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大スクープ? お姉ちゃんが水着を着る理由が今、明らかに……Xbox 360「お姉チャンバラ vorteX 〜忌血を継ぐ者たち〜」インタビュー(2/2 ページ)

2007年も「お姉チャンバラ」三昧ということで、レビューに続いてお姉チャンバラ制作チームのタムソフト、ディレクター兼デザイン担当の手塚俊介氏と企画担当の大橋俊郎氏にインタビュー。お姉チャンバラに隠された真実がついに明かされる?

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2000シリーズからフルプライスへの変更――その中身は?

―― 今回の「お姉チャンバラ vorteX」はフルプライスシリーズ(税込7140円)でリリースされました。今までのシリーズは2000円だったわけですが、そこら辺についてはどういった経緯からなのでしょうか。実際、3倍以上値段が上がることによって、やはりそのくらいは中身も上げなければいけない、というプレッシャーもあったと思いますが……。

手塚氏 今までの「SIMPLE2000シリーズ」でやりたい事をやってしまってた方なんで、フルプライスになったらどれだけスゴイことをしなきゃいけないんだっていうので焦りというのはちょっとありました。

―― その中で、ここで3倍分は感じてほしい、というポイントは?

手塚氏 そうですね。主人公のモデルのクオリティだったり、フルプライスならではの新規ユーザーさんへの配慮。腕輪だったり、ビューモードなどのおまけ要素、さらにはカタマイズ部分ですね。作業量としても、かなり多かったですね。

大橋氏 ゲームシステムも二刀流であったり、タイミング良く敵の攻撃を回避することで発動する「見切り」と「カウンター」。それから見栄えの部分では、ドレスアップモードにビューモード。ゲームシステムと見た目が両方パワーアップしてると考えていただけるとうれしいです。

美麗なムービーの数々も本作の魅力の一つ。思わずいろいろなところに見入ってしまう
主人公の妹、咲。「セーラー服美少女にバカ長い日本刀のミスマッチが好き」という手塚さんのツボが凝縮されている

Xbox 360の「お姉チャンバラ」ならではの要素、気になるダウンロードコンテンツは?

―― いくつかのステージになる街、「茶霧原駅(ちゃむばら)」ですが、秋葉原風のところと、新宿風のところがありますね。

手塚氏 そうなんですよね。海外を舞台にしたアクションゲームとかあっても、あんまり実感が湧かないんですよね。ターゲットが日本人なんで、あえて日本の建物が良いかなと。風景については、1人のデザイナーが写真を撮って来て頑張ってくれました(笑)。

―― 新宿風と秋葉原風にした理由というのは何かあるんでしょうか。

手塚氏 それは、都内でみんなが知ってる場所だからですね。それだけです。

―― マイクロソフトのレーシングゲーム「プロジェクトゴッサムレーシング3」で新宿を再現していたので、何か共有か対抗意識があったのかと……。

手塚氏 いやいや、何もないです。リアルな街に、ゾンビとか水着のお姉チャンがいるっていうのが、ちょっとギャップがあっておもしろいじゃないですかっていう。そこを狙ったんですよ。

―― ワンステージだけバイクステージがありますが……

秋葉原の電気街風の街をバイクで通り抜ける彩。一部のクエストでは重宝するステージだ

手塚氏 ボスキャラクターの巨大なシャチとバイクはノリでいれました。どちらもインパクトがあったので、今考えてもあって良かったかなと思ってます。ただ、バイクのステージ数なども含め、もうちょっと手を加えたかったですね。

―― 本作でも引き続き、ゲーム中に様々な要素を満たすことでクリアできるクエストがありますね。クエスト名もいろいろな名前があったりしますが。

大橋氏 楽しめる名前っていうか。もともと初代「お姉チャンバラ」からあったものなんですけど、ユーザーがゲーム本編以外でも興味を持続してゲームをずっと続けて行ってもらえるような、おまけ的なシステムということで考えています。条件はぜひ、いろいろと試してもらえれば見つかると思いますよ。

―― 今回、その条件をクリアすることで、さまざまなコスチュームが出てきますね。

手塚氏 髪型、トップス、ボトムス、それから手と足の5種でそれぞれ用意しています。

―― 気になるところとしては、Xbox 360のオンラインサービス、Xbox Liveでのダウンロードコンテンツですが……。

手塚氏 詳しいことはまだお話できませんが、コスチュームは増やす予定です。

―― 実現できるかどうかはさておいて、こういった要素をダウンロードコンテンツで追加してみたい、というのはあるんでしょうか。

手塚氏 うーん、まだ現状ではなんとも言えませんが、お客様からはミザリーやレイコたちを使いたいという声が多いですね。

大橋氏 今までのシリーズは、「初代」であれば咲が使えるようになるであるとか、「2」であれば「2」のボスが使えるようになるっていうのがあったので。当然、ユーザーの皆さんも使いたいなっていう気持ちでいっぱいでしょうし。もし可能であれば実現させたいです。

