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“ゲーム人口の拡大”戦略は第3のステップへ――任天堂岩田社長「任天堂カンファレンス 2007.秋」(1/4 ページ)

「Wii Ware」や「WiiFit」の発売、新「Wiiチャンネル」の追加や、初心者と熟練者の壁を取り払う施策など……。任天堂が取る“ゲーム人口の拡大”戦略は次のステップへ進む。

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ゲーム人口の拡大に向けて、第1、第2のステップは終了

画像 任天堂取締役社長 岩田聡氏

 10月10日、千葉・幕張メッセにて開催された「任天堂カンファレンス 2007.秋」は、任天堂取締役社長・岩田聡氏によるプレゼンテーションと、同社専務取締役・宮本茂氏による「WiiFit」のデモという2部構成で開催された。

 岩田氏は同社が取る「ゲーム人口の拡大」という基本路線について改めて解説。ニンテンドーDSやWiiの発売により、2004年までは減少傾向であった市場規模が急激に回復していることを強調。今年も25%の成長を見せていると語る。「Wiiやプレイステーション 3の発売により、据え置き型ハードの売り上げ規模が昨年の約5倍に成長している。市場の拡大はハードの拡大によって支えられている。しかしまだ普及台数が低く、プレイステーション 2ソフトの減少分をカバーし切れていない」(岩田氏)。

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 ところで、任天堂のプラットフォームは任天堂のソフトばかりが売れると言われていることについて岩田氏は「2006年はニンテンドーDS向けソフトに投資をしていたため、ポケモンを含めてかなりの割合を占めていたことは確か。しかし2007年に入ってからは半数以上がサードパーティのソフト」と語り、昨年起きたニンテンドーDSによる市場の激変により、各メーカーがニンテンドーDS向けの投資を本格化させてきたため、シェアが変化していると述べた。Wiiも同様の経過をたどるだろう、と岩田氏。

 このほか、WiiとニンテンドーDSのユーザー構成について、ゲームボーイアドバンスおよびゲームキューブとのデータを比較しながら、これまでは若年層だけに受け入れられていたハードが、現在は3、40代以上のユーザーも購入しているなど、幅広い層に受け入れられているとのこと。そしてニンテンドーDSの女性比率は53%であり、Wiiも51%と過半数を超えている。「また世帯あたりのユーザー数で、ニンテンドーDSは3.0、Wiiは3.5と、平均的なゲーム機の数値である2を大幅に越え、市場最も高い数値となっている。家族で遊ぶ人が多いため、女性比率も上がり、幅広い年齢層から指示を受けているとも言え、ゲーム人口の拡大に向けての大きな力となっている」(岩田氏)。

画像 2007年9月までのトップ30。安価で提供されているニンテンドーDSソフトがほとんどを占めているが、「Wii Sports」を初めとしたWiiソフトもランクインしている
画像 ニンテンドーDS向けソフトのシェア率の変化。「これからニンテンドーDS向けにどんどん他社からのソフトが提供されるので、さらに変化していくだろう」(岩田氏)

画像画像画像画像 それぞれのプラットフォームによるユーザー層の変化。最初はサンプルとして64歳までを取っていたそうだが、それでは不十分だということになり、74歳まで拡大したとのこと。

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