを手にしている。というのも「ポケットモンスターダイヤモンド・パール」を持参した来場者に、会場で新ポケモン「ぺラップ」が受け取れるというプレゼントが用意されていたため。しかもイベント参加の記念として、日付やイベントの名前が表示されるようになっている。コンサートイベントということで、頭が音符の形をしたぺラップが採用されたようだ。
イベントの進行役として、女優の高田万由子さんが登場。また「ポケットモンスター」シリーズの作曲を手がけいている増田順一氏が舞台挨拶に訪れ、「10周年を迎え、このようなイベントが開けたことをうれしく思います」とイベント開催についての感想を口にした。当日会場入りすることができなかったオーケストラの編曲と音楽プロデューサーを担当する三枝成彰氏は、観客へ「最後まで楽しんでもらいたい」とビデオメッセージでコメントを残した。
演奏は兵庫芸術文化センター管弦楽団。阪神・淡路大震災の復興のシンボルとして、2005年10月にオープンした兵庫県立文化センター専属のオーケストラで、世界各地のオーディションで選ばれた35歳以下の若手演奏家で構成されている。観客の半分は子どもということもあり、オーケストラ鑑賞が初めてという人のために、公演前に演奏で使われる各楽器が紹介されていく。子どもだけではなく、大人もどの楽器がどんな音を出すのかを知るいい機会になったはずだ。
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