てんこ盛りに詰め込みながらもすっきり仕上げた2DMMORPG「エンジェル ラブ オンライン」(2/2 ページ)
台湾のUser Joy社が開発し、キューエンタテインメントが国内で運営する「エンジェル ラブ オンライン」が、まもなくβテストを開始しようとしている。果たして本作はどんなゲームなのか? 気になるゲーム内容を紹介する。
武器や装備
MMORPGたる本作での戦闘は、直接武器による攻撃のほかに、召喚魔法などでの攻撃と多彩。上記したとおり、武器も西洋東洋入り交じった多彩な種類が用意されている。あるアイテムによって、武器に穴を穿つことができ、宝石をはめ込むことで攻撃力が上がったり、属性攻撃強化などの付加価値をつけられる。宝石はモンスターからのドロップによるもの。ほかにもモンスターを倒すことでレアアイテムや武器装備を獲得することがあるという。
エデン大陸には各地の特産を原料に、ショップでは購入できない装備やアイテムを製造することができる。製造するためのレシピの獲得は、様々な方法で取得できる。たとえば、ある製造のスキルでしか作れない武器などがあるとのことで、これらを製造し、露天を出してひと商売、なんてこともできる。
愛らしい「機甲」と「ペット」がステータスシンボルか?
その見た目の可愛らしさに心奪われる方も多い「機甲」も本作の特徴のひとつ。搭乗タイプのロボットなのだが、犬や猫、ペンギンやコアラといちいちビジュアルが愛おしい。これらは機甲の運転スキルである「機動技法」やキャラクターレベルでの制限を受けるが、クエストや課金アイテムの購入によって国ごとで手に入れることができる。ちなみに機甲にはカラーバリエーションもある。
これら動物型の機甲とは別に、最初に乗ることができる一輪車のような形の「樽」が存在する。樽は中心に穴が開く仕掛けが施されており、そこから大きな手が飛び出すようになっている。
そもそも機甲は移動の効率化のほかに、採集の効率を高めてくれたり、非戦闘要員である生産系の職業に就いているプレーヤーが戦闘に参加するための乗り物としても使われる。ただし、これら機甲の性能はスキルに大きく左右され、戦闘力や命中率、回避力に影響を及ぼし、機甲に乗ると武器は持てなくなる。機甲のほかにも乗り物としてならば、駿馬や妖猫、トカゲや猪、狼などの「騎乗ペット」も各国でそれぞれ用意されている。
また、これら騎乗ペットとは別物の「ペット」も育成できる。ペットは経験を重ねることで成長し、姿形も変化、戦闘に協力してくれる。ペットの育成には専用のポーションがあり、維持するためにはエサをショップで購入しなくてはならない。親密度も設定されており、親密度は低いと逃げてしまう場面もあるとか。これらペットは当初“卵”としてプレーヤーについてきて、レベル15、35と段階的に進化する。形状変化の際には「攻撃型か防御型か」など質問に答えることで、進化形態が変化していく。
ペットの面白いところは、専用のアイテムによってペットの経験値をプレーヤーに還元し上乗せすることができるというところ。ペットには可哀想だが、一生懸命働いてもらい、経験値を奪い取ることもできるわけだ。
能力とは関係なく見た目を変えられる「ペーパードールシステム」
上でも述べたが本作ならではの要素として「ペーパードールシステム」が上げられる。これは通常キャラクターが装備しているものとは別に、見た目だけ変更することができるというもの。重厚な鎧や大ぶりな剣を持ちながらも、ビジュアルは着物を着ていたり、セーラー服であったりとそのギャップを楽しめるようになっている。
その他
本作は、ルームチャットシステムや友達リストに登録されている友人との会話、条件に合致した友人を捜すことができたりとコミュニケーションを強化。サーバーを超えて会話をできるシステムなども搭載しているとのこと。これらを利用しサーバー間のアイテム価格相場に関する情報交換や、販売したいものの宣伝掲示板として使用することもできるという。
また、おなじみの大貧民や五目並べなどが対戦できる課金アイテムも実装される。
今後実装予定のPvPについて
台湾版で今後実装される予定のものがPvP要素。1週間に2回、1回3時間、通常マップとは異なる異次元としての戦争専用マップが公開され、プレーヤー達が領地の奪い合いをするという。ここでは各国の代表者となるギルド同士が、このエリアに設置されたシンボルを巡ってぶつかりあう。
この争奪戦には生産職が重要な要職を担う。シンボルを奪取するためのさまざまな工作活動が戦闘を大きく左右するのだ。トーテムポールを守る砦の建設や破壊工作など、生産職がせっせと建設修理し、戦闘職がそれを守るという構図が想像できる。
これらシンボルを獲得していると、戦闘中の耐久度が増したり、個人では国家貢献ポイントなどが与えられる。上位プレーヤーにはアイテムがプレゼントされたりと、ゲーム進行が有利になる報奨が用意されている。
ギルドはレベルによって大きくなる。当初は30人の制限があれど、ギルドレベルに応じて増員できる。ギルド拡大のためには、生産系と戦闘系のバランスと個人の努力が関わってくるという。今後は、他ギルドが自分の領地を入る際に入場料を取れるようになるなどのメリットを考慮しているとか。
また、カップルイベントの開催も予定している。これは2つでひとつのアイテムが支給され、その片割れを探すというもの。同じDNAデータを持つキャラクターが会うとメッセージが現れて、特別なアイテムがもらえるようになるとか。他にもオフラインイベントとして、福袋に当たると実物のシルバーリングがもらえる企画なども台湾では催されようとしている。ゲーム内イベントも頻繁に催し、常に流動しているイメージを貫いていきたいとしている。
※画面は開発中、もしくは台湾版Angel Love Onlineのものです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- MMORPGの入門編として障壁の低いオンラインゲームを目指す――「エンジェル ラブ オンライン」インタビュー
台湾のUserJoyが開発を手がけ、日本ではキューエンタテインメントが運営を担う「エンジェル ラブ オンライン」がまもなくサービスインしようとしている。今回は開発者にその幸運ななれそめと、本作の立ち位置について聞いてみた。 - 「エンジェル ラブ オンライン」の収録現場探訪――田中真弓さんの場合
近日βテストが予定されているキューエンタテインメントのWindows用オンラインゲーム「エンジェル ラブ オンライン」の声の収録が行われた。登場したのは声優の田中真弓さん。クリリンでルフィな田中さんに話を聞いてみた。 - NHN Japanとキューエンタテインメントが提携し「メテオスオンライン」と「Angel Love Online」提供へ――NHN Japanブース
NHN Japanとキューエンタテインメントが、「メテオスオンライン」ならびに「Angel Love Online」についてマーケティングパートナーとして提携したことを発表。ブースでは「SPECIAL FORCE」の試遊やハンゲー部のピンク少佐こと南明菜さんのイベントなどが行われた。 - 「台湾ゲーム館」ブースリポート
毎年ちょっと気になるタイトルが並ぶ、「台湾ゲーム館」ブース。今年は出展企業数も盛り返し、新規タイトルらしき看板がチラリと覗く中を取材してきた。