学園生活を中心に恋愛もゲリラ活動も楽しめる!?――「コードギアス」の世界を歩いてみました:「コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS」レビュー(1/2 ページ)
人を従わせる能力“ギアス”を用いて敵と戦うロボットアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」が、アドベンチャーゲームとなってPS2とPSPの2機種で登場。ゲームオリジナルの主人公になりきって、「コードギアス」の世界をたっぷり楽しんでみました。
「コードギアス」の新たなシナリオを体験せよ!
「コードギアス 反逆のルルーシュ」(以下、コードギアス)は、2006年10月より地上波で放送されていた、サンライズ制作によるロボットアニメだ。
作品の舞台は、神聖ブリタニア帝国から人型兵器「ナイトメアフレーム」(以下、KMF)という兵器で侵攻された日本。エリア11という名に変えられた日本で、他人を操る力“ギアス”を持つ主人公・ルルーシュが、レジスタンス“黒の騎士団”を率いて、ブリタニアに戦いを挑むというストーリーだ。
主人公は学生でありながら、復讐のためにゲリラ活動を指揮するというシリアスな設定がある反面、生徒会メンバーらのキャラクターとコミカルな掛け合いもあるという、多彩なシナリオ展開が話題を呼んだ。
2008年4月6日よりTVアニメ新シリーズ「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」の毎週夕方5時、MBS・TBS系列にて全国ネット放送が決定しているほか、外伝を含めた漫画や小説、ドラマCDなど、多彩なメディアで関連作品が登場している。またニンテンドーDS用ゲームも発売された。
そんな人気作品のゲーム化第2弾となる本作は、ゲームオリジナルの主人公・ライ(男性、名前は変更可能)を通して、プレイヤーがTVアニメのシナリオを追体験していくアドベンチャーゲームだ。
主人公は、ルルーシュやC.C.(シーツー)たちのいるアッシュフォード学園で学園生活を送りつつ、黒の騎士団に入団してゲリラ活動を行ったり、ブリタニア軍に入隊して皇族を守ったりする。また、戦闘活動には参加せず、学園の生徒として生徒会メンバーとの恋模様を楽しんだり、学園祭実行委員長として学園祭を盛り上げることに精を出せるなど、多彩なシナリオが楽しめるのだ。単に原作アニメをなぞるだけではなく、主人公を通して「コードギアス」の世界を幅広く楽しめる作品なのだ。
本作は、PS2とPSPの2機種でリリースされる。主軸となるシナリオは両機種とも同様だが、それに加えてPS2版では「コードギアス」に登場するキャラクターたちとの恋愛を楽しめる「ブルームーン篇」(後述)が、PSP版は“奇跡の藤堂”や“四聖剣”が集まる日本解放戦線に所属し、戦いを繰り広げる「日本解放戦線篇」が収録されている。
また、PS2版では本編中で登場したCGやBGM、キャラクターのセリフを編集し、キャラクター同士の掛け合いを自由に作れる「シアターモード」を搭載している。PSP版は、アニメ全話を約2時間に再編集したUMD Videoを同梱した特別版が発売される。
「コードギアス」の世界で学園生活を満喫してみました
ここからは、プレイリポートを交えながらゲームの流れを紹介していこう。なお本稿ではPS2版を用いてレビューしている。
ゲームシステムは、マップ画面からキャラクターのいる場所を選択して移動し、会話イベントを発生させてストーリーを進めるとう、オーソドックスなアドベンチャーゲーム。選んだ選択肢の内容や、出会うキャラクターによってシナリオ分岐が発生する。
マップ画面にはキャラクターのアイコンが表示されるので、会いたい人物にすぐ会える親切仕様だ。特定のキャラクターに会い続ければ信頼度が上昇するため、各シナリオの最後では、そのキャラクターとのエピソードが楽しめる場合もある。
また、KMF同士の戦闘も楽しめる。戦闘は、制限時間内に選択肢を選び、行動するというシステムだ。選んだ行動によって戦闘結果が変わり、自機のエナジーがなくなると、ゲームオーバーになってしまうことも。
主人公がアッシュフォード学園の仮入学生として生活し始めるシナリオ「序章」を終えると、初回プレイでは「ギアス篇」がスタートする。この「ギアス篇」では、TVアニメのエピソードをベースとしたストーリーを主軸に、記憶を失った主人公の正体が徐々に解き明かされていく……というシナリオが楽しめる。
アニメのストーリーが元になっているため、「コードギアス」を知らないユーザーでも、この「ギアス篇」で大まかな物語の流れを把握できるだろう。アニメを見ている人は、そのストーリーを再確認することができる。
なお、前述したが、主人公の名前はプレイヤーが入力するタイプ。つまり、他の登場キャラクターたちは、主人公の名前をボイスありで呼んでくれないのだ。個人的には、名前があらかじめ決まっていて、キャラクターたちがちゃんと呼んでくれるがよかったなー、と思ったり。
実は、「コードギアス」をあまり知らなかった筆者(C.C.やカレンが萌えるということについてはバッチリ知っていましたが)だが、「ギアス篇」をプレイするだけで、「コードギアス」の世界を覚えることができた。ここまではまだ序の口、本番(?)である2周目にさっそくチャレンジ。
2週目からは、プレイヤーの選択次第で様々なシナリオを楽しむことができる。筆者は「アッシュフォード学園篇」をプレイしてみようと思い、ゲームを進めることにした。
この「アッシュフォード学園篇」では、学園祭の実行委員長に任命された主人公が、学園祭を盛り上げていくという物語を楽しめる。「ギアス篇」やほかのシナリオにあるような、殺伐とした戦闘シーンはなく、ほのぼのとした学園ドラマが楽しめるのだ。
そして3周目に突入。次に目指したシナリオは、PS2版だけのボーナスシナリオ「ブルームーン篇」だ。実はひそかにこのシナリオを楽しみにしていた筆者。というのも、カレンやシャーリーに加え、転校生という名目で、皇 神楽耶(すめらぎ かぐや)やユーフェミア皇女までもが学生として登場し、彼女たちとの恋愛イベントを楽しめるからだ。これはもうワクワクが止まらない!
また、女性キャラクターだけでなく、ルルーシュやスザクたち男性キャラクターとの恋愛イベントもある。最初の方でも書いたが、主人公は男なわけで……、うん、まぁ、恋愛は……自由だと思いますヨ。
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