とりあえず4台のDSを持ち寄ろう そこがパーティ会場でありスターを巡る戦場だ!:「マリオパーティDS」レビュー(2/3 ページ)
「マリオパーティ」シリーズ最新作のプラットフォームはニンテンドーDS。複数の本体が簡単につながるワイヤレス環境、多彩なミニゲーム向きのインタフェース、これらを考えれば「マリオパーティ」とニンテンドーDSは非常に相性がいいように思える。そして実際に相性がよかったね、ってのが、まさにこの「マリオパーティDS」なのです。
マリオがちっちゃくなっちゃった? ストーリーモードでクッパと対決
複数の本体を持ち寄ればもちろんパーティプレイができるわけだが、ニンテンドーDSで常に友人たちと遊べるわけではない。というわけで、もちろん1人でも楽しくプレイできるように、バラエティ豊かなモードが用意されている。1人でプレイする場合は「ストーリーモード」、「パーティモード」、「ミニゲームモード」、「パズルモード」のいずれかが選べる。中でも純粋に1人でやり込めるのはストーリーモードだ。
ストーリーモードはその名の通り、物語に沿ってプレイしていくモード。シリーズ各作品でさまざまな設定を楽しむことができたが、本作ではなんとクッパの企みによってマリオたちがちっちゃくなってしまった!という設定のもと、クッパを倒すために8人のプレーヤーキャラが参戦する。プレーヤーが選べるキャラは、マリオ、ルイージ、ピーチ、デイジー、ワリオ、ワルイージ、ヨッシー、キノピオだ。
本作全体において、ボードマップはマリオたちがちっちゃくなったという設定を活かしたものになっている。巨大なパックンフラワーがにらみをきかせる「ハナチャンのガーデン」や、楽器に囲まれた部屋の中をぐるぐると回る「キノピコのおんがくしつ」など、いずれも個性的なギミックが仕込まれた面白いマップだ。それらのマップで1位になることで、ボスミニゲームに挑戦することができるようになる。ボスミニゲームで勝利することができれば次のマップへと進める、という流れで打倒クッパを目指し突き進んでいこう。
1人でも4人でも! バラエティ豊かなモードを遊び倒そう
パーティモード、ミニゲームモード、パズルモードはコンピュータ相手に1人でプレイしても十分に面白いが、ダウンロードプレイで大勢で遊んだ方が断然面白い。パーティモード、ミニゲームモードは最大4人で、パズルモードは最大2人でのプレイが可能だ。
特筆すべきは、ワイヤレスプレイではなくダウンロードプレイである、ということ。つまり、本作のDSカード1つと本体4台があれば、他の3人がデータをダウンロードしていつでもどこでも最大4人でパーティプレイできるのだ。このお手軽さはいい。
各モードの中にはさらに細分化されたさまざまなルール、モード、バトルなどがあり、至れり尽くせりだ。例えばパーティモードなら、通常の4人対戦であるバトルロイヤルに加えて、2対2でプレイするタッグマッチや1対1で戦うデュエルが収録されている。各マップのルールを自由にカスタマイズして、友人たちととことん遊べるのだ。
ミニゲームモードは、サイコロを振ってマップを移動する、という部分を省いて、徹底的にミニゲームのみをプレイできるモード。フリープレイ、かちぬきバトル、バトルカップ、スコアアタック、ボスタイムアタック、ミニゲームブリッジという6つのバトルがあり、それぞれに違った面白さがある。また、パズルモードでは従来の「マリオパーティ」シリーズで遊べたパズルミニゲームが収録されている他、特定の条件を満たすことで新しいパズルミニゲームも登場する。パズルモードに関しては1人でじっくりまったりと楽しめるミニゲームが遊べるので、ちょっとしたひまつぶしには最適かもしれない。
さらにダウンロードプレイでしか遊べないミニゲームが2つ収録されており、これらはエクストラモードでプレイできる。2人協力プレイでコンピュータと戦うドロー&キャッチと、1対1で争うカラーテリトリー。いずれも2人プレイ限定のオマケ的なものではあるが、なかなか熱くなれる秀逸なゲームで、友人と2人してけっこうハマってしまった。2人いればできるという手軽さもあり、個人的にはオススメのモードだ。
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