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海外ゲームを遊ぶ際によく聞く「NTSC」と「PAL」ってなんだ?日々是遊戯

海外ゲームを遊ぶ際に、リージョンと並んでもうひとつ注意しなければならないのが「NTSC」と「PAL」の違い。リージョンは合っているのに映像が出ない! といったトラブルを防ぐため、今回はこの「信号規格」について触れてみたい。

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アナログ接続の場合には注意!

ヨーロッパ版「Grand Theft Auto IV」(「GTA IV」)のパッケージ。右上に「PAL」の文字が表示されているのが分かる

 先日「『GTA IV』は日本のハードで動く?」を掲載した際、複数の読者からご指摘いただいたのが「PALとNTSCの違いについても触れた方がいいのでは」という点。あの記事では「リージョン」の違いについてしか触れませんでしたが、実は海外ゲームを遊ぶ際、リージョンと並んでもう1つ気をつけなければならないのが、この「信号規格」の違い。前回の記事では説明不足で逆に混乱させてしまった感もあるので、改めてここで説明させていただきます。

 さて。普段我々がなにげなく見ているアナログカラーテレビは、「NTSC」という信号規格で映像が出力されている。ところがこの規格は全世界共通というわけではなく、世界的に見るとむしろ少数派。ヨーロッパやオーストラリア、南米やアフリカの一部などでは「PAL」という別の信号規格が使われており、これが海外ゲームを遊ぶ際に障壁となる場合がある。

 なぜかというと、日本や北米をはじめ「NTSC」形式を採用している地域のアナログモニタは当然「NTSC」を受信するようにしかできていないし、そこで売られているゲームソフトもまた、それに合わせて「NTSC」信号を出力するようにできている。ここでもし「PAL」地域で売られているゲームやDVDを買ってきて再生しようとしても、「NTSC」用のモニタは「PAL」信号を理解できないため、画面は真っ暗なままというわけだ。海外のゲームを遊ぶ場合、一般的に「北米版」、「アジア版」と呼ばれているものが「NTSC」形式に、「ヨーロッパ(欧州)版」と呼ばれているものが「PAL」形式にあたるので、購入する際には注意しよう。

 ただし、上記はあくまでアナログテレビのハナシ。デジタル接続の場合は基本的に、NTSC版・PAL版どちらでも遊ぶことができるので安心してほしい(もちろんリージョンの違いはあるので注意)。またXbox 360の場合、本体にNTSC/PAL変換機能が搭載されているため、アナログ接続でも例外的に、NTSC/PALどちらでも遊ぶことが可能。今回の「GTA IV」も、アジア版(NTSC)と並んでヨーロッパ版(PAL)が多く輸入されているが、どちらも日本の本体で普通に遊ぶことができるようだ。

 ということで、再度「Grand Theft Auto IV」に照らし合わせてみると、以下のようになる。Xbox 360版の場合にはリージョンの違いだけを気にすればOKだが、PS3をアナログケーブル(AVケーブルやS端子ケーブルなど)で接続している人は、間違ってヨーロッパ版(PAL版)を購入してしまわないよう気をつけてほしい。

デジタル接続の場合(※)

  • PS3:北米版、ヨーロッパ版どちらでもプレイ可能
  • Xbox 360:アジア版、ヨーロッパ版がプレイ可能

アナログ接続の場合(※)

  • PS3:北米版のみプレイ可能
  • Xbox 360:アジア版、ヨーロッパ版がプレイ可能
※「GTA IV」の場合

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