二大人気シリーズのオールスター豪華共演! 無双祭り、ここに開催?:「無双OROCHI」レビュー(2/3 ページ)
無双系アクションという3Dアクションゲームの一大ジャンルを築き上げたコーエーの「真・三國無双」と「戦国無双」の両シリーズ。その2つのシリーズが合体するという夢のようなゲーム「無双OROCHI」がついに登場。どんな楽しさを提供してくれるのか?
操作できる武将は圧巻の79人!!
ストーリーとともに気になっていた、操作できる武将の人数。プレイ前は前述のように“もしかしたら少ないのかも”なんて不安に思っていたのだが、これは完全に杞憂に終わった。「三國」シリーズの武将48人に、「戦国」の武将29人に加え、さらに特定条件を満たすことで操作が可能になる妲己と遠呂智を加えると、なんと総勢79人の武将がプレーヤーキャラクターとして登場するのだ! シリーズ中、文句なしに最大のボリュームと言って良いだろう。
ちなみに、最初は各勢力(魏、蜀、呉、戦国)ともに3人しか選べないが、特定の章をクリアしたり、戦闘中に特定条件を満たすと、使える武将が増えていく仕組みだ。ただし、ストーリーが架空のためか、例えば魏のシナリオをプレイ中に蜀の武将が仲間になるなど、どこでどの武将が仲間になるのか予想しにくい。そのため、コアな無双ファンであっても、「こんな場所でこの武将が仲間になるのか」という驚きを楽しめるだろう。武将を捜す楽しみは、より深くなったと言える。
個人的には、「戦国無双2」で登場しなかった、今川義元や石川五右衛門、くのいちといったキャラクターが、新たにプレーヤーキャラクターとして参戦してくれたことが、うれしいポイントだ。特に今川義元は作品中屈指のイロモノキャラで、蹴鞠を利用したトリッキーな戦い方が楽しめる。筆者は彼を早く使ってみたいがために、どこで仲間にできるのか必死になって探すはめに。ちなみに彼を仲間にできる条件はかなり難しく、結局仲間にできたのは、しばらくプレイしてからだった。そんな苦労で入手した今川義元の、サッカー選手のように鞠を豪快に蹴って相手を蹴散らしていく姿を見るだけでも満足を得た。苦労した甲斐があったというもの。
爽快さが増し、完成形に近づいた戦闘シーン
無双系アクションという呼び名も定着してきた感のある、無双シリーズ。なんと言ってもキモとなるのは、大量の敵をバッサバッサとなぎ倒していく、爽快感満点の戦闘だろう。本作の戦闘システムは、攻撃をテンポよく繰り出して、ド派手なコンボ攻撃を決めるという、「無双シリーズ」に準拠したモノとなっている。ただし、新要素も多く取り入れられている。まず、各武将には“アタッカータイプ”が設定され、特殊攻撃“タイプアクション”が使えるようになった。アタッカータイプの種類は、パワー(力) 、スピード(速)、テクニック(技)の3つ。タイプアクションは武将によって異なるが、それぞれ次のような特徴がある。相手を多く倒して武将の熟練度が上がると、タイプアクションの効果が大きくなる仕組みだ。
タイプアクションは武将によって違うが、どれも使い勝手のよいものばかり。武将ごとに持ち味や戦い方が変わっている。79人の武将が操作できるが、それぞれ違った戦いが楽しめるのは、うれしい限りだ。
これまでのシリーズでは、1人の武将を操っていたのに対し、本作は3人の武将を交代させて戦うチームバトルになっている。ステージ挑戦前に3人の武将をチョイスできるが、実際の戦場で操作できるのは、そのうちの1人。戦闘中にキャラクターを素早く入れ替えて戦う仕組みだ。入れ替えはボタン操作1つででき、瞬時に交代するので隙もほとんどない。
待機状態の武将は、体力ゲージと無双ゲージが回復するので、武将の体力が減ってきたら待機中の武将と交代させてピンチを脱する、なんて戦い方も可能だ。また、前述のように武将ごとに特徴が違うので、チームの組み合わせを考えるのも楽しい。
力押しするオールパワータイプや、見た目が華やかな女性3人組み、服部半蔵・風魔小太郎・くのいちの忍者衆など、チームとなるパターンはいくらでもある。もちろん、自分のお気に入りの武将だけでチームを組むのだってアリだ。筆者はイロモノ武将好きなので、今川義元を筆頭に、孟獲や張角、左慈といった正統派ではない武将だけでチームを組むのがお気に入り。個性が強いだけに扱いづらいが、面白ければそれでいいのだ!
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