タイトルは同じでも中身はまったく異なります――WiiとDSで展開「ぼくとシムのまち」プレゼンテーション(2/2 ページ)
エレクトロニック・アーツでは本日、プロデューサー上野正博氏の解説の元、Wii版&DS版「ぼくとシムのまち」のプレゼンテーションが行われ、開発の現状報告とゲーム内容について明らかにした。
DS版「ぼくとシムのまち」
ニンテンドーDS版は、Wii版と異なりカスタマイズの自由度はそれほどない。しかし、コミュニケーションとミニゲームなどは、Wii版よりもむしろ充実している印象を受けた。
DS版でプレーヤーが赴く街はリゾート地。閑散としたリゾート地に降り立ったプレーヤーは、ここの復興に励むことになる。街の住民や旅行者からの悩みや要望に答えながら、街を施設を充実させ、次第にアンロックされていくミニゲームで獲得した賞金をアイテム入手にあてていくといった内容。
操作はボタン入力とタッチスクリーンでの操作に両方に対応している(ミニゲームなど一部両対応になっていない場面もあり)。本作でもスタート冒頭、プレーヤーキャラクターのカスタマイズからはじまるのはWii版と変わらない。男女各4パターンの顔の表情を選び、それぞれ8種類の肌や目の色を設定、男女8パターンの髪型と16種類の髪の色を選んだのち、服装の設定へと進む。アクセサリーや服装はのちほど着替えることになるという。
この世界では大きく4つの時間帯(朝/昼/夕方/夜)に分かれており、上画面に時間帯を示すタイマーがあり、タイマーで時間帯が切り替わる。NPCの行動もこの4つの時間帯で異なった行動を行うようになっており、時間帯によって開店する店など設定されている。シミリオンという単位のお金が流通しており、アイテムなどを購入する際は使用することになる。
本作は冒頭、マイハウスと市街地エリアのみの行動となるが、ストーリーが進み街が発展していくにつれ、山岳エリアや高原エリア、森林エリア、港エリア、歓楽街エリアなどが解放されていく。
本作ではミニゲームが大きな要素となっている。ミニゲームは資金づくりのほかにも、「花輪つくり」や「パラグライダー」、「スカイダイビング」、「スキューバダイビング」、「つり」、「かべうち(スカッシュ)」、「ダウジング」、「カジノ」などがあり、ミニゲームは資金づくりのほかにも、やさしい、ふつう、むずかしいと3段階あるレベルをクリアしていくことでプレーヤーの名を上げ、観光に一役買う側面もあるという。
とはいえ、基本的にはプレーヤーは住人や旅行者と話すことで、シムたちの気持ちを感じ取ることが重要となる。会話がスタートすると、相手側の心情に合わせた、会話BGMが鳴る。会話BGMは、普通、喜び、怒り、悲しみの4種類になる予定で、このBGMをヒントに会話コマンドを選択していき会話を成立させることになる。
会話になると、画面上にハッピーメーター。画面下にタイマーゲージが表示される。そして、タイマーゲージの上に会話コマンドが現れ、会話ゲームを開始する。使用した会話コマンドは消費されてなくなり、選んだコマンドに対応したリアクションを相手側のシムが行なう。相手の心情に合ったコマンドだと、ハッピーメーターが上昇し、合ってない場合は下降するという仕組みだ。ハッピーメーターが満タンになれば会話成功となり、時間が無くなると会話失敗となる。
DS版ではカスタマイズ機能がWii版に比べ劣ると紹介したが、森林エリアで木を飾ったり、花壇に花を植えたりと見栄えをよくして観光客を呼び寄せるフィールドカスタマイズのほか、服や家具用のオリジナルテクスチャを作成することも4枚限定ではあるが可能と、まったくないわけではない。使用するパレットの色も128色の中から自由に選択できるので、思い通りに作成することができるだろう。
もちろんプレーヤーキャラのカスタマイズができるほか、プレーヤーの部屋だけではあるが、壁紙や床を変えたり、家具を配置したりなどの機能が搭載されている。なお、部屋の中の家具にはそれぞれ、ベッドは時間を進めることができ、タンスはアイテムを収納、クローゼットには服装など着替えるといった機能がある。
また、3枚までだがお気に入りのショットを撮影することができ、旅行者によっては希望のものを撮影してきてほしいという要望を出す者もいるとか。街が発展するとトロリーバスが運行するようになるほか、動物が出現するなどのお楽しみも。ワイヤレス通信では、服の交換やミニゲームのダウンロードプレイが予定されている。
「ぼくとシムのまち」のWii版もニンテンドーDS版も、ともにデモプレイが可能なほど作り込まれている。2007年発売となってはいるが、近いうちに発売日が正式に決定するのも近いかもしれない。本作は、シリーズのいいところを残しつつも、新たな試みも施されており、ていねいに作られたまとまった作品という印象を受けた。まるでレゴのようなキャラクターの可愛らしさも好印象だ。
今回は、上野氏のデモンストレーションによるゲーム全体のおおまかな紹介となっているが、本作はまだまだ細かいところで明かされていないところも多い。これらの情報も近いうちに公開されることだろう。
「ぼくとシムのまち」 | |
対応機種 | ニンテンドーWii、ニンテンドーDS |
ジャンル | 生活シミュレーション、コミュニケーション |
発売予定日 | 2007年秋 |
価格(税込み) | 未定(Wii)、4980円(ニンテンドーDS) |
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