息を飲むほどに圧倒的なグラフィックをひっさげて、PS3に“バーチャ”見参!:「バーチャファイター5」レビュー(1/4 ページ)
プレイステーション 3ソフトとして「バーチャファイター5」が登場した。アーケードの興奮をそのままにハイクオリティで迫る“バーチャ”最新作は、次世代機の力を存分に堪能できる作品に仕上がっている。
3D格闘は14年でここまで進化した…! PS3で“バーチャ”最新作が登場
2月8日にセガから発売されたプレイステーション 3ソフト「バーチャファイター5」は、3D格闘ゲーム「バーチャファイター」シリーズの最新作。現在なおアーケードで絶賛稼動中のアーケード版「バーチャファイター5」(以下、AC版「VF5」)の移植作だ。
アーケードに「バーチャファイター」(以下、VF)が登場したのが1993年のこと。「ストリートファイター」シリーズなどの2D格闘ゲームが隆盛を誇っていた時代に、世界初の3D格闘ゲームとして突如アーケードに姿を現した衝撃は大きかった。かくいう筆者も「何かすごいゲームがゲームセンターに入った」という情報を友人から仕入れて実際の画面を初めて見た時には、「これは未来のゲームだ!」と非常に感動した覚えがある。稼動当初は1クレジット200円という比較的高い料金設定だったが「その価値はある!」とお金をつぎ込んでは夢中にプレイしたものだった。
その後「バーチャファイター2」、「バーチャファイター3」と続編を重ねるごとにグラフィックは飛躍的に進化し、深まる駆け引き、増えていくプレーヤーキャラなどの要素もあいまってファンたちを魅了していった。また、アーケード版の「バーチャファイター4」(以下、VF4)からはVF.NETというサービスとの連動により、名前、連勝記録、段位、アイテムをカードに保存できるようになった。自キャラの見た目などを自由にカスタマイズできる点が大いに受け入れられ、3D格闘ゲームの雄として永い間ファンたちに愛されてきた。
「VF4」の稼動開始から5年が経過し、2006年7月にAC版「VF5」がリリースされた。新たに猴拳使いのアイリーンとルチャ・リブレ使いのエル・ブレイズが参戦し、アーケードでもいまだ熱い盛り上がりを見せているタイトルだ。そんなAC版「VF5」が、リリースから約半年で家庭用ゲーム機に移植された。しかも、その処理能力は次世代機においてトップだと言っていいプレイステーション 3での登場だ。次世代機の力強いスペックをいかんなく発揮し、アーケードの魅力を忠実に再現している本作についてお伝えしていこう。
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