―― Xbox Liveのお話をさせて頂きましたが、オンラインプレイなどについてはどうお考えなのでしょうか。実際、あれだけの数の敵の位置情報を同期させたり、コンボの入力情報があったりするわけですが。

新宿東口風の町並みがかなりリアルに再現されている。違いを探してみるのも面白い

手塚氏 そうですね。オンラインはやりたいですけど、どうやって遊ばせるのかが問題なんですよ……。オンライン協力プレイのために本編のいろいろな仕様は捨てたくないんですよ。なのであえてやってない。タイミングが重要なゲームですから、ラグのせいでゲームがおかしなことになったりとかっていうのは絶対にしたくないというので外しています。

ついに明かされる!? お姉ちゃんが水着になったわけ

―― では、キャラクターのお話についても伺っていきたいと思います。今回、プレーヤーキャラクターが3人いますが、それぞれに見た目というか、プロポーションも違いますよね。あれはどなたかの……。

手塚氏 基本的に僕の趣味が入っています(笑)。主人公の彩は奇抜な感じで「街に水着の美女」っていう、妙な組み合わせがいいなっていうのがありまして。咲は「セーラー服に日本刀」っていうシチュエーションが好きなんですよね。それでああいう風になりました。で、アンナは、銃を使うんだったらやっぱり金髪だろうっていうのと、「軍人だったらアーミー系の服を着せてお色気も忘れずに」っていうそんな感じからですね。

―― 他のボスキャラクターについてはいかがでしょう。

手塚氏 ミザリーは、もっとブチ切れたキャラクターが欲しかったので……。咲は結構キレカワキャラなんですけど、ちょっとキレ足らない所があるので、もっと凄い奴を出してやろうと、服に血がずっとついてるような、ブチ切れた奴……といって招いたキャラクターですね。レイコっていうのは、他のタイトルのキャラクターなんですがかなり人気あったんで出したいなってところからです。

―― 麗子の衣装、とんでもないですよね。

手塚氏 はい。リングがとんでもない事になっています。あれは僕じゃないんですけど、デザイナーが頑張ってくれまして。「とりあえずセクシーに」って注文したらおもしろいのがあがってきて、そのままではないんですけど、いくつか考えたうちで一番おもしろいやつをとりました。でも、スタッフからしてみるとあんまり奇抜でもないんですよ。ちょっと麻痺しちゃってるんで。

―― 主人公がそもそも、水着にブーツにテンガロンハットですからね……。

手塚氏 いやいや、あれには理由があるんですよ。彩が水着なのは、忌血を浴びやすいからなんです。これは公式にそうなんです。

―― では、咲が水着ではないのは……?

手塚氏 咲の方が布が多いのは、彩よりも忌血が濃くて、少しの血を浴びただけで暴走しちゃうから、布の面積でコントロールしているんです。しかも、彩がテンガロンハットなのは、血を顔に浴びたくないからなんです。みなさん「よくあの衣装にしたな」とおっしゃるんですが、僕らとしては「何を言うんだ、意味があるんだ」と。彼女は致し方ない理由で水着になっているんですよ。

「とんでもない」衣装というレイコのコスチューム。背面がどうなっているかは、ご自分の目でどうぞ

―― レイコも暴走しますからね……。では、アンナが暴走しないのにあの衣裳というのは?

手塚氏 アンナはアメリカ人だからセクシー…じゃダメですかね(笑)。ちなみに、アンナだけなにげにTバックなんですが、これは見た目はおとなしそうでも……というギャップが好きなのでそうなってます。

初めてプレイする人でも、今までのシリーズのファンも

―― それでは、最後に一言ずつお願い致します。

大橋氏 特に今までにプレイしたことのない方に向けてお伝えしたいのですが、やっぱりcoolコンビネーションがかなり重要となるゲームシステムになっていて、これができるのとできないのとでは全然ゲームの楽しさ、得られる快感とか爽快感が違ってきますので、ぜひ覚えていただきたいです。それから、なかなかクリアできないという方にオススメしたいのが「回避」ですね。話を聞いていると、ロックオンをしないでプレイされる方が多いので、ロックオンして敵の攻撃をよけるというのができると、かなり上達していくと思います。ロックオンと回避とクールコンボはぜひ基本としておさえていただけると、かなりゲームの感覚が変わってくる、楽しさが2倍も3倍も変わるかなってところですね。coolコンビネーションは少し癖があるので、プラクティスで「剣が当たった瞬間に次のボタン」というのをちょっと意識して練習していただけると覚えやすいと思います。

手塚氏 「姉チャン」チーム一丸となって、今後も奥が深く、カッコ良く、斬っているだけで楽しいような、それでいて爽快感抜群のゲームを作って行けたらなと思ってます。ユーザーさんを裏切ることは、自分も裏切る事にもなりますので。ダウンロードコンテンツも期待してお待ち下さい!

(C)2007 TAMSOFT (C)2007 D3 PUBLISHER


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