きみはサザンクロスで生き抜くすべを見つけられるか？：「北斗の拳ONLINE」プレビュー（2/2 ページ）

12月25日より第1次クローズドβテストが開始され、ようやく動き出した感のある「北斗の拳ONLINE」。プレーヤー自ら北斗神拳は使えるのか？　種もみプレイは出来るのか？　今回残念ながらテストに漏れてしまった方のためにも、プレイリポートをお届けしよう。

[麻生ちはや，ITmedia]

インタフェースはシンプルだが、慣れとコツが必要な直感マウスバトル

　インタフェースは既存のMMORPGとさほど変わらず、左上にミニマップ、画面下部にチャット、ショートカット、各種アイコンなどのウィンドウが。右上のバーは下段（赤）が体力で上段（青）は戦闘時、奥義を出すのに必要な気力ゲージである。休息するとこれら2つのバーは徐々に回復していくが、回復率はとても遅い。アイテムを使って補助したほうがよさそうだ。ショートカットに設定できるのは回復アイテムなどの消耗品、「休息」、「徒党を組む」といった一部の動作のみ。奥義に関しては後述する｢直感マウスバトル」を採用しているので、これらはショートカットでは利用できない。また、基本操作については移動は目的地を左クリック、NPCとの会話やアイテム取得などもすべてマウスで操作できる、シンプルなものになっている。

　さて次に、一番気になる所と思われる戦闘システムについて説明しておこう。序盤エリアでもフィールド上にいる敵は、ほとんどが容赦なくアクティブで一定距離まで近づくと、自動的にカメラ視点が変わり1対1の戦闘モードに突入。Z、X、Cキーがそれぞれ、パンチ／キック／ガードに対応しており、キーを押した状態でマウスを左クリック、そのままドラッグさせてから離すと攻撃が発動する。敵との距離はマウスホイールで調整可能だ。

　何度か攻撃し相手がふらついたら、奥義を使うチャンス到来。ふらついている間に特定の方向と順番にマウスを動かすことで、先ほどの奥義ツリーに見られるような「北斗千手壊拳」、「岩山両斬波」といった大技が出せるわけだ。……と簡単に書いてみたものの、筆者には奥義がなかなか出せず、苦労してしまった。コツをつかむまではクリックを離すタイミング、マウスをドラッグさせる早さが理解しづらく、焦るほどに奥義どころか通常のパンチも出せない始末。同行した編集者が1、2回の練習であっさり奥義を成功させたところを見ると、単に筆者が特別下手なだけだったのだろうが、それなりの練習に加えて、プレイのセンスもちょっぴり求められるなぁと個人的には感じた。

　また、奥義を決めてなお、敵の体力が残っていると、北斗門下生のみそこからさらに「秘孔」モードへ。敵の体に一定時間、秘孔が示されるので、うまくクリックできればどれだけ体力が残っていても一撃で沈められる。まあ秘孔を突くのだから当然といえば当然だが。

戦闘は1対1が基本でカメラ視点が切り替わる。逃げ切りたい時は、敵との距離を大きくあけると、戦闘モードが終了する

周囲のプレーヤーからは戦闘中にNPCが行う会話、プレーヤー自身の動き、成功した奥義とそのエフェクトも見える。自分がまだ知らない奥義を出すプレーヤーには、弟子入りしてみるもよし

秘孔は1箇所ではなく次々と場所を変え、さすがに簡単には突かせてくれないようだ。戦闘時の敵の残り体力などでも、秘孔の表示時間が変わるようになっている

　ところで奥義についてだが、プレーヤー自らが探し、情報交換して欲しいという意図のため、残念ながら奥義を出すコマンドは公開できないが、成功した奥義のいくつかをここでお披露目しておこう。中にはわりと複雑なコマンドを要求するものも含まれているので、クローズドβテスト中にぜひとも見つけ出して欲しい。

パワーブロウ

岩山両斬波

乱打

玉乗り

水芸

火吹き

サザンクロスの名所をご紹介

　最後に、原作にも登場するサザンクロスの名所（？）を回ってきたので、スクリーンショットとともに紹介しよう。ちなみに、「北斗の拳ONLINE」の世界では1日は48分。昼間と夜が存在し、明るいときには何でもなかった場所が、夜になるといきなり危険地帯に早変わりする、ということもあるので、同じ場所でも昼／夜両方訪ねてみるとおもしろいだろう。

シンの居城

ビレニィ・プリズン

ミスミの村周辺

　今回実際に「北斗の拳ONLINE」をプレイしてみたところ、原作が持つあの独特な世界観は意外なまでにきちんと再現されており、ファンでも安心してプレイできるはずだ。また、その舞台を生かしたクエストも期待できそうである。ただし、肝となる直感マウスバトルはちょっと難しく感じた。敵と戦う中で練習して、技の出し方のコツをマスターした方がよいだろう。いずれにしろクローズドβテストは来年1月1日午前10時まで。短い期間ではあるが、「北斗の拳」の世界をオンラインゲームで楽しんでみてはいかがだろうか。

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※画面写真は開発中のものです。