2度の挫折を経て「FFXI」にハマりつつある独身男性の物語(その14):ヴァナ・ディールをもう一度(2/2 ページ)
少し遅れた冒険者がお届けするヴァナ・ディール奮闘記。今回は僕の中では物語の大きなひと区切りであるミッションと、限界突破クエストの話を紹介。最近は日々一歩ずつ前進しているのが自分でも実感できて、楽しくプレイできています。
高みを目指すための最終試練
レベル上限を上げる「限界突破クエスト」を4回クリアしてきた僕は、ようやくレベル70まで到達した。残す限界突破クエストはジュノ大公国のル・ルデの庭にいる老人、Maat(マート)と対決する「星の輝きを手に」のみ。これをクリアするとMAXレベルの75まで上げることができるので、挑戦しない手はない。
まずはMaatと戦うために必要な「証」と呼ばれるアイテムを入手するところから始まる。この証はジョブごとに用意されており、Maatと対決するジョブに対応した証が必要だ。例えば戦士の僕は「偉大な戦士の証」が必要になるわけだ。LS(リンクシェル)メンバーの協力を得て証を手に入れた僕は、Maat戦はどんなものだろうと軽い気持ちで早速チャレンジしてみることにした。
証をMaatにトレードすると、決戦場となるBFまで瞬間移動できる(戦士の場合はホルレーの岩峰)。そしてBF入り口に証をトレードすればMaatとの対決が始まるのだが、ここで僕は大きな勘違いをしていた。証はBFにトレードした時点で破れてしまい、以後は使い物にならないのだ。証を落とす敵はパーティで挑めば難なく倒せるが落とす確率は低め。今回入手した証も結構な時間を費やしてようやく手に入れた1枚なので、1戦1戦を大事にしないと再び証取りからやり直すことになる。
ちなみに、挑むジョブによってはMaat撃退の難易度も変化し、とくに赤魔道士でクリアするのはとても難しいらしい。クリアするまで何度も挑戦しなければならないので、限界突破クエストの中では最難関と言っても過言ではないだろう。
Maat戦に対して何の準備もしていない今回の挑戦はあまりにも無謀で、正真正銘の時間の無駄。一応、Maatに戦いを挑んではみたが結果はタコ殴りされて敗北という目も当てられない結末を迎えてしまった。知らなかったとは言え、証取りを手伝ってくれたLSメンバーに申し訳ない……。
後日、LSメンバーにMaat戦が失敗したことを告げると、いくつかの攻略法を教えてくれた。すでに戦士でMaatを倒している人にとっては承知のことかもしれないが、詳細は以下の通り。ちなみに、この戦いではサポートジョブが無効になる。この制限がさらに難易度を高めている要因でもあるのだ。
- 1:最大HPを上げるため、防具はAF(アーティファクト)一式が望ましい。
- 2:BFに入ったら睡眠状態のときにTP(タクティカルポイント)が徐々に蓄積されていく首装備の「オポオポネックレス」を装備して昏睡薬(睡眠の効果がある)を飲む。これでWS(ウェポンスキル)もすぐに発動できる。
- 3:食事アイテムはHPが徐々に回復するオレ系のジュースも一緒に飲んでおく。
- 4:「ハイポーション」などのHP回復アイテムを忘れずに用意する。
- 5:瞬時にTPが100%になるアイテム「イカロスウィング」を用意する。
- 6:WSを使う際は「バーサク」と「ウォークライ」で攻撃力を、「アグレッサー」で命中率を上げ、さらに「マイティストライク」で物理攻撃をすべてクリティカルヒット状態にする。
- 7:両手斧のWS「レイジングラッシュ」を2回連続で使って連携を決める。
- 8:Maatが「マイティストライク」を使ったら「ディフェンダー」で防御力を上げる。
ほかにベターな方法があるのかもしれないが、メンバーから聞いた内容はこんな感じだ。話を聞いたあと、早速メンバーが「証を取りに行こう!」と言ってくれたので好意に甘えることにした。結果から言うと、最初の無駄な挑戦から数えて4戦目にしてようやくMaatを倒すことに成功したのだが、2戦目には自分でも思わず苦笑せずにはいられない何とも情けない失敗をしてしまった。それは上記2番における「オポオポネックレスを装備して睡眠状態でTPを貯める」過程である。
僕はTPがMAXの300%になるまでずっと眠り続けていた。睡眠状態が切れてはひたすら昏睡薬を使う、ということを繰り返していた。そしてTPが300%になった瞬間、Maatが待っている場所まで移動してようやく攻撃スタート。2、3回互いに攻撃を交え、アビリティを使ってこれからWSを発動させようと思った瞬間、いきなりバトルが終了したのである。最初は「もう勝った!?」と思い喜んでいたがログを見て愕然。そこには
「バトルフィールドの占有制限時間が過ぎました」
と書かれていた。そうだった。Maatと対戦できる時間は地球時間で10分間だというのをすっかり忘れていた。その短い時間を、僕はほとんど睡眠時間にあててしまったのである。TP蓄積はWSが使える100%でやめておけば良かった。べストを尽くして負けたのならまだ納得はいくが、用意したアイテムをほとんど無駄にし、全力を出し切っていない状態での敗北だったので、悔しさは半端ではない。ほとんど不戦敗に近い。Maatには負けた気はしなかったが、自分の間抜けっぷりに降参したい気分だった。そしてまた証取りの日々が始まったのは言うまでもない……。
ビシージで誘われた超貴重? なパーティ
カンパニエバトルが日課になっている今日この頃、ビシージに参加する機会がめっきり減ったので久しぶりに参加することにした。僕はビシージには白魔道士で参加することにしている。現在はレベル31だが、これを36までビシージで上げてテレポを使えるようにしたいからである。「それならレベル上げのパーティ組めばいいじゃん」と思う人もいるだろうが、僕はパーティで白魔道士の役目を務める自信がない。つねにメンバーのHPに気を配らなければいけないし、何よりガルカはMPが低いという欠点がある。それでも立派に白魔道士の役割を果たしているガルカプレイヤーはたくさんいるが、僕には少し荷が重い。というわけでソロでも経験値ロストを気にせずに楽しめるビシージが、白魔道士のレベル上げに適しているのだ。
その日も孤独の白魔道士を気取ってビシージが発生するのを待っていたのだが、見知らぬプレイヤーからTellで「ビシージでパーティ組みませんか?」と誘われた。白魔道士で誘われたのは初めてなのでいささか緊張し、「白魔道士でパーティ組んだことないんですけど……それでもいいですか?」と聞くとあっさり快諾してくれた。ビシージは長くても1時間で終了するし、経験値ロストもないので通常のレベル上げパーティよりもそれほど気を使わなくていいからだろう。ある程度の無茶も許されるだろうし……。
勧誘を快く受け入れいざパーティに入ってみると、すでにアライアンスが完成されているほどの大所帯。しかも種族を見るとほとんど僕と同じガルカという、稀有なパーティ編成だった。さらに言うとガルカのジョブのほとんどが魔道士系。僕から見れば憧れの大先輩とパーティを組める滅多にない機会だった。言うなれば、今回のビシージはガルカの祭典。やっていることはいつものビシージと同じなのに何だか楽しい気分になる。ビシージ中は皇都アルザビを守る五蛇将の1人、ガルカのZazarg(ザザーク)将軍の側で戦っていた。よくできたシチュエーションだ。久しぶりにビシージに参加したが、毎回こんなイベントごとが行われるなら率先して参加したい。むしろ次回からは自分が発起人となるべきかな?
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