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今年もプロ顔負けの力作が配信中! DSステーション「ワケアリ部屋のつづき」日々是遊戯

任天堂が毎年、ゲーム開発者を目指す学生を対象に開催している「任天堂ゲームセミナー」。この受講生作品が、今年もDSステーションにて配信中だ。今回は第2弾「ワケアリ部屋のつづき」を遊んでみた。

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扉を開けるのが怖くなる、良質なショートホラー

 前年、前々年に続いて、今年も3月13日より全国のDSステーションにて「任天堂ゲームセミナー」受講生作品4タイトルが配信中となっている。「なにそれ?」という人はこちらを見ていただくとして、今回は現在配信中の第2弾「ワケアリ部屋のつづき」を遊んでみたので、簡単なレビューをお届けしてみたい。

「ワケアリ部屋のつづき」は、“ワンルームマンションの一室と、その扉の前”という、ごく限られた空間だけを切り取って展開していく、一種のソリッド・シチュエーション・ホラーとも呼べる作品だ。通常、左画面には部屋の扉が、右画面には部屋の内部がそれぞれ表示されており、それ以外の場所は一切出てこない。なのに、たったこれだけのセットの中で、ぞくぞくするようなストーリーが展開されていく。

 ポイントは部屋の中と外とを隔てる“扉”の存在だろう。物語を進めていくうちに、やがて主人公は部屋の外にも出られるようになるのだが、このときは扉が「パタン」と開いて、左画面に部屋の外、右画面に扉――という画面構成になる。この“扉の開閉”という要素が、時には謎解きに、時には身も凍るような演出にと、さまざまに形を変えて使われており、次から次へとプレイヤーに新鮮な驚きと恐怖を与えてくれる。これほど扉を開けるのが怖いゲームは、筆者としては「バイオハザード」以来かもしれない。

 いくつかの謎を含んだまま唐突に終わる物語には賛否両論あるかもしれないが、左右二画面を効果的に使った演出や謎解きは一見の価値アリ。配信は明日4月9日までとなっているので、興味がある人はぜひ、DSステーション設置店に立ち寄ってみてほしい。なお、翌4月10日からは第3弾「ききマスター」が配信予定となっている。

通常の画面構成。ゲームの舞台はこの部屋の“中と外”だけ
部屋の外に出た状態。この“扉”を使った仕掛けが秀逸!
第1弾配信タイトルの「なんでももここやさん」(3月26日で配信終了)

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