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点数計算はソフトにお任せ。手軽に始められるカードゲーム入門ソフト「獣神伝 アルティメットビーストバトラーズ」レビュー(2/2 ページ)

KONAMIの高性能カードリーダー「マジックリーダー」対応の第1弾ソフト「獣神伝 アルティメットバトラーズ」がリリースされた。難しい点数計算やゲームの進行はソフトにお任せ。子どもでも簡単にプレイできる、カードゲーム入門ソフトとも言える作品だ。

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カードの中で獣人が激突!

 それではカードゲームのルールを説明しよう。ビーストバトルの基本はジャンケンによるターン制バトル。出したカードの属性(グー、チョキ、パー)によってどちらが攻撃するかが決まる。カードは以下の3種類だ。

モンスターカード

 ケモノ界の住民である獣人たちをモチーフにしたモンスターカード。獣戦士の「ガオー」、グラップラーの「イーグルカンフー」、剣闘士の「ポメ剣士」……と、個性的な戦士たちがバトルに参戦する。各モンスターには攻撃力・HP・レベルのほかに特殊能力が設定されている。「ターン終了時まで、相手のモンスターのシールドの効果は無効になる」「相手の手札をすべて見られる」といった特殊能力の効果をきちんと把握してデッキに入れるか決めよう。

技カード

 カードを出し合ってジャンケンをするバトルフェイズで使うと、書かれた効果が発揮される。防御力がアップする「いでよ鋼の盾」、相手のソードを破壊する「ソードブレイク」など、種類は豊富。場に出ているモンスターが持っている特殊能力との組み合わせがカギになる。

ベースカード

 場に設置してバトルを有利に進めるためのカード。「聖なる闘技場:相手のモンスターが属性グーの場合、ターン終了時まで、あなたのモンスターの攻撃力+300」など、継続的に効果を発揮する。うまく使えばこちらのペースでバトルができる。

画像 右肩の星(レベル)に応じてさまざまな強さと能力を持つモンスターたち。あいこなら体力が回復する、などトリッキーなものもある
画像 ジャンケンのときに出すと効果大の技カード。といっても、モンスターの特殊能力との組み合わせによっては無意味なものも。よく考えて出そう
画像 じわじわと効果を発揮するベースカード。相手のデッキ傾向によってはかなり有効な手段となる

7フェイズからなるカードバトル

 バトルの1ターンは7フェイズに分かれている。少々複雑だが、手札が3枚に絞られていることもあって、一度ルールを飲み込んでしまえば、実際のプレイは分かりやすい。「○○は山札からカードを3枚ドローしてください」、「××はモンスターカードをスキャンしてください」と、ソフト側でしっかりサポートしてくれるため、小さい子どもの初心者同士でも大丈夫だ。相手マスターのライフを全部削れば勝利。ライフは倒されたモンスターのレベル分だけ減っていく。また40枚のデッキを使い切り、手札を3枚にすることができなくなっても負けだ。

開始前

 1つのデッキに入れられるカードは40枚(ハーフデッキなら20枚)。同じカードは最大4枚までという縛りはあるが、それ以外の制限はない。デッキを40枚そろえたらカードをシャッフルし、山札を付属のバトルフィールドにセットする。そこから手札を3枚引いてゲームをスタートする。

召喚フェイズ

 手札から、モンスターカードを選び、マジックリーダーにかざして召喚する。このとき手札にモンスターカードがなかったら全部捨てて引き直し。

エボリューションフェイズ

画像 一定の条件を満たすと強力な「獣神」に進化する獣人たち。パワーは桁違いだが、レベルも高く、万が一倒されると一気にマスターのライフがなくなるリスクもある

 召喚されたモンスターに対応する「進化獣」カードが手元にあればスキャンして進化させられる。「ガオー(HP400、攻撃力500)」→「剛力獣神ガオー(HP2800、攻撃力1400)」といった具合にパワーアップする。これは積極的に狙いたいところだ。進化カードは使えれば強力だが、そのモンスターを引いてきて召喚しなければ話にならない。手札は3枚の上限があるので、宝の持ち腐れになりやすい。

ドローフェイズ

 持っている手札を調整して3枚にするフェイズ。4枚以上ある場合は捨て、2枚以下なら3枚になるよう山札から引く。カードが足りず、手札が3枚にならない場合は負けとなる。

ベースセットフェイズ

 戦い全体に影響を及ぼすベースカードがあれば、読み込ませて設置する。新しいベースカードを設置し直すことも可能だ。

マスターフェイズ

画像 さまざまな補助アビリティを使えるマスターアビリティ。ストーリーモードでは、バトルすると手に入るポイントを使ってアビリティを鍛えることもできる

 モンスターがダメージを受けるとたまるゲージが一定まで到達すると、「マスターアビリティ」という技が使えるようになる。モンスターのHPを回復する「ホーリーライト」や、敵にダメージを与える「パワーショット」など、どれも頼もしいアビリティばかり。いざというときの逆転の一手だ。

バトルフェイズ

画像 バトルフェイズで出したカードは墓場に捨てられ、以後は使えない。強いカードを温存するか、出したい属性を優先するか。悩みどころだ

 このフェイズでジャンケン勝負をする。手札の中からモンスターカード、技カード、ベースカード、どれか1枚を選んでDSに読み込ませると、描かれているグー、チョキ、パーによって勝敗が決まる。技カードで勝った場合は技が発動し、それ以外のカードはジャンケンのためだけに消費する。

 勝ったら場に出ているモンスターの攻撃力が、相手のモンスターのダメージとなる。あいこなら両方のモンスターがともに100ダメージを受ける。

エンドフェイズ

 バトルで負けてモンスターのHPが尽きたら、モンスターカードのレベル分だけマスターのライフが奪われる。ノーマルデッキルールならライフは10個だ。これで1ターン終了。1試合は10〜20ターン程度といったところか。モンスターは3〜5体がバトルする。

単純ながらも駆け引きが熱いバトル

画像 ブースターパック(税込158円)

 プレイしてみての感想は、やはりカードの読み合いが熱い。実は、バトルフェイズには、場に出ているモンスターの属性と同じ属性のカードをジャンケンに出すと、ダメージが2倍となる「ダブルアタック」というルールがある。これが効いている。相手がダブルアタックを狙ってくると読んで、敵モンスターに勝つ属性を出すか。こちらのダブルアタックを防御すると見て、裏をかくか……。場にいるモンスターのHPやマスターのライフ状況などで、心理は刻々と変わる。そのあたりの駆け引きが深い。また、モンスターの中には、「あなたは、相手の手札をすべて見る」といった、若干掟破りの特殊能力を持つものもいて、単純に強いカードがあれば勝てるというわけでもない。グーしか持っていないことが、相手に分かってしまったら、それこそ大打撃だ。

 同梱のスターターデッキだけでも2分割すれば2人で楽しめるが、追加のブースターパックもゲームショップなどで発売されている(現在は第1弾。今後、第2〜3弾も発売予定)。このブースターを買い足せば、さらに戦略が広がるだろう。小さなお子さんがいるお父さんなら、子どものためのカードゲーム入門として、クリスマスプレゼントにピッタリと思うのだがどうだろうか。


獣神伝 アルティメットビーストバトラーズ マジックリーダーセット
発売日 発売中
対応機種 ニンテンドーDS
価格(税込) 6279円
ジャンル 対戦カードゲーム  
プレイ人数 1〜2人
CERO A区分(全年齢対象)
内容 DSカード「獣神伝 アルティメットビーストバトラーズ」、マジックリーダー、40枚の構築済みデッキ、バトルフィールド

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