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「DQMJ」大会&「DQソード」開発秘話とドラクエづくしスクウェア・エニックス「SQUARE ENIX PARTY 2007」:(2/2 ページ)

イベント2日目のオープンメガシアターで行われたドラクエ関連の2つのイベントをリポート。笑いあり、感動ありと、来場者は大満足だったようだ。

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ついに日本一のマスターが決定! 「DQMJ」公式大会決勝戦が開催

 2日目の午後1時からは、第1回「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」スクウェア・エニックス公式大会“Great Masters' GP”チャンピオン大会が開催された。これは、今年3月より開催された公式大会の決勝戦で、全国各地で開催された地区予選大会を勝ち抜いた8名の選手が、最強の座をかけて戦いあうというもの。

全国各地の予選を勝ち抜いてきた猛者8名が、一同に集結。どんなバトルを見せてくれるのか、会場の期待は高まりまくり。ちなみに小学生の選手も多く、ブースを見学しにきた来場者も、小学生や家族連れが多かった

 準々決勝では、8名が一斉にバトル開始。ざっと見たところ、“りゅうじんおう”に“りゅうおう”、“ゴールデンスライム”といった定番キャラクターを使用している選手が多かった。その中で、ひっそりと“バベルボブル”を使用していた選手がおり、来場者はどのように戦うのか興味津々だった。全体的には“すてみ”を使って大ダメージを与える戦法が多用され、ものの5分ほどで大半の試合で決着がついていたようだ。

 準決勝第一試合は、海津選手と速報butyo選手のバトル。奇しくも、両者とも“ゴールデンスライム”、“りゅうじんおう”、“りゅうおう”という同じメンツでのパーティーだった。作戦も似ていたのか、両者とも“すてみ”を多用する戦法で、数ターンで速報butyo選手が勝利した。海津選手は「1回でも勝てたので、よかったです!」とコメント。

準々決勝は、4つのバトルを一度に開催。上画面しかモニターに映し出されないため、選手がどのようなコマンド選択を行っているのかわからず、緊張感が高まる
予想以上のスピード勝負となった準決勝第一試合。“すてみ”戦法が今のトレンド?
惜しくも敗れてしまった海津選手。しかし全国3位という成績は大変立派であります!

 準決勝第二試合は、大鐘選手と立野選手のバトル。こちらは先ほどの試合とはうってかわり、両者とも守りをしっかり固めた長期戦となった。アストロンを多用して相手の様子をうかがいつつ、相手の裏をかいて確実にダメージを与えていく戦法のようだ。開始数ターンで立野選手のデスタムーアが倒されてしまったが、その直後にAI行動を指定していたバベルボブルがザオリクでデスタムーアを復活。「コマンドだけではなく、AI行動をうまく使うのも重要です」と開発プロデューサーは語る。

長期戦となった準決勝第二試合。守備を中心とした戦略に両者とも一進一退だが、ラリホーマが勝負の転機となった

 マダンテを使用するも、相手はだいぼうぎょで乗り切る……というように、両者とも相手の行動を読みつつ、じっくり戦う。両者1体ずつ同時に倒され、膠着したかに思えたが、ここで大鐘選手のモンスターが2体ともラリホーマで眠ってしまう! 次のターンで一気にしかけるのかと思いきや、立野選手はザオリクで倒されたモンスターを生き返らせ、体勢を立て直す。このタイミングで制限時間の10ターンが経過したため、立野選手の判定勝ちが確定した。大鐘選手は「いい勝負ができました!」と試合を振り返る。大鐘選手が両親に「ありがとう!」とコメントすると、会場からひときわ大きな拍手が贈られた。

 決勝戦は、速報butyo選手と立野選手とのバトル。試合前のコメントでは、速報butyo選手が「実は『速報DQMJ』というホームページを運営していまして、そこの管理人を務めています。今日応援に来てくれた人、試合直前まで調整につきあってくれた人、ありがとう! がんばります!」と、意外な立場(?)を明らかにした。

 立野選手は「1回だけでも試合に出られればいいか、と思っていたけど、まさか決勝まで勝ち残ってしまうとは……。しかも相手は『速報DQMJ』の管理人さんですし(笑)。がんばります!」とコメント。

左が見事優勝したブチョー選手。準決勝の時点から、応援にきてくれた人に手を振り、声援に応えていた。右が準優勝という結果を残した立野選手。バベルボブルの使いこなしは日本一といっても良いかも

 2人が熱い握手を交わした後、ついに最期の戦いの火ぶたが切って落とされた。“すてみ”を中心とした戦法で、両者ともゴールデンスライムが倒されてしまう。だが、速報butyo選手はザオリクですぐさま復活。これが試合の流れを決定づけたのか、立野選手はまたいったい倒されてしまい、とうとうバベルボブル1体を残すのみとなった。対する速報butyo選手は3体とも健在だ。次のターン、“すてみ”による一斉攻撃で、とうとうバベルボブルが倒されてしまう。その瞬間、速報butyo選手の優勝が決定した。

 決勝戦を振り返り、立野選手は「決勝戦はボコボコにされたけれど(笑)、ここまで来られたことに感謝します」とコメント。見事優勝した速報butyo選手は「実は今回、2連覇となります。この結果を残せたのは、応援してくれたみなさんのおかげです! ありがとうございます!!」と喜びを素直に表現した。

 続いて、特別ゲストとして堀井雄二氏が登場。「熱かったですねー、バベルボブルが出場するとは思わなかった(笑)。準決勝の第二試合は両者ともガードが堅くて判定試合になったけど、あのバトルはもっと見てみたかった」とコメント、氏も対戦の様子に熱中していたようだ。

 好きなモンスターやよく使うモンスターは? という質問に対し、堀井氏は「テストプレイを何度も何度も行ったので、何度も使うことになった序盤のモンスターに思い入れがありますね。いたずらもぐらとか、いっかくりゅうとか、ちょっと弱めなモンスターが好きです。ゴールデンスライムを作るのは大変だけど、皆さんよくがんばって作っていますよね」と語る。

 表彰式では、受賞した選手たちと堀井氏がガッチリ握手。ブチョー選手と熱い抱擁を交わしたり、肩を組み合って友情を育んでいたようだ。手に汗握るバトルの連続で、イベントの見学者も大満足だったことだろう。会場での拍手の大きさが、そのことを証明している、熱きイベントであった。

入賞者の4名には、堀井氏から賞状およびトロフィー、賞品が手渡された。熱いファンである入賞者たちと、堀井氏はガッチリ握手
堀井氏と熱い抱擁を交わすブチョー選手。堀井氏は意外とざっくばらん、なのかも!?
最後は選手全員で集合写真

 なお、本日の来場者数は3万6812人を記録し、1日目の3万9750人と合計し、2日間で7万6562人が幕張メッセに詰めかけた(2005年は2日間で4万6981人)。ソフトメーカーが単体で開いたイベントとしては異例ともいえる動員数が、スクウェア・エニックスというブランド力を感じずにはいられない。

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