戦場を戦い抜いた友軍とこの空を守る――「エースコンバット6 解放への戦火」(2/2 ページ)
Xbox 360で発売される「エースコンバット6 解放への戦火」は、次世代機ならではの空中戦だけでなく、「支援要請」という新たなシステムも取り入れている。陸・海・空、あらゆる戦力ががきみとともに戦ってくれる。
ストーリーを織りなす登場キャラクターたち
今作のストーリーは、多数のキャラクターの異なる視点から、1つの大きな戦争、そして1人のエースであるプレーヤーの姿を描く、本格的な戦争群像劇となっている。敵味方の将兵・一般市民など、それぞれが異なる立場にあり、異なる目的を持っている。今回はメインキャラクターの一部を紹介しよう。
当初全く無関係である彼ら・彼女らは、戦争という大きな渦に巻き込まれ、それぞれの目的に向かう中で、やがて運命が交錯し始める。彼ら・彼女らの複数の視点から描かれるプレーヤーの英雄物語が、今作の見所となっている。
メリッサ(32歳)
裕福な家庭に生まれ育ち、エメリア空軍パイロットの夫を持つ女性。任務で家を不在にしがちな夫にわずかな不満を抱きながらも、エメリア共和国首都グレースメリアの高級住宅地で、平穏な日常と幸福な家庭を営む。突然の空爆が娘を奪い去るまでは……。
マティルダ(9歳)
メリッサの1人娘。どこかお嬢様然とした母親とは対照的に、活発で行動的。生意気な言動をとることがあるが、母親のメリッサとは友人のような良好な関係を築いていた。小学校の社会科見学に向かう途中、戦火に巻き込まれる。
ヴォイチェク中佐(41歳)
元エストバキア空軍エリートパイロット部隊「シュトリゴン」の隊長。グレースメリア上空で被弾し、足を負傷。パイロット生命を絶たれ、情報将校として地上勤務に転属となる。かつて自らの活躍の場であった空に、憧憬を抱き続ける。軍務への強い忠誠心を持ちつつも、敵側の市民に共感を寄せる側面も併せ持つ思慮深い人物。
マクナイト軍曹、ドニー・トーチ軍曹、ホブズ・ボーム軍曹
エメリア軍の戦車兵3人組。エストバキアの電撃的な侵攻の後、市民の避難の時間を稼ぐため、激戦地に踏みとどまった。部隊は全滅し、3人だけが生き残った。マクナイトは3人の中心的人物。再び戦車部隊に編入されるが、もはや戦争に嫌気がさしていた。そんなある日、ドニー・トーチの一言が、マクナイトの倦んだ心に火を灯すことになる。不真面目ではあるが、実は楽天的な性格ととっさの判断力を併せ持つ、戦場で生き残れるタイプの優秀な軍人。
プレーヤーとともに戦闘を繰り広げる多彩な兵器
ゲーム内の戦場では、戦闘機以外にも現実の戦争と同じように、多種多様な性能を持った現代兵器が多数登場する。また、「エースコンバット」シリーズならではの、魅力的なオリジナル兵器も存在する。プレーヤーとともに戦ってくれる心強い味方軍の兵器から、敵軍としてプレーヤーの脅威となる兵器まで、その種類は約80にも及ぶ。
「エースコンバット6」では、プレーヤーの操作する戦闘機だけでなく、これら戦場を彩る兵器についても、高いクオリティで作りこまれており、とても魅力的な存在となっている。今回はそれらの兵器の中から代表的なものをいくつか紹介しよう。
イージス艦
艦隊防空システム「イージスシステム」を搭載した巡洋艦の総称。高性能レーダーと情報処理能力により、同時に100機以上の戦闘機、対艦ミサイルを瞬時に判断し、脅威の大きな順に迎撃することができる。
イージスという名前は、ギリシャ神話の軍神アテナが持つ、邪悪を祓う盾に由来している。
列車砲
強力な大口径砲を列車に搭載させた兵器。100キロメートルを超える射程を持ち、敵主要施設へ直接攻撃できる。
砲台は旋回式。戦地まではモジュールごとに解体され狭軌で輸送可能。
装甲列車
重武装と厚い装甲を施された鉄道車両。自軍の鉄道(線路)を防衛し、要塞や前線基地への補給ルートを確保するのが主な目的である。
武装は長距離砲や対空砲座、対地ロケットなどで、戦車と異なり容易に装備を変えられるのも大きな特徴の1つだ。
C-17 GlobemasterIII (輸送機)
兵士、物資を前線基地に送り届ける汎用輸送機。最大積載量72トンを誇り、装甲車4両かヘリ3機、兵員なら144名を搭載できるうえ、STOL(短距離での離着陸)も可能である。
輸送機として初のHUD(透明パネルに機首方向や高度などの情報を映す装置)を搭載するとともに、戦闘機と同様の操縦桿を装備していることも特徴。
多連装ロケットシステム (LAUNCHER)
多連装ロケットランチャーを搭載した車両でMLRSと呼ばれる。射出されたロケットは空中で炸裂し、大量の小型誘導弾となって敵地上兵器を制圧する。
コンテナ格納式のため、全弾発射後も素早く換装、再攻撃が可能。上陸してくる敵車両、艦船などへの迎撃に極めて有効といえる。
自走式対空砲 (AA GUN)
敵航空機、ヘリコプターなどを攻撃するための対空砲を搭載した車両。現代では超音速で飛行する戦闘機を捉えるため、レーダーとコンピューター制御による自動射撃が基本となっている。低空飛行時の航空機にとっては大きな脅威となるほか、本来の用途とは異なるが対地攻撃にも転用できる汎用兵器。
エースコンバット6 解放への戦火 | |
---|---|
対応機種 | Xbox 360 |
ジャンル | フライトシューティング |
発売日 | 2007年 |
価格 | 未定 |
CERO | 審査予定 |
XboxLive | 対応 |
外部メモリ使用容量 | 未定 |
開発進行度 | 70% |
(C) GeoEye
(C)INTA Spaceturk
(C)DigitalGlobe/日立ソフト
※画面は開発中のものです
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「NAMCO BANDAI EDITORS DAY 2007」:近くてもよし、遠くてもよしの敷居の低さを目指す――「エースコンバット6 解放への戦火」インタビュー (1/2)
「NAMCO BANDAI EDITORS DAY 2007」の会場で本作プロデューサーの一柳宏之氏と海外事業部の久保田達也氏に本作についてお話をうかがった。リアリティを追求した中でのアンリアリティとは? - 「ダイナミックミッション」システムで「大軍 vs 大軍」を実感せよ――エースコンバット6 解放への戦火
次世代機で描かれる「大軍 vs 大軍」の世界。今回は、大規模戦場でエースパイロットの気分にひたらせてくれる「ダイナミックミッション」システムについて解説していこう。 - 思いが交錯する空は次世代機へ引き継がれる――「エースコンバット6 解放への戦火」
「エースコンバット」シリーズ最新作はXbox 360で登場。見渡す限りに描かれた大地における大規模で壮絶な戦場で、従来の数倍におよぶ“大軍対大軍”の集団戦が描かれる。Xbox Liveによるオンラインプレイも可能だ。「エースコンバット6」のキーワードは「群れなす翼の大戦場ドラマ。〜次世代機だからこそできる、空の集団戦〜」とのこと。