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ニンテンドーDSによる業界の“パラダイムシフト”が起きている――任天堂決算説明会(1/3 ページ)

任天堂は4月27日、都内の会場で決算説明会を開催した。ニンテンドーDSとWiiのハード・ソフトの販売推移を示しながら、岩田聡社長は「3年にわたるチャレンジがようやく当期に実った」と語る。

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任天堂 代表取締役社長 岩田聡氏

 任天堂の2007年3月期における売上高は9665億円、経常利益は2888億円となり、2007年1月の業績予想から比べると大幅な収益増となっている。説明会に登壇した、任天堂の岩田聡代表取締役社長は「4回にわたって業績予想を修正したが、この原因としては、ニンテンドーDSが単年度としてはこれまでに例のなかったほど販売できたことと、年明け以降もニンテンドーDSソフトが好調であったことなどが挙げられる。1つのプラットフォームにおける単年度の出荷本数としては過去最大であった」と語る。

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 このほか、ニンテンドーDSとWiiが世界的に好調であった結果、第3四半期以前に発売したソフトのリピート出荷も大きく、第4四半期も好調名結果に。単体としては利益率の低い据え置き型ハードであるWiiを出荷したことにより、利益が下がると思われていたのが、ニンテンドーDSソフトが好調であったため、第4四半期も例年よりも営業利益が増加した。

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 こうした好調な業績について岩田社長は「3年にわたるチャレンジが当期に実ったということ。『ゲーム人口の拡大』を基本戦略としてきたが、これに貢献したのが『脳を鍛える大人のDSトレーニング』だ」と語る。「脳を鍛える大人のDSトレーニング」については、海外で発売されたこともあり、累計1200万本を超えるタイトルとなったとのこと。日本でもまだ現在好調で、これまでのソフトのように、発売後2〜3週間で売れなくなるという常識を覆した、と岩田氏。欧州でのニンテンドーDS販売が好調で、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」を購入した97%の人が次のソフトも購入したいと考え、実際に「NEWスーパーマリオブラザーズ」や「やわらかあたま塾」、「nintendogs」といったソフトを購入しているそうだ。「nintendogs」については海外の実績が日本を上回り、全世界で全種類合計1360万本の売り上げとなっている。

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