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オヤジゲーマー感涙のゲーム機登場! でもこれ大丈夫?2008 International CES(2/2 ページ)

2008 International CESでは、「Gaming Showcase」と題したゲーム関連の展示コーナーが新たに設けられた。とはいえ、そこには大手メーカーは一切参加しておらず、日本では聞いたことのない小さなメーカーばかりが集まり、ちょっと怪しい雰囲気であった。

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ファミコン+スーパーファミコン、ファミコン+メガドラ、夢の競演!?

 昨今のレトロゲームブームを背景に、ゲームショップやディスカウントストアなどでファミコン互換機を見かけることも珍しくなくなった。読者の中にも、実際にファミコン互換機を利用してオールドゲームを楽しんでいる人もいるかもしれない。しかし、CES会場でもっと魅力的、いや強烈に怪しいマシンを発見した。

 そのマシンの名前は「Retro Duo」。ファミコン互換機のようなのだが、なぜか2つのカートリッジスロットが用意されている。また、電源スイッチには、「8bit」、「16bit」という文字が……。そして、展示されているマシンに取り付けられていたゲームカートリッジを見ると、奥のスロットにはNES(ファミコン)用の「DRAGON WARRIOR IV」(北米向けドラゴンクエストIV)が、手前のスロットにはスーパーファミコンの「初代熱血硬派くにおくん」が差さっていた……。そう、このRetro Duoは、ファミコン(NES)とスーパーファミコン双方のゲームカートリッジが楽しめる、1台2役のスーパーマシンだったのである。

 ファミコンカセットをプレイしたい場合には、奥のスロットにカートリッジをさして電源を「8bit」にセットすればゲームが起動する。同様に、スーパーファミコンカセットをプレイしたい場合には、手前のスロットにカートリッジをさして電源を「16bit」にセットすればいい。本体手前には、コントローラの接続コネクタが2個用意されているが、形状はスーパーファミコンのコントローラのものと同じなので、おそらくスーパーファミコンのコントローラや周辺機器もそのまま接続して利用できると考えていだろう。

 これだけで驚いてはいけない。その横に置かれていたマシンに目をやると、さらに驚愕の事実が。こちらも、2つのカートリッジスロットが用意されたマシンだが、取り付けられているカートリッジをよくよく見ると、奥のスロットにはNES用の「KARNOV」が、手前のスロットにGenesis(メガドライブ)用の「COMIX ZONE」がそれぞれ刺さっていたのだ……。つまりこちらは、ファミコン(NES)とメガドライブ(Genesis)のゲームが楽しめるマシンだったのだ。製品名は「Dual Station GEN-X」。普通ならあり得ない組み合わせを、いともあっさりとやってのけるのは、アジア地域の得意技というイメージがあるが、アメリカで、それもCES会場でこういった製品を見ることになるとは予想もしていなかったので、強い衝撃を受けるとともに軽い目まいも感じた……。

 また、それぞれのマシンに接続されるコントローラを見ると、スーパーファミコンおよびメガドライブの純正コントローラと全くと言っていいほど同じデザインとなっている。もうここまで来ると、あきれることを通り越し、よくぞここまでやったと言いたくなるほどだ。

 販売価格は、Retro Duoが79.99ドル、Dual Station GEN-Xが49.99ドルで、北米では1月8日から販売が開始されているそうだ。ただ、どこで売っているのか聞いたところ、「小さな店しか扱ってないから……」と教えてもらえなかった。おそらく、大手量販店では販売できない製品なのだろう。もちろん、双方とも権利関係をクリアしている……わけがないだろうから当然かもしれないが(笑)。

画像 ファミコンとスーパーファミコンのソフトが楽しめる「Retro Duo」。カラバリは白と黒の2色を用意
画像 Retro Duo本体。コントローラも本物そっくり。デモ機にささっているカートリッジの選択がかなりマニアックだ

画像 電源スイッチを上(8bit)にスライドさせればファミコンが、下(16bit)にスライドさせればスーパーファミコンが起動する
画像 こちらは、ファミコンとGenesis対応の「Dual Station GEN-X」。メーカーの壁を越えた夢のコラボレーションだ(もちろん未承認だろう)

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