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オヤジゲーマー感涙のゲーム機登場! でもこれ大丈夫?2008 International CES(1/2 ページ)

2008 International CESでは、「Gaming Showcase」と題したゲーム関連の展示コーナーが新たに設けられた。とはいえ、そこには大手メーカーは一切参加しておらず、日本では聞いたことのない小さなメーカーばかりが集まり、ちょっと怪しい雰囲気であった。

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ゲーム関連の展示コーナー「Gaming Showcase」。オフィシャルのコーナーではあるものの、その展示内容は……

撃たれた感覚が伝わる、FPS用ボディアーマー

 まず紹介するのは、TN GAMESが開発したFPS向けのボディアーマー型ベスト「3rd Space Vest」だ。もちろんこれには実際に防弾機能が備わっているわけではない。FPSプレイ時に利用することで、ゲーム中に敵に撃たれたときなどにベストが振動し、プレーヤーが撃たれた時の衝撃をリアルに体感できるという、ゲームの臨場感を高めるグッズである。

 ベストには、胸側4ヶ所、背中側4ヶ所の計8個の振動素子が内蔵されていて、前方から撃たれた場合には胸側の振動素子が、後方から撃たれた場合には背中側の振動素子が振動する。しかも、ゲーム中のプレーヤーキャラクターが打たれた場所に応じた1ヶ所のみが振動するようになっている。また、手榴弾や爆弾などがプレーヤーのそばで爆発した場合には、全ての振動素子が同時に振動する。

 実際に筆者も試してみたが、ベストに内蔵されている振動素子の衝撃は、痛いと感じるほどではないものの、思っていた以上に強いものだった。カタログには、振動素子1個あたり最大10ポンド(約4.54kg)の衝撃を発するとあった。一度に全ての素子が振動したときの衝撃はかなりのものになると思われるが、今回は残念ながら体験できなかった。

 また、ブースではベストと同時に利用できる振動素子内蔵のヘルメットのエンジニアリングサンプルも用意され、ベストとヘルメット双方を装着した状態で試すことができた。ちなみに、試したときには積極的に敵にやられにいったのだが、撃たれた時に振動するのはほとんどがヘルメットだった。どうやら、敵は正確に頭を狙って撃ってきていたようだ。

 対応するゲームは、「Call of Duty 2」、「Crysis」、「Halflife 2」、「Medal Of Honor Airborne」、「 F.E.A.R」、「 Quake 4」、「 Doom 3」などで、それぞれのタイトル向けにドライバが用意されているそうだ。販売価格は169ドルだそうだ。

画像 FPS向けのボディアーマー型ベスト「3rd Space Vest」。前後8ヶ所の振動素子が振動し、撃たれた時の衝撃がリアルに伝わってくる
画像 ブースでは、エンジニアリングサンプルのヘルメットも用意されていた。ボディ、頭双方から振動が伝わり、かなりの臨場感が味わえた

フライトシミュレータ専用の家庭用体感ゲーム筐体

画像 フライトシミュレータ専用体感ゲーム筐体「DREAMFLYER」。動力を使わず、前後15度のロール・ピッチを実現。3画面でのプレイにも対応する

 こちらは、フライトシミュレータ専用の体感ゲーム筐体「DREAMFLYER」だ。かなり大型の筐体で、前方には最大3台の液晶ディスプレイが取り付け可能で、中央部にプレーヤーが座るシートが取り付けられている。そして、プレイ中には、シートと液晶ディスプレイが前後・左右に±15度ずつ回転するようになっている。つまり2軸の回転軸をもつ体感ゲーム筐体というわけだ。

 しかも、このDREAMFLYERでは、シートの動きを人力のみで実現している。つまり、モーターなどの駆動装置は一切利用されていない。シート前方に用意されている操縦桿型コントローラを倒すと、その力でシートが前後(ロール)・左右(ピッチ)に傾くのである。とはいえ、全体の重量バランスがうまく取られており、強い力は全く必要なく普通にプレイする場合の力加減でどんどん傾いていくのである。これなら、モーターなどの駆動装置のメンテナンスも全く必要なく、家庭用の体感筐体として非常に魅力が大きい。

 ちなみに、コントローラ類は備え付けとなっているが、これはSaitekの「X52 Pro Flight Control System」および「Pro Flight Rudder Pedals」をベースとしているので、フライトシミュレータフリークも納得の仕様と言っていいだろう。

 販売価格は、ベースキットが2800ドル、3面ディスプレイ搭載ユニットが199ドルとなっている。つまり、ハイエンド仕様では2999ドルだ。動力を一切使わない体感筐体としては少々高いという印象だが、作りは非常にしっかりしており、シートの仕様もかなり高級感があるので、まあ納得できる範囲内だ。とはいえ、サイズは幅が3フィート(約90cm)、奥行きが6フィート(約180cm)と非常に大きく、日本の家屋でこれを設置するのはかなり厳しいかもしれない。

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