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1000時間以上もプレイしたユーザーもいる、RPGの王様「The Elder Scrolls IV:オブリビオン」インタビュー

自由度の高さが特徴のRPG「The Elder Scrolls IV:オブリビオン」は、Xbox 360版に続いて、9月27日にプレイステーション 3版も発売された。東京ゲームショウ2007に合わせて、制作会社であるBethesda Softworksの方が来日したので、そのインタビューをお届けしよう。

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 自由度の高さが特徴のRPG「The Elder Scrolls IV:オブリビオン」(以下、オブリビオン)。Xbox 360版に引き続き、9月27日にはプレイステーション 3版も発売された。東京ゲームショウ2007にあわせて、制作のBethesda Softworksのピート・ハインズ氏と、社長のブラッコ・アンドノブ氏が来日したので、基本的なところも含めて「オブリビオン」の魅力について語ってもらった。

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左からBethesda Softworks ピート・ハインズ氏、スパイク 高橋徹氏、Bethesda Softworks ブラッコ・アンドノブ氏

―― 「オブリビオン」を知らない人に向けてお話しいただきたいのですが、このゲームの一番の特徴はなんでしょうか。

ピート・ハインズ氏(以下、敬称略) 一番の特徴は、よく言われているように自由度の高さです。普通みなさんがなじまれているRPGでは道筋があって、1番目のクエストをクリアし、2番目のクエストにとりかかり、といったような形で進んでいくわけですが、「オブリビオン」の場合は、いったんその世界に出てしまえば、何をやってもいいのです。

―― 自由度の高さに加えて、所々でクエストの指示があったりと、ユーザーが迷わないような仕組みがあり、バランスが取られていますね。

ハインズ この世界を作るとき、プレーヤーがどこにいたとしても、近くに街やダンジョンなど、何かしらの発見があるように、気をつけて配置をしたんです。またクエストシステムも、いま進行しているクエストをやめて別のクエストに進めたり、新たなクエストを受けたとしても前に戻れたり、ということが簡単にできるように気をつけました。

―― ただ、日本のユーザーは1本道で進むのになれているように思えます。そうしたユーザー向けに何かアドバイスをいただけますか?

ハインズ そうですね。クエストシステムを使いながら、メインストーリーを淡々とこなすこともできますので、ひとまずはそちらでプレイしてみてはいかがでしょうか。クリアする喜びもありますし。

―― 「オブリビオン」は、高解像度のグラフィックスが美しいことでも知られていますが、Xbox 360版でも非常にきれいで驚きました。PC版をコンシューマー版に置き換えるときには、非常に苦労されたのではないですか?

ハインズ いいえ、我々はPC版とXbox 360版は同時に進行していたので問題はありませんでした。ツール類もしっかりしていたので、コンシューマー版をPC向けに作り直した部分が大きいですね。

―― PC版では非常に多くの「MOD」(ユーザーが開発元から提供された開発用SDKを使用して改変すること。関連記事参照)があり、ユーザーもかなり利用していると思います。こうしたMODをコンシューマー版向けに作ることはあるんでしょうか?

ハインズ 開発元としては、“技術的には可能である”と言うことができますが、コンソールメーカーの方針がありますので、そちらに従っていくことになるでしょう。

―― 「オブリビオン」こそ、MMORPGのように、多人数でネットワークを介してプレイできたら楽しいと思うのですが、今後はどうなっていくのでしょう。

ハインズ 当然そういったことも考えたことはあります。ただ、シリーズを通してシングルプレイのゲームでしたし、これで成功もしていますので、このまま続けることになるでしょう。

ブラッコ・アンドノブ氏(以下、敬称略) ただし当然、オンラインなり、MMORPGという方向性は考えたことはあるというのはハインズの言った通り。将来的に、絶対にないと言いきることはできないでしょうね。余談ですが、親会社のZeniMax Mediaがオンライン部門を立ち上げました。あとはすべてご想像におまかせします(笑)。

―― プレイステーション 3版の試遊台が東京ゲームショウ2007でも出展されましたが、ユーザーの反応はいかがでしたか。

画像 キャラクターの容姿はかなり詳細にカスタマイズ可能

ハインズ 印象的な人がいたのですが……。その人はわたしがブースの近くに来たとき、顔のメイキングをしていました。いろいろ見回ってブースを出ようとしたとき、まだ顔を作っていました(笑)。15分くらいたっていたでしょうか。日本ではまだプレイしていない人も多いんでしょうが、何か新鮮な気持ちになりましたね。

―― いまプレイしているユーザーの中では、どの種族が人気なんでしょう?

ハインズ うーん。よくは分からないですね……。基礎的な能力がある「インペリアル」が人気なんじゃないでしょうか。プレイスタイルにもよると思いますが。

―― それにしても、いつ終わるのか分からないほど長く遊べるゲームですよね。

ハインズ 最近、Bethesta Softworksが運営しているブログで、1つのキャラクターで何時間プレイしたかというコンテストを実施したんですが、1000時間以上遊んでいるプレーヤーがいました(笑)。

―― その気になれば、その世界にずっと住み続けることができるのも魅力ですね。わたしの知り合いにも、「オブリビオン」のためにマシンに何十万円もかけて、プレイしているユーザーがいます。

アンドノブ 「我々はあなたを愛している」とお伝えください(笑)。PCにたくさんお金をかけるなんて、日本の経済にも貢献していますね(爆笑)。

ハインズ 米国での話ですが、グラフィックスカードが4枚刺さったPCを、デルで発売したことがあるんです。それは即座に完売したんですが、ほとんどの人は「オブリビオン」をプレイするために購入したそうです。

―― このようにPC版ではハードルが高かったと思いますが、コンシューマーハードも次世代機となり、PC版よりも手軽にプレイできるようになりましたね。

ハインズ その通りですね。「オブリビオン」に限らず、かつてはPCでゲームをプレイしていた人も、最近はコンシューマーゲームで遊んでいるようです。楽ですし、ハードウェアの心配がありません。それに安いですし、パワーもあります。コンシューマー向けハードの方が、遊びやすくなりましたね。

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―― ただ、コンシューマー向けハードですとTVに映すことになります。PC版よりも解像度が低いシーンも多いかと思いますが、こうした環境向けに気を配られたことはあるのですか?

ハインズ 基本的には720pの解像度でプレイしていただく、ということを念頭に作っています。コンシューマー向けハードに出すそもそもの戦略として「ハイデフ」がありますので、高解像度でのパフォーマンスを追求しています。ただ480pでも、見た目はきれいではないかもしれませんが、十分にプレイできます。

―― 最後に、読者向けにひと言お願いします。

アンドノブ とにかく買いに行ってください。そうすればきっと気に入ります。

ハインズ Xbox 360版はすでに発売されていて、こちらはすごく成功を収めたと思っています。ユーザーの情報もいろいろと出回っていると思いますので、興味のある方は検討してみてください。プレイすれば、かならずおもしろいと思うところは見つけられるゲームです。ぜひプレイしてほしいですね。

The Elder Scrolls(tm) IV: Oblivion(tm) (c)2007 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. The Elder Scrolls, Oblivion, Bethesda Game Studios, Bethesda Softworks, ZeniMax and related logos are registered trademarks or trademarks of ZeniMax Media Inc. in the U.S. and/or other countries. Published and distributed by Spike Co., Ltd. with Bethesda Softworks LLC.


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