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いよいよ日本上陸をはじめた「ARG」って何だ?日々是遊戯

現実世界と連動しながら進んでいく「ARG」というゲームをご存知だろうか。もともとはアメリカで生まれたムーブメントだが、2008年になっていよいよ日本にもその波が訪れようとしている。

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日本にもARGの波は来るか?

「ARG」(Alternative Reality Game)というゲームをご存知だろうか。アメリカではドラマや映画のプロモーション手法として盛んに行われていて、日本語では直訳して“代替現実ゲーム”などとも呼ばれていたりする。

 どういうゲームかというと、一言で言ってしまえば“現実世界を使ったゲーム”である。ゲームの参加者たちは、時には架空のウェブサイトにアクセスしたり、時にはラジオやテレビの情報に耳を傾けたり、時には実際に現実世界のどこかへ行ったりしながら、現実世界のあちこちに隠されたヒントをたどりながら、物語や謎を拾い集めていくことになる。これをつなぎ合わせていくことで、1本の大きなストーリーがうねりとなって展開されていく――というわけだ。

 ストーリーは、架空の殺人事件の犯人を解き明かす本格ミステリーから、地球に潜入したエイリアンたちの手がかりを追うSF大作までさまざまだが、現実世界をも巻き込みながら、あたかもそれが本当のストーリーであるかのように展開していくので、まるで自分がゲームの登場人物の1人になったかのような気分で楽しむことができる。一種のテーブルトークRPGのようなものだと思っていただいてもいいかもしれない。

「名探偵コナン・カード探偵団」は日本初のARGトレーディングカードゲームとして4月19日に発売された

 で、どうもこの「ARG」の波が、今年あたりじわじわと日本にも押し寄せてきそうな勢いだ。4月19日にメディアファクトリーから発売される「名探偵コナン・カード探偵団」は、日本初の“ARGトレーディングカードゲーム”。個々のカードに描かれたヒントを元に、プレイヤーは現実世界内で手がかりを探しながら、連続殺人事件の真犯人を追っていく。ARGとTCGを組み合わせてしまうあたり、いかにも日本らしい発想だし、ARGを楽しむとっかかりとしては最適かもしれない。

 また3月には北京オリンピックと連動した世界規模のARG「The Lost Ring」もスタート。こちらは記憶を失った7人のアスリートについて調べていくうちに“失われた古代競技”の存在が明らかになっていく――というストーリーで、今まさに全世界を巻き込みながらリアルタイムで進行中。ちょっと翻訳が機械的すぎる気はするが、もちろん日本語にも対応しているので、興味がある人は今からでもぜひ参加してみるといいだろう。

 果たして今後、日本にも「ARGブーム」が訪れるのか。「The Lost Ring」はローカライズに若干の不安が残るが、「コナン」の方はARGの要素を盛り込みつつも、うまく日本人向けのアレンジが加えられているようで、個人的にもぜひ遊んでみたいところだ。

こちらの架空の事件やサイトはどれも世界観を形作るフィクションとして用意される。さまざまな手法を用いてプレイヤーを真相へと導くことだろう
(C)2008 MEDIA FACTORY (C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
※写真は商品イメージで、実際の商品とは異なります。


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