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10回も続いてよかったね記念――くねくねハニィのつれづれなるくねくね話くねくねハニィの「最近どうよ?」(その10)(1/3 ページ)

記念すべき第10回記念! 暖かくなったので少々浮かれポンチのくねくねハニィが語る「最近どうよ?」。今回はテーマを決めずに、日ごろ語れない海外ゲーム市場の小ネタを集めてつれづれにを語ってみたんでよろしこ。

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 なんと! 記念すべき第10回を迎えた「くねくねハニィの最近どうよ?」。読者の皆様のおかげでここまで続けることができたんだわ〜としみじみ考えると、涙なしでは語れないいろいろな苦難がありましたね〜(ウソ、締切以外の苦難はなかった)。これからも書き続けて行きたいなと思っていますので応援お願いしまする〜。そろそろネタ切れが周囲から懸念される今日この頃、まだまだ突っ走るぞと(みんな鋭いなぁ)。

 アメリカのPSP値下げに伴って、ヨーロッパでも値下げが決まったのね。イギリスでは5月4日から149.99ポンド(3万5000円くらい)から129.99ポンド(3万1000円)に値下げするとソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)ヨーロッパから発表されたの。イギリスはただでさえ物価が高いので、日本円に直すと「まだ高いじゃん!」と突っ込みを入れたくもなるけどね。同じくユーロ圏では199.99ユーロ(3万2500円くらい)から 169.99ユーロ(2万7800円くらい)になったんだけど、オーストラリアはキッパリ値下げはない、と言われてるみたい。ま、足並がなかなかそろわんですが、そもそも為替が変動しているからそろえる必要もないんでしょうな。

 しかし、円は安い。PSP欧州値下げに伴って日本円に換算しようと対欧州通貨の為替レートを見たら、1ポンド=239円、1ユーロ=163円だって(執筆時)。プラザ合意以降、最安値らしいですね〜。日本は経済的に弱者になりつつあるのかぁ? ロイヤリティも海外からもらうなら円安でもいいんだけど、海外に払う場合は割高ですね。この際、日本のものをいっぱい海外に売ってロイヤルティをいただきましょう! と、経済問題も語る「最近どうよ?」だったりするわけです。

 話がそれてしまったけど、北米の3月の販売状況がNPDから発表されたんだよね〜。ハードで一番売れたのはニンテンドーDS。単月で50万台以上売っちゃいまして、北米で1千万台を超えたの。コングラッチュレーション! 続いて次世代機を押さえて、プレイステーション 2(PS2)が28万台。まだまだイケますねぇPS2。在庫不足が嘆かれるWiiは、26万台。Xbox 360が20万台、PSPが18万台。そして、なんとなんとゲームボーイアドバンス(GBA)が15万台! やりますね〜GBA。そして、プレイステーション 3(PS3)が13万台って、ええええ? GBAより売れなかった? やっぱし値段が高いからかなぁ、ソフトが足りないからかなぁ……うーん。

 この発表を受け、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と任天堂がコメントを発表して、双方とも「供給不足でごめんなさい」といった内容。なにやらいらんつっこみをしそうになったけどやめよっと。

 さらに、3月のソフト販売も発表されたの。携帯ゲーム機向けのソフトのトップ10は、すべてニンテンドーDSソフト。どうしたPSP。ただし、Disneyの「Spectrobes」とMajescoの「Cooking Mama」(タイトーの「クッキングママ」のアメリカ移植版)以外は任天堂さんのソフトばかりで、1位の「nintendogs」はロングランを驀進中のようです。家庭用ゲーム機向けソフトでは、なんと3月7日に発売されたPS2向けSCEの「God of War 2」が堂々第1位。正味3週間で83万本も売ってしまいました! ゲーム市場としては閑散期であるはずの第一四半期。しかも次世代機向けを押さえて、また、2位のXbox 360向けUBISOFT「Tom Clancy's Ghost Recon Advanced Warfighter 2」の39万本に大きく水をあけてのダントツ第1位。しつこいけど、PS2はあなどれません。「2」が売れているおかげで2年前に発売された「God of War」も13万本。この3月のソフト売り上げ3位に入る快挙でしたね。

