元祖大食いファイター「パックマン」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/3 ページ)
連載第39回は「パックマン」(ナムコ)。誕生してからもう27年になりますが、ゲームの枠を超えて、いろんな場所で活躍中。仙台駅のバス乗り場に、都心バス100円均一区間「100円パッ区」のキャラクターとして描かれていたのには驚きました。
3つのゲーム機で2回ずつ移植される
「パックマン」はその後、1999年に「パックマンワールド」のオリジナルモードとして、もう1回プレイステーションに帰ってきているし、プレイステーション2に2度、ゲームボーイアドバンスに2度、そしてプレイステーションポータブル(PSP)にも移植されている。
同じゲーム機で2回発売されるのも不思議な感じがするが、プレイステーション2の2回というのは、2002年の「パックマンワールド2」と、2006年の「ナムコミュージアム アーケードHITS!」に、それぞれ収録されているから。(ちなみに「ミズ・パックマン」と「パックマニア」も、両方に収録されている)
ゲームボーイアドバンスでは、2002年の「パックマンコレクション」に収録されたほか、2004年、「ファミコンミニ」シリーズの1作品として、ファミコン版が移植された。
ちなみにわたしが、自由が丘でプレイしたのは、「パックマンコレクション」の方。2006年に「バリューセレクション」シリーズとして再販されたので、近所のお店で新品を手に入れることができた。
PSPでも「ナムコミュージアム」の1作品として登場。このほか、Xbox Live Arcadeで配信されているし、携帯電話用アプリにもなっている。各時代のさまざまなパソコンにも移植されていて、もちろんWindows版もある。
把握しきれないほどたくさんのシリーズ作品
前項にもいくつか名前が出たが、「パックマン」には続編が非常に多い。
まず、1982年に「スーパーパックマン」、1983年に「パック&パル」が出ている。しかしわたしは、「帰ってきた名作ゲーム」という本で写真を目にしたことがあるだけで、実物は見たことがない。
「ミズ・パックマン」は、アメリカで登場し、日本のアーケードにはほとんど出回らなかったようだが、各ゲーム機の「ナムコミュージアム」に収録されているので、むしろ家庭用ゲーム機でメジャーになったといえる。パックマンの彼女、ミズ・パックマンが主人公。コーヒーブレイクが、ラブストーリー風になっている。
「パックランド」(アーケード1984年、ファミコン1985年、PCエンジン1989年)は、それまでの作品と違って、横スクロールのアクションゲームになっている。パックマンが妖精をフェアリーランドに帰すために旅をする。途中にはモンスターも出てくるが、パワーエサも出てくるので逆転が可能。
「パックランド」最大の特徴は、その操作方法である。「パックマン」にはボタンがなかったが、「パックランド」にはレバーがない。3つのボタンがあって、2つが左右移動、もう1つがジャンプだ。
1987年の「パックマニア」では、迷路が、斜めから見たクオータービュー視点で描かれていて、パックマンもモンスターも立体的。ジャンプボタンがついていて、パックマンがエサやモンスターを、飛び越せるようになったのだ。
わたしは、アーケードに出たときから、このゲームにハマった。モンスターの数がものすごく多くて、逃げ回るのは大変だけど、ジャンプを駆使してどうにかよけて、パワーエサにありつけば、いっぱいいるモンスターは途端に得点の収入源へと早変わり。列をなしたモンスターを、すすり餅のように食べまくるのは気持ち良かった。
アーケードでは1996年、「ナムコクラシックコレクションVol.2」が登場。「パックマン」のオリジナルモードとアレンジモードが収録されている。アレンジでは、迷路にダッシュポイントやジャンプスポットが設けられている。モンスターが合体して、特殊能力を持つこともある。
これら以外にも、スーパーファミコンの「ハロー!パックマン」「パックインタイム」とか、プレイステーションの「パックマンワールド」とか、ニンテンドーDSの「パックピクス」「パックンロール」とか、パックマンが出てくるゲームを挙げていったらきりがない。
気がついたらもう27年間も、いろんな場所、いろんなシチュエーションで、大量のエサやフルーツやモンスターを食べまくっているパックマン。あれだけ食べているのに、体型が変わらないのがうらやましい。
今回わたしはこの記事を書くために、何十回も「パックマン」をプレイしたが、そのたびにお腹が空いて、ちょっとご飯を食べ過ぎた。これからパックマン並みに体を動かさないと、健康に良くないだろうなあと思う。
こないだ行った人間ドックでも、尿酸値が高いって言われたし。
「ファミリーコンピュータ 1983-1994」東京都写真美術館企画・監修、太田出版発行/
「テレビゲームとデジタル科学」国立科学博物館、TBS、読売広告社発行/
「帰ってきた名作ゲーム 1978〜1987」リイド社/
「ゲームセンターあらし」太田出版
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