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めくるめく物理演算の世界へとあなたを誘う――「OE-CAKE!」の魅力にハマる日々是遊戯

プロメテック・ソフトウェアが公開中の「OE-CAKE!」という二次元物理シミュレーターが面白い。もともとはプロ用に作られたツールとあって、完成度&使いやすさは折り紙付きだ。

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思わずニヤける不思議な楽しさ

 ポリゴンの次はこれが来る――と言われて久しい「物理演算」だが、最近ようやく一般ユーザーの手の届くところにまで降りてきた感があり、物理演算フェチな筆者としてはうれしいかぎりだったりする。

 プロメテック・ソフトウェアが公開中の「OE-CAKE!」は、そんな夢あふれる「物理演算」の世界をぐっと身近なものにしてくれる、ちょっとユニークなフリーソフトだ。以前このコーナーで「Phun」という二次元物理シミュレーターを取り上げたが、この「OE-CAKE!」も基本的にはこれと同じ。何もないキャンバスに、「かべ」や「みず」「ひも」といったペンで線を引いていくと、たちまち描いた図形が物理法則に従って動き出す。水ならシャバーッと下に流れ落ち、途中で壁にぶつかればドッパーンとしぶきを上げる。ほかにも「粉」や「火炎」「もち」「ガス」など全部で20種類以上の物体の動きをシミュレートすることができ、細かな動きの違いを見るだけでもかなり楽しめる。もちろん慣れてきたら、さまざまな物体を組み合わせて「ピタゴラスイッチ」のような装置を作って遊ぶことも可能だ。

 以前紹介した「Phun」と大きく違うのは、こちらはもともとプロ用のツールとして開発されたということ。同社では「OctaveEngine」という、ゲーム開発用の本格物理シミュレーションソフトを提供しており、これらの機能を分かりやすく体験してもらうために作られたのが、今回取り上げた「OE-CAKE!」というわけ。もともと商用目的で作られたソフトなのだから、完成度が高いのは当たり前。筆者のしょぼいPCでもサクサク動いてくれる軽快さもさすがのひと言だ。

 それにしても、よくできた物理シミュレーションを目にすると、ついつい頬がニヤけてしまうのは筆者だけなのだろうか。とりあえず、公式サイトにある「作品例」はいずれも必見なので、だまされたと思ってぜひ見て、そして存分にニヤニヤしてみていただきたい。

描いた図形がみるみる動き出す感動! 特に液体の表現が秀逸
公式サイトでは現在、16種類の作品例を見ることができる

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