 さらに注目は3位のXbox 360向けActivisionの「Guitar Hero 2」。PS2版のXbox 360への移植ですが、3月7日に発売されて29万本。しかもXbox 360向けでは初めて発売されたものなので、すべてギター型コントローラ付。値段はなんと89.99ドル(日本円で1万円以上!)。

 北米市場ではペリフェラル(周辺機器)付は値段が高くなるので売れないと言われていた「定説」をあっさり破っちゃった。PS2版はまもなく200万本に到達する勢いなんだって。最初の「Guitar Hero」は、RedOctaneという独立系パブリッシャーからの発売だったんだけど、昨年E3でActivisionによる同社の買収が大きく報じられたのは記憶に新しいよね。なので、「Guitar Hero 2」からはActivisionさんがパブリッシャーとなっているわけですな。

 このソフト、日本ではそれほど知られていないけど、トータルで64曲入っていて、そのうち40曲はAerosmithや the Rolling Stones、Guns 'N Roses、The Policeなど、ギターが好きな人が「弾いてみたい」と思われる楽曲をうまく取り込んでるの。いまさらだけど、「高くても需要のあるものは売れる」ということの証明でもあるよね。

 ニュースはこれくらいにして本題に入ろうかな。今回は、記念すべき第10回ってこともあるんで、「くねくねハニィの最近どうよ? つれづれなるくねくね」をお送りしますのん。とりとめもない海外市場情報に関して、つれづれとお話したいと思っているのでお付き合いのほど、よろしこ。

E for All

 E3が今までの形を踏襲せずに縮小してしまうってリポートしてから久しいけど、7月に北米サンタモニカのホテルを使って、限られた人数で行われることになったことはもう知ってるかな? そもそもE3はビジネスショーだったんだけど、規模が大きくなりすぎて、誰をターゲットにしているかわからなくなってしまったのね。

 ポストE3としては、GDCなのかCESなのかという議論をしていたところだったんだけど、IDG(Entertainment Software AssociationとともにE3を運営していた団体)から、10月18日〜21日にロサンゼルスのコンベンションセンターで、ユーザー向けの大きなExpoを開催するとの発表があったの。ロサンゼルスではE3が5月に行われないことによる経済への影響(タクシーとか周辺のホテル、レストランとか)が嘆かれていたんだけど、10月にはわんさか人がやってくるので一安心かもね。

 名前は「Entertainment for All Expo」(E for All)。「すべての人にエンターテインメントを!」って感じかしら? はっきりきっぱり“ユーザー向け”をうたっているので、お金を払ってチケットを購入すれば誰でも入れるわけです。

 ロサンゼルスのコンベンションセンターということで大規模に行われることは必至だし、時期的にも年末商戦真っ只中なので、「これから発表されるタイトル」というよりは、「今発売されているタイトル」または「もうすぐ発売されるタイトル」ということになりそうね。パブリッシャーからすると直接ユーザーへアピールする機会なので、プレイアブルをいかに効率的にセットアップできるかがキモでしょう。任天堂がFlagship(旗振り役というか、最大展示者ですな)を取ると発表したのは大きいかな。また、ビジネスショーではないので、コスプレや重低音BGMも復活しそうだよね〜。

 ただ、ハニィが確認したパブリッシャー数社からすると、この10月の開催時期って微妙らしいの。メディアや小売店に対してはとっくにタイトルは見せているから、年末商戦の仕込みはすでに終わってて、あとは出荷するだけのこの時期。新しいものを出そうとしても出し切っちゃってる時期なので、ユーザーからすると雑誌やインターネットで露出している情報以上のものは得られない、とのこと。

 確かに、新しいものを出そうとすると、翌年の年末商戦のタイトルを展示しなきゃならんのだけど、商戦中の忙しい中、翌年のものまで手が回るのかと言われれば納得だよね。ドイツのライプチヒで毎年8月に行われるGame Conventionと同じ位置づけになるし、9月の東京ゲームショウの後でもあるので、実は業界関係者からすると目新しいものはないのかもね。それにしても7、8、9、10月と連続でゲーム業界のイベントが行われることになるから、そういう意味でも出展者は大変かもね〜。

 ただ、従来のE3では小売店向けであったためアピールが難しかったネットゲームや携帯コンテンツなどの出展も自由にできるはずなので、そういう意味での露出はユーザーにとっても期待されますね〜。いずれにしても、やってみないとわからないので、1回目は注目よね。ハニィも取材しますのでお楽しみに!

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