列車を降りたら100画面分の広い島「チャレンジャー」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/3 ページ)
今回は「チャレンジャー」(ハドソン)を取り上げてみました。列車に飛び乗るシーン1と、広大な島を巡るシーン2。まったく違うゲームシステムが共存していたゲームです。Wiiのバーチャルコンソールにも登場しています。
「キーワード」なのにアイテム
シーン2の舞台はワルドラド島。プレシオドランドはこの島の奥にあるのだが、この島がとにかく広い。縦10画面分×横10画面分、しめて100画面分。ROMの容量が少なかった時代に、この広大さは話題となった。
ほかのシーンは残機制だが、このシーンだけ残機+ライフ制になっていて、敵に当たってもすぐには残り人数が減らない。また、ほかのシーンは横から見た視点で描かれているが、シーン2だけは見下ろし型視点である。
スタートは町なかから。モーリンという妖精を倒しつつ上へ進むと洞窟があり、カラというガイコツが入口を守っている。カラにはナイフが通用しない。
モーリンなどの敵を、ナイフを空撃ちせずに4匹倒すとアイテムが出現。近くの敵を一掃できるパワージュエルか、一定時間すべての敵を倒せるようになるパワーソードのいずれかだ。出てきたアイテムにナイフを当てれば(直接触るとダメージを受ける)、その力でカラやタマなど、ナイフの通用しない敵も倒すことができるのだ。また、アイテムが画面内にある間、チャレンジャーの体力が回復していく。
洞窟に入ると、そこがシーン3となる。上下する4つの噴水を渡って、「キーワード」と呼ばれるアイテムを取ってくるのが目的。キーワードには鍵・王冠・指輪の3種類があり、3種類全部を集めないと、マリアのいるピラミッドには入れない。
洞窟はシーン2の至る所にあり、そのほとんどがシーン3の入口だ。チャレンジャーは各地の洞窟を回って、キーワードを集めることになる。
3種類集め終わったら、もう洞窟に用はないのだが、実際にはその後も何度か入ることになるだろう。その理由は主に2つあって、1つはチャレンジャーがやられてしまうと、再開地点が前に入った洞窟の入口になるから。もう1つは、このゲームには制限時間が設けられており、洞窟に入ってタイムをリセットさせないと、タイムオーバーになるからだ。
いったん洞窟に入ったら、キーワードを取らないと出られない。落ち着いて噴水を渡ればいいのだが、高さの判定がけっこうシビアで、ちょっと気を抜くと落ちてしまう。
2つめの洞窟は、未来都市風のエリアにある。ピタロボというロボットが周りをうろついているが、それほど怖い敵ではない。
しかし、このエリアにたどりつく前がひと苦労。ナイフの効かない敵・タマが、狭い通路に陣取っているからだ。アイテムで消し切れず、ダメージ覚悟で突っ切らざるを得ない場合も多い。
3つめの洞窟への道、4つめの洞窟への道にもタマが出現。ほかの敵はどんどん少なくなるので、アイテムを出すのは難しい。
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