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ペンで走り、ペンで斬り、ペンで忍法を唱える! あのハードな忍者アクションが、装いも新たにDSで登場「NINJA GAIDEN Dragon Sword」レビュー(1/2 ページ)

「DEAD OR ALIVE」などを手がけたTeam NINJA初の携帯型ゲーム機でのタイトルは、DSの特性を生かしまくった操作方法で、タッチペンアクションの新時代を切り開く! いやいやホントに、大げさでなく、それくらいの気合いが感じられるタイトル。アクションゲーム好きは要チェック!

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「忍者龍剣伝」から、なにげに20周年なのですね

 テクモの「NINJA GAIDEN」シリーズ最新作「NINJA GAIDEN Dragon Sword」は、タッチペンで敵をけ散らす超絶忍者アクションゲーム。ニンテンドーDSのインタフェースを存分にいかした新しい「NINJA GAIDEN」が楽しめる作品だ。

 「NINJA GAIDEN」シリーズは、さかのぼれば1988年にアーケードで登場した「忍者龍剣伝」に端を発する。今年でちょうど20周年という息が長いシリーズなのだ。「忍者龍剣伝」は、1988年12月にはファミリーコンピュータでもリリースされた。その後「忍者龍剣伝」シリーズはゲームボーイやスーパーファミコンなどでいくつかの作品が発売され、1995年にひとまずシリーズ終了となった。

 2004年に「忍者龍剣伝」海外版のタイトルであった「NINJA GAIDEN」がシリーズタイトルとなり、「DEAD OR ALIVE」シリーズのTeam NINJAの開発によりXbox版「NINJA GAIDEN」で9年ぶりの復活を遂げた。以降、ハイクオリティで美麗なグラフィックとこだわりの忍者アクションが高い評価を得ている。プレイステーション 3の描画能力をフルにいかした「NINJA GAIDEN Σ」が発売されたのも記憶に新しいところだ。また、「忍者龍剣伝」および「NINJA GAIDEN」シリーズは、アクションの難易度が非常に高いことでも有名。アクションゲーム好き垂涎の骨太なアクション作品として、コアなファンから熱い支持を集めている。ちなみに、シリーズの主人公であるリュウ・ハヤブサは、「DEAD OR ALIVE」シリーズにもプレイヤーキャラの1人として参戦しており、こちらでもハイパーな忍者アクションを披露してくれている。

リュウ・ハヤブサとなって邪悪な魔物たちに立ち向かえ

 さて。そんな硬派なアクションゲームである「NINJA GAIDEN」最新作が、ニンテンドーDSで登場した。ボタン操作によるアクションが一切排除され、タッチペンのみでほぼすべての操作を可能にした新生「NINJA GAIDEN」について、お伝えしていこう。

地蜘蛛一族に挑むリュウ・ハヤブサ くのいち紅葉を救い出せ!

リュウ・ハヤブサ
本作の主人公。龍の一族の末えいにして、隼流の忍者

 魔刀「黒龍丸」が奪われ、世界が闇に包まれた“黒龍丸事件”……。リュウ・ハヤブサが壮絶な闘いの果てに邪悪を倒したその事件の半年後、という設定で物語は始まる。

 しばし安息の時を享受していた隼の里だったが、呪術師御婆(おばば)率いる地蜘蛛一族が突然現われ、くのいち紅葉(もみじ)が連れ去られてしまう。紅葉を助け出すため、地蜘蛛一族に闘いを挑むリュウ・ハヤブサ。御婆の他に、創造をつかさどる太古代重鬼卿イシュタロス、破壊をつかさどる太古代重鬼卿ニケなど、凶悪な敵たちが立ちはだかる。プレイヤーの目的は、リュウ・ハヤブサを操り、太古代重鬼卿たちの邪悪な野望を打ち砕くことだ。


紅葉
隼の里で修行をしているくのいち。黒龍丸事件の時には他の里にいたため難を逃れていた。物語冒頭で地蜘蛛一族に連れ去られてしまう
ムラマサ
武器道具屋の老人。古今東西の武器、道具に精通する伝説の刀匠
御婆
地蜘蛛一族の老魔術師。謎の魔石を手にして、さまざまな呪術を操る

重要な情報を提供してくれるキャラもいる

 本作のプレイ画面は3D描画だが、会話時やイベントシーンのキャラ絵はアニメテイストの2D。今までの「NINJA GAIDEN」とはひと味違った本作ならではの世界観が楽しめる。ムラマサや隼の里に住む人々との会話が、物語を進めるヒントになることもあるので、行く先々で人を見つけたらちゃんと会話しておこう。

タッチペンとボタンと、時々マイク

 本作をプレイするにあたって大前提となるのが、ニンテンドーDS本体を縦に持ってプレイする、ということだ。縦持ちを採用したゲームは今までにもいくつかあったが、本格的なアクションゲームで縦持ちなのは珍しい。それだけでもかなり新鮮な要素だと言っていいだろう。

プレイが始まると、まずは紅葉を操作することになる。ここで操作の基本をていねいに学べるので、操作方法に迷うことはないだろう

利き手はオプションでいつでも切り替えられる

 縦持ちかつタッチペンでのプレイとなると、左利きの人はやりにくいんではないかという心配もあるが、そのあたりはぬかりなし。ちゃんとオプションで利き手選択ができる。利き手が右利きの場合は本体の左側を下にしてプレイすることになる。利き手選択で左手を選べば画面が180度反転するので、本体の右側を下にしてプレイできるというわけだ。

 上画面(右利き時は左画面、左利き時は右画面)はサブ画面になっており、こちらには常にマップが表示されている。現在位置、セーブポイントなどが表示されるほか、Karmaと呼ばれるプレイヤースコアも表示されている。

 メインとなるタッチスクリーンでは、タッチペン操作で自在にリュウ・ハヤブサを操り、アクションを楽しむことができる。フィールドは3D的な奥行きのある場所や2D的に横スクロールする場所などさまざまだが、とにかく画面上の行きたい方向にタッチペンをスライドすれば、リュウ・ハヤブサがそちらに動いてくれる。最初は慣れないかもしれないが、慣れてくるとスムーズに移動させられるようになるはずだ。


敵を狙ってスライド! リュウ・ハヤブサの剣技が冴える

 攻撃の基本は、剣による斬り攻撃。タッチペンでタッチスクリーンの敵をシュバッと斬ると、リュウ・ハヤブサがちゃんとシュバッと斬ってくれる。最初はこの単純な斬る操作だけでも楽しかったりする。さらに、遠くにいて剣が届かない敵に対しては、その敵をツンとタッチすることで、シュピッと手裏剣を投げる。ツンツンツンツンツンと敵を狙えば、シュピピピピッと手裏剣を連続で投げて攻撃できるわけだ。

 斬り攻撃にはスライドの方向や組み合わせでさまざまなバリエーションが存在する。例えば↑↓とスライドすれば空蝉(うつせみ)斬り。↓↑↑とスライドして飯綱落とし、というように多彩な技を出すことができる。プレイの進行に伴って技の種類は増えていく。

 アクションゲームには欠かせないジャンプ操作ももちろんタッチペン。下から上にシュッとスライドすればピョンとジャンプ。連続してもう一度スライドすれば2段ジャンプも可能だ。

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