ひと足早いオリンピックで、2大アクションヒーローが夢の競演:「マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」レビュー(1/3 ページ)
任天堂の看板キャラであるマリオとセガの看板キャラであるソニックが、北京オリンピックを舞台に競演を果たした。メーカーの垣根を越えて実現したアクションゲームのヒーローたちによるスポーツの祭典……まさにお祭り。それが「マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」なのです!
北京オリンピックでライバル同士(?)が初コラボ
2008年はオリンピックイヤー! というわけで、一足早く北京オリンピックをゲームで体感できるタイトルが、Wiiで登場した。その名も「マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」。スポーツの祭典オリンピックのゲームにマリオとソニックが熱烈参戦だ。
両者はそれぞれ任天堂とセガの看板キャラクター。この2組が一堂に介するのは実は初めてのことで、まさに“祭典”であり“お祭り”感のある、豪華なドリームマッチが実現したタイトルだと言える。
ひと昔前には考えられなかったコラボレーションであることは、ゲームファンならよく知っているはずだ。お互いにしのぎを削りながら、ゲーム業界を牽引してきたと言っても過言ではないマリオとソニック。それぞれアクションゲームという同じ畑で活躍しつつも、レースをしたりピンボールになったりと他ジャンルへの進出にも積極的なお2人とその仲間たち。マリオにはマリオの、ソニックにはソニックの魅力があり、常に横目で相手を見て意識しながらここまで来たように筆者は感じている。そんなマリオとソニックがスポーツマンシップにのっとって初の競演を果たした、というのは1人のゲームファンとしてうれしい限りだ。
また、体を動かすインタフェースを有するWiiとスポーツゲームの相性がいいというのは、「Wii Sports」などの先行タイトルでも実証済み。オリンピックイヤー直前のこのタイミングで、さまざまなスポーツを収録したスポーツゲーム集がプレイできるということも素直に喜びたい。
ちなみにマリオとソニックは、今後ニンテンドーDS版「マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」(2008年1月17日発売予定)でも競演し、続いて「大乱闘スマッシュブラザーズX」(2008年1月24日発売予定)においても熱いバトルを繰り広げることになっている。この年末年始で何だか急にマリオとソニックが仲良くなったみたいに見えて面白い。これを機にマリオとソニックが本業であるアクションゲームでコラボレーションするのもいいんじゃないかと夢想しつつ、今ここにあるオリンピックゲームを手にしてみることにしよう。
いろんなモードで、いろんなキャラで、とことん遊べます
本作には主に、ワンマッチ、サーキット、ミッションという3つのモードが存在する。
ワンマッチはその名の通り、1つの競技を決めてプレイできるモード。手軽に友人とプレイしたり、苦手競技の練習にはもってこいのモードだ。
サーキットはビギナークラス、アドバンスクラス、マスタークラスに別れていて、各クラスごとに用意された複数のサーキット(あらかじめ決められたいくつかの競技を連続でプレイするセット)において総合得点を競うモードだ。最初はビギナークラスしか選択できないが、サーキットをクリアしていくことで上のクラスをプレイできるようになり、新しいサーキットが追加され、プレイできる競技も増えていく。本作のメインとなるモードだと言っていいだろう。上記の3つのクラス以外にもフリーサーキットを選択すれば、自由に競技を並べてサーキットを作ることも可能。友人と遊ぶ際には重宝するはずだ。
ワンマッチ、サーキットが最大4人でのプレイが可能なのに対して、ミッションは1人プレイ専用のモード。ミッションは各キャラごとに存在するので、かなりのボリュームになる。じっくりと腰を据えて取り組みたい、やり込み系のモードだ。
また、本作でプレイできるキャラは総勢16人。マリオファミリーからは、マリオ、ルイージ、ピーチ、デイジー、ヨッシー、ワリオ、ワルイージ、クッパが参戦。ソニックファミリーからはソニック、テイルス、ナックルズ、エミー、シャドウ、ブレイズ、ベクター、エッグマンがエントリーしている。キャラごとにバランスタイプ、パワータイプ、スピードタイプ、テクニックタイプという4つのタイプに分類される。さらに細かいパラメータ設定もあり、得意ジャンル、苦手ジャンルなどもあるようなので、どのキャラでどの競技に臨むかでスコアが変わってくる。
16人に加えてMiiでのプレイもできるのが楽しい。マリオやソニックと自分の分身が闘っているさまはなかなか趣き深い。4人でのプレイならそれぞれのプレーヤーそっくりのMiiでプレイすれば盛り上がること間違いなしだ。
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