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堀内賢雄の“ぼくなつ愛”その1:「ぼくなつに出演した理由」冬だからやりたい! 「ぼくのなつやすみ3」

声優・堀内賢雄さんは、アニメのみならず、ブラッド・ピットやチャーリー・シーンの吹き替え役としてもおなじみの人だ。ゲーム関連では最近「ぼくのなつやすみ3」に登場したのは記憶に新しい。そこで堀内さんに“ぼくなつ愛”についてたっぷりと語ってもらった。

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 値下げして買いやすくなったプレイステーション 3だが、本体を買っても何を遊べばいいのか迷う人も多そうだ。そんな人は正月に芸能人が常夏の島ハワイに行くような気分で、暖かい家でまったりと「ぼくのなつやすみ3 -北国篇- 小さなボクの大草原」(以下、ぼくなつ3)を遊んでみてはいかがだろう?

 そこで今回は、「ぼくなつ3」で「おじちゃん」役を熱演された、超人気声優・堀内賢雄さんに、「ぼくなつ3」についてざっくばらんに聞いてみました。女子から乳牛までトリコにする、堀内さんの「ぼくなつ」に対する愛情を感じることができたら、あなたもきっと「ぼくなつ3」をやりたくなるはず、です。


――堀内さんと言えば、コーエーの「アンジェリーク」オスカー役や、コナミの「メタルギアソリッド」雷電役など、どちらかといえば「ぼくなつ」のイメージとは正反対のカッコイイ役が多いですよね。正直、「ぼくなつ」の出演は意外でした。

堀内賢雄さん(以下、敬称略) そうでしょうね。実は僕も「ぼくなつ」にとても出たかったけど、まあ無理だろうな、と思ってましたから。だいたい、ソフトも約3年おきくらいでしか発売されないし、出る機会もないだろうと。でも毎日、神経病むくらい真剣に仕事しすぎた時に、「ぼくなつ」で遊ぶとすごく癒されるんです。だからね、この大好きな「ぼくなつ」の世界のメンバーにどうしてもなりたかった。それが理由です。

画像 堀内さん演じる「おじちゃん」は、「ぼくなつ3」では乳牛にモテモテ。堀内さんは、女子から乳牛まで、幅広くモテてます

――まるで、オリンピック出場を夢見る人みたいですね。

堀内 僕にとって、「ぼくなつ」ってそれくらいの価値がありますよ。あと、僕のイメージでは一生出られないだろうなって思ってたのが「サザエさん」。自分の中では「ぼくなつ」と「サザエさん」は同じくらいハードルが高かった。なんか、分かるでしょ? 「サザエさん」が持つ一家団らんの空気の中に、僕のしゃべりっていうのはきっと通用しないだろうと。でもまあ、「サザエさん」は念願叶って出してもらえたんだけど。

 あとは、「ぼくなつ」だって思ってたの。でもさ、これはもっとハードルが高いなって。登場人物も少ないじゃないですか。しかし、出たかった、どうしても。もう、「ぼくなつ」に出たい、出たい、出たい、出たい〜!! ってそこらじゅうで言ってたんですよ。行く先々、行く飲み屋で。

――そしたら、綾部和監督(「ぼくのなつやすみ」シリーズ製作者)に偶然会えたとか?

堀内 いや、さすがに、そんなことはなかったんですけど、たぶん製作関係の人から「堀内がやりたいって言ってる」という話くらいは聞いたんじゃないですかね。で、オーディションを受ける機会を与えられて、こうなったわけです。決まった時は、本当にうれしかったですよ。

綾部和監督の証言

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 賢雄さんの名前が出たのは音声演出の打ち合わせの時ですね。演出の佐藤敏夫さん(洋画アフレコの世界では重鎮)から「堀内賢雄がどうしてもやりたいって言ってるんだよね〜」と聞かされたんです。

 その後、わたしのところに賢雄さんが演じるおじちゃん役の演技サンプル(音声CD)が到着。他の仕事でスタジオに入った時にちゃっかり録音しちゃったモノだと聞きました(笑)。

 賢雄さんにあそこまで深く作品を愛してもらえたら、そりゃあうれしいですよ〜。しかも本番では名演技。一家の大黒柱であるおじちゃん役を大熱演して頂きました。いやはや本当にありがとうございました。


(ほりうち・けんゆう)1957年生まれ、静岡県出身。声優事務所「ケンユウオフィス」代表。洋画の吹き替えから、アニメ、ゲーム、ドラマCDなど幅広い分野で活躍する

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