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基調講演にはSCEや任天堂が――サンフランシスコで「Game Developers Conference 2007」開幕

現地時間の3月5日、ゲームクリエイター対象のカンファレンスイベント「Game Developers Conference 2007」が、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコで開幕した。基調講演には任天堂の宮本茂氏やSony Computer World Wide Studiosのフィル・ハリソン氏が登壇するなど、注目のセッションも。

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 ゲーム開発者を対象としたカンファレンスイベントGame Developers Conference 2007(以下、GDC)が、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコのMoscone Convention Centerを会場とし、現地時間の3月5日に開幕した。開催期間は3月5日から3月9日まで。

 2年ぶりのサンフランシスコでの開催となったGDCは、初日と2日目を例年どおりチュートリアルが行われ、7日より本格的なセッションが組まれている。その間、基調講演やゲーム開発者向けのショウスペースGDC EXPO、「第7回ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード」の受賞式やゲームコネクションなどのイベントなど合わせて約400ほどが、ぎゅっと5日の間に詰め込まれている。


会場となるMoscone Convention Center内では、「XNA Game Studio Express Challenge」と称した新時代のゲームクリエイターを紹介するイベントも開催。ロビーにバーが設置され、そこでクリエイターたちが、XNA Game Studio Express ツールを使って4つのゲームを4日間で作り出す工程を来場者に公開している

 GDCは、世界中のゲームクリエイターが集い、各自が持つゲーム開発の経験則や技術を披露したり情報や意見交換を行う場として、毎年規模を拡大し行われている。今年はさらに、E3縮小を受け、さらにその重要度を増している様子。特に注目なのは7日と8日に予定されているSony Computer World Wide Studiosのフィル・ハリソン氏と任天堂の宮本茂氏の基調講演。今年も新たなサービスなど、ユーザー向けのなんらかの発表があるものと思われる。また、もっとも開発環境が整っているMicrosoftは独自のカンファレンスを催し、XNA Game Studio Expressを全面に押し立て、開発者へのアピールに余念がない。3月4日には、XNA Game Studio Expressを使用して、グランプリ受賞者には作品をXbox Liveアーケードで配信する機会も与えられ、総額4万ドルを超える賞金が用意されたゲーム開発コンテスト「Dream-Build-Play」の開催を発表しており、注目度は高い。


坂道をケーブルカーが走るサンフランシスコ。その中心街に位置するMoscone Convention CenterのWestホールとNorthホールが会場となる。この5日間はサンフランシスコの街が、ゲーム開発関係者で溢れかえっている

 なお、日本人スピーカーも前述した任天堂の宮本氏の基調講演「創造的ビジョン」(A Creative Vision)ほか、同じく任天堂のサウンド統括グループマネージャーである近藤浩治氏による「インタラクティブな音風景を描き出す」(Painting an Interactive Musical Landscape)、任天堂情報開発本部制作部の青沼英二氏による「ゼルダを振り返る」(Reflections of Zelda)、スクウェア・エニックス技術部部長村田琢氏による「『ファイナルファンタジーXII』事後分析」(Final Fantasy XII Postmortem)など、13のセッションが予定されている。

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