マイクロソフト、「XNA Game Studio Express Launch Event」を開催(1/2 ページ)
マイクロソフトは12月13日、都内の会場で、Xbox 360およびWindows XP向けゲーム制作ツール「XNA Game Studio Express」のローンチイベントを開催した。本日より同ツールおよび「XNA クリエイターズ クラブ」が開始される。
無料ゲーム制作ツールがついに始動
「XNA Game Studio Express」は、「Visual C# 2005 Express Edition」と、Microsoft .NET Compact Frameworkに基づく統合型の開発環境。米国時間の12月12日より最終版の提供が開始されたのにあわせて、「XNA Game Studio Express Launch Event」が開催された。
「XNA Game Studio Express Launch Event」では、マイクロソフトのXbox事業本部 ゲームテクノロジー部 部長である田代昭博氏が登壇。「XNA Game Studio Express」について概要を解説するとともに、デモを交えて紹介した。
田代氏はまず「XNA Game Studio Express」は無料で提供されるツールであることを協調。ゲームの開発にはこれまで、ソフトおよびハードウェアを一通りそろえるのはコストの面からもハードルが高かったとし、「『Visual C# 2005 Express Edition』およびWindows XPという環境に加えて、『XNA Game Studio Express』を導入すれば、ゲーム開発環境が作成できるうえ、Windows版であればそれをコマーシャルベースで販売できる。『XNA Game Studio Express』は誰でも無料で利用できる画期的なソリューション」であると語る。
実際の開発環境を構築するためには、MSDNのサイトから「XNA Game Studio Express」および「Visual C# 2005 Express Edition」をダウンロードし、Windows XP SP2が導入されているPCにインストールするだけでOK。これに加えて、Xbox 360で動作させるには、Xbox Liveから「XNA クリエイターズ クラブ」に入会すればよい。これはXbox Live シルバーメンバーシップでも入会が可能だ。
「これまではそれぞれのプラットフォームごとに開発環境を変える必要があったが、『XNA Game Studio Express』では、その使い方を覚えるだけで、全マイクロソフトプラットフォームに対応できる。Windows版もXbox 360版も同じツールで作ることができる統合開発環境だ」(田代氏)。
また、開発者のコミュニティを作ることにも力を入れる、と田代氏。「技術的情報を共有することで、ゲーム制作も進化するはずだ。ヒントや問題解決のためのさまざまな場所が作られるほか、コンテストも実施していく。今後もコミュニティ活動を推進していく」と語る。
コミュニティ関係については、「XNA Developer Center」および「XNAGames Users site」が用意される。
なお「XNA Game Studio Express」の世界同時公開記念として、「Dream‐Build‐Play(ドリーム ビルド プレイ)」コンテストが開催されることが決定している。全世界の「XNA Game Studio Express」ユーザーが対象で、エントリー期間は米国時間の2007年1月1日〜2007年4月2日まで。結果発表は2007年4月16日を予定している。
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