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赤い海からサイレンが響き、消えた村が蘇る――「SIREN:New Translation」(1/2 ページ)

SCEは、PS3用ホラーアドベンチャー「SIREN」シリーズ最新作を7月24日に発売する。サイレンが鳴り、怪異が襲う……。

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消えた村が再びうごめく

 2007年8月3日――。日本の山間部奥深くを取材に訪れていた米国のテレビクルー4名が消息を絶った。安否は不明。彼らが消息を絶つ直前、1976年に土砂災害で失われたはずの「羽生蛇村」(はにゅうだむら)と呼ばれていたその地で、今はもう失われたはずの「人を贄とする儀式」に遭遇していた……。

1976年、赤い海からサイレンが鳴り響く時、ひとつの村が消えた――

――そして2007年、再びサイレンが響き、消えた村が蘇る


 7月24日、プレイステーション 3で再び赤い海からサイレンが鳴り響く。ソニー・コンピュータエンタテインメントは、日本の風土に根深く残る独自の“恐怖”を描いたホラーアクションアドベンチャー「SIREN」シリーズの最新作「SIREN:New Translation」を発売する。

 赤い海から響くサイレンの音によって、日常は混沌とした虚実入り交じった怪異の異世界に飲み込まれ、日常は非日常へと姿を変える。「SIREN:New Translation」では、日本発、異文化にとっての「日本の恐怖」が描かれるまったく新しいアプローチで再構築された、いわば新訳「SIREN」といった内容となる。

 「SIREN」シリーズは、“恐怖”が人間の本能に訴えるもっとも原始的な感情であり、それは誰もがもっている人間の基本感情であり、それゆえに誰も逃れることはできないという考えのもと、日本人でしか描けない“恐怖”を模索し、そしてもっとも“おそろしい”と感じる表現を目指した作品群だ。

 シリーズ第1作「SIREN」は2003年11月に、その続編「SIREN2」が2006年に発売された。この「SIREN2」をベースに映画「サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜」が製作されるなど、ゲームにとどまらず、映画・漫画へとその世界を拡大している。

 最新作「SIREN:New Translation」では再び、第1作「SIREN」の惨劇の場となった羽生蛇村が舞台となる。日本人なら誰もが馴染みのあるどこにでもあるような日本の村と、どこかに居そうな登場人物達……。しかし、そこで起きる戦慄の事件や、村を支配する恐怖のルールが少しずつ、だが確実に侵食され変貌を遂げた日常とともに混ざり合う……。本作では、そんな“日本の恐怖”を、異文化からの視線を通して表現する。続編でもなく、リメイクでもなく、まったく新しいストーリーテリングと演出、そして次世代の映像表現を駆使し、ハリウッド的欧米人の視点を通すことによって描かれる“日本的恐怖”が再構築される。


恐怖を超える恐怖への進化を果たすために、本作では「空間表現」に注力している。もっとも重要な恐怖の舞台装置を、空間そのものと定義し、臨場感ある「闇」を創造する。人は「闇」の中に焦燥感や不安感を投影し、自らの「心の闇」までも呼び起こす……

プレイステーション 3の表現力を引き出すことで、精細な影を絡めた光と闇の表現を生み出した。山から降る霧や霞、揺れる視界、風に合わせてうごめく木々、ほの暗く揺れる水面といった、環境表現の進化をかいま見られるはず。いんうつに湿った日本土着の世界観の、本能的な恐怖を掻き立てる舞台が誕生した

シリーズ通して登場する異界の住人「屍人」は、本作でも登場。人でなくなった彼らがまるで人間のように共同生活を営む有り様は、それだけで本能的な恐怖と嫌悪を呼び起こすはず

本作では、その風貌や行動にさらなる怪奇的表現が施され、死から解放された屍人にしか持ち得ない凍りついた生命感が表現される。また、これまで登場しなかった型の屍人も登場するとのこと

「SIREN」シリーズの根幹をなす「視界ジャック」が進化した。「誰かに見られている」という焦燥と不安をかき立てる装置として働いた視界ジャックは、本作でより直感的で、より臨場感に溢れたシステムへと大幅な進化を遂げたとのこと


アクションもより多彩になった。「視界ジャック」は屍人の視線をジャックし、攻撃や逃げるタイミングをはかるのに利用した。最新作ではどのようなアクションが可能なのだろうか?

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