ホリデーシーズンはXbox 360関連の総売上高が35億ドルを記録:2008 International CES
毎年恒例となっている、International CES開幕前日開催の、ビル・ゲイツ氏基調講演。ここでは、併せて登場したロビー・バック氏が語った内容を元に、Xbox 360に関連するトピックについて紹介しよう。
Xbox 360出荷台数が1770万台突破
基調講演の中程に登壇した、Microsoftエンターテイメント&デバイス部門担当プレジデントのロビー・バック氏は、新しい数字をいくつか紹介しながら、北米市場およびワールドワイドでの好調なXbox 360の状況を説明した。
まず、Xbox 360のワールドワイドでの出荷台数が1770万台を突破したことが明らかにされた。地域別の出荷台数についての詳細は語られなかったが、おそらく半数以上が北米市場に向けて出荷されたものと考えていいだろう。それでも、出荷台数でライバルのプレイステーション 3を圧倒していることだけは間違いない。
また、昨年11月の北米市場では、Xbox 360関連の総売上高が35億ドルを記録したそうだ。これは、同じ月のWii関連の売上高が20億ドル、PS3関連の売上高が10億ドルを大きく上回るだけでなく、Wiiとプレイステーション 3の売上高を加えた数字をも上回っている。ロビー・バック氏はこの数字を示しつつ、「今Xboxビジネスは非常にいいポジションに位置しています。」と力強く語った。
もう1つ、エキサイティングな数字があるとして示されたのが、Xbox Liveの会員数だ。以前より順調に会員数が伸びていたが、このたびついに会員数が1000万人を突破したのである。しかも、Microsoftが予測していたよりも6カ月も早いものだそうだ。この数字からも、日本での状況とは対照的な、ワールドワイドでのXbox 360の好調さがよく分かる。
DisneyとABCがXbox Liveに番組提供
北米市場では、すでにテレビ番組や映画などの動画配信サービスがスタートしており、実際に多くの北米テレビチャンネルや映画配給会社がコンテンツを提供している。そして今回、その提供パートナーとして新たにDisneyとABCが加わると発表された。
Disneyからは「Hanna Montana」や「High School Musical」などのドラマが、またABCからは「Lost」、「Grey's Anatomy(グレイズ・アナトミー 恋の解剖学)」、「Desperate Housewives(デスパレートな妻たち)」などのドラマがそれぞれ配信されることになっている。さらに、大手映画配給会社のMGMからは、「Rocky(ロッキー)」、「Terminator(ターミネーター)」、「Silence of the Lambs(羊たちの沈黙)」、「Legally Blonde(キューティ・ブロンド)」などが提供されることになった。
こういった状況を背景にロビー・バック氏は「これで35以上のスタジオやテレビネットワークが我々をサポートしてくれることになった。そして、オンライン配信サービスは、将来のビデオ業界の発展に大きな力となることがはっきりしたと言っていい」と語っていた。確かに、北米で提供されているXbox 360の映像配信サービスは非常に充実しており、ロビー・バック氏の言うことも十分うなずける。ただ残念なのは、これが日本で全く実施されていないという点だ。もちろん、版権の問題もあり、北米と同じサービスが展開できるわけではないものの、日本での映像配信サービスはほとんど行われていないに等しい内容でしかない。もちろん、実施までには多大の難問があるとは思うが、できれば日本でももう少し充実した動画配信サービスを実施してもらいたいものである。
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