大人にやってもらいたい冒険がそこにある――「ラチェット&クランク FUTURE」
子供のゲームと先入観を持つことなかれ。ナンバリングタイトルではない最新作は、現時点でPS3ができるアクションゲームの“爽快感”を極めんとした意欲作となっている。夢と未来と冒険と、そしてやっぱり爆破!
Back to the origin.――Rebirth to the next level.
ソニー・コンピュータエンタテインメントは、プレイステーション 3のマシンパワーとInsomniacの技術力が生み出した次世代アクションゲーム「ラチェット&クランク FUTURE」を11月に発売する。
本作は、「ラチェット4」のようなコマンド一辺倒路線ではなく、むしろ「2」や「3」に立ち戻り、世界観の拡がりをも実現しようとする意欲作だ。それゆえに、横軸で続くナンバリングタイトルではなく、一段上のステージに上がった新生ラチェットという位置づけで、本来なら「6」のところ、“FUTURE”の名が冠されている。
本作を開発するにあたり、スタッフは「今までにないようなすごい冒険をさせる」という命題を受けた。それは、過去のラチェットシリーズにないという意味でもあり、かつPS3にも他のプラットフォームにもPCにもないという意味でもあった。
そこで開発を受け持つInsomniacは、PS3同発タイトルとして製作していた「RESISTANCE 〜人類没落の日〜」の物理演算エンジンと、空気感まで描写するレンダリングエンジンに注目。ただ既定のアニメーションとして壊れてゆくのではなく、巨大メカのパーツ群が物理演算された挙動で壊れていく……。さらに、武器のエフェクトも、空気感まで描写。それをHD映像で実現したのだ。
もちろん、新たなラチェットを描くにあたってストーリー面の刷新も必要だった。すでに過去5回も銀河を救っているラチェットに、同じことをさせてもしょうがないと考えたスタッフは、外へ向かう冒険であると同時に、自分の内側へ向かう――自分のルーツを探す冒険を考え出した。つまり、仲間の「ロンバックス族」の秘密を探すことこそが、今までのラチェットになかった冒険だろうと結論づけだのだ。こうして「今までに無いような冒険」が誕生した。
しかし、ただ新しいものを追い求めたわけではなく、シリーズのよいところも忘れてはいない。Insomniacによる前作「ラチェット&クランク4」は、戦闘に偏ったオンライン重視だった。そこで“新しい冒険”を構築するにあたり、あえて“原点回帰”を選択。前述したように過去作のいいところを採用し、あらゆるアクションの気持ちよさを詰め込んだ。
こうして誕生した新たなラチェットの世界は、まさに我々が夢みたSF映画の未来そのもの。そこで目にする建物はすべてPS3上に実在し、ラチェットが実際に駆け回ることができる。未来都市だけでなく、恐竜のような生物がうごめくステージや、雪が舞う銀河雪原、果ては宇宙空間など、バリエーションに富んだ全19ステージが用意されている。なお、ステージの充実に伴い「壊せるオブジェクト」の量と質ともにシリーズ最大を誇る。これで本作の醍醐味「爆破の爽快感」はこうして保証されたようなものだ。
想像力をかき立てるステージで、プレーヤーは撃ちまくり、走りまわり、飛んで跳ねて潜って登って破壊する。時にはさまざまな乗り物に乗ったりと、心躍るアクションが詰め込まれ、「ただ動かしても気持ちいい」アクションゲームの原点が体験できるのもまもなくだ。
「ラチェット&クランク FUTURE」 | |
対応機種 | プレイステーション 3 |
メーカー | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
ジャンル | アクション |
発売予定日 | 2007年11月 |
価格 | 未定 |
(C)Sony Computer Entertainment America Inc,. All Rights Reserved.
関連記事
- 6軸検出システムに加え、新たに振動機能を搭載したPS3専用ワイヤレスコントローラ「DUALSHOCK 3」登場
ソニー・コンピュータエンタテインメントは、新たに振動機動を搭載したPS3専用ワイヤレスコントローラ「DUALSHOCK 3」を日本で2007年11月に発売すると発